転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



タミフル 服用後異常行動 新たに72人判明(産経新聞)

まだタミフルが開発されていなかった1980年代に、
私の友人の弟がインフルエンザにかかり、
文字通り異常行動を起こしたことがあった。
彼は当時、高校生で、40度近い高熱で学校を休み、
自宅の二階で寝ていたが、家にいらしたお母さんの話によると、
突然、奇声を発して、ドドドドと二階から駆け下りてきて、
玄関に突進し、ドアに体当たりして出て行ったそうだ。
追いかけて背後から抱き留めたら、意外に抵抗しなかったそうだが、
おとなしくなってからも、しばらく目が据わっていたという。

そのあと、彼はお母さんに連れられて無事に自宅に戻り、
自室で再び寝入って、次に目覚めたときには、
さきほどの行動のことは一切、覚えていなかったとのことだ。
ただ、夢の中で、怪獣みたいなものに襲いかかられ、
必死で闘い、最後には逃げようとした、と語っていた。

私はこの話を覚えていたので、タミフルに関する報道が始まったとき、
そうした異常行動のうち、いくらかは、
インフルエンザまたは高熱そのものによるものでは、
という気が、どうしても、してしまった。
タミフルを飲まなくても、友人弟はサクランしたのだ。
今だって、タミフルを飲むのはインフルエンザにかかったときなので、
異常行動の原因が病気のほうにあるのか薬のほうにあるのか、
という因果関係を突き止めるのは難しいのではないだろうか。
それとも友人弟の場合、タミフルを飲まなかったから玄関突進程度で済み、
もしタミフルを飲んでいたら、二階から飛んでいたのだろうか??

ちなみに、このとき、
「○○ちゃんったら、インフルかかって幻覚見たんだってよ~」
とあちこちで吹聴して笑いを取った私本人が、
その一ヶ月後にインフルエンザにかかって仕事を休んだ、
ということも、未だに忘れられない。
私は異常行動はなかったと自分では思うのだが、
独り暮らしだったので、本当に何も変なことをしなかったかどうか、
証人がなく、心許なかった。

また、うちの「ころもん」は、やはり独身時代に、
インフルエンザで39度ばかり発熱し、官舎で寝ていたが、
不意に起きだし、通勤定期で地下鉄に乗り、
憑かれたように繁華街を歩き回り、
倒れ込むように某ディスカウントストアへ入った、
という出来事があったそうだ。
これもまた、確かに一種の異常行動ではあるけれども、
このことは単に、彼が人並み外れたケチで、
何がなんでも定価でアイ○ノンを買いたくなかった、
という事情によるものである。

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