転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



昨日は夕方、鍼治療に行って、
右足のふくらはぎがツるのを訴えて、一時間ほど治療して貰った。
そうしたら、帰り道、よけいにツるような感じがして困ったが、
今朝になったら、なんと、ほとんど、なおっていた。
先生、ありがとうございました<(_ _)>。

ネットで調べていたら、低用量ピルの副作用で血栓になった人は、
日本では、ピル解禁以来、限りなくゼロに近いようだった。
日本で過去に行われた、7000人以上を対象とした治験では、
血栓を起こしたものは一例もなかったそうだ。
ピル・ユーザーの多くが、健康な非喫煙者であるからだと思うが、
処方数が国内有数という、東京のクリニックの先生でさえ、
過去八年間一例も副作用による血栓は経験していない、
と、ご自身のサイトに書いていらした
(喫煙や血液凝固系異常を理由に、リスクを考慮して中止した人は、あり)。

そもそも、妊婦さんの血栓のほうが確率としてずっと高いのだそうだ。
そりゃそうだ、妊娠時のエストロゲン分泌量は桁違いに多量だ。
妊婦さんで、現実に毎朝足がツるとか、静脈瘤ができている人は多いが、
「静脈血栓で死ぬかもしれない!」とイの一番に心配している人は居ない。
他方、ピルになると飲んだ途端から血栓を真面目に心配するなんて、
統計的に見たらひどくバランス感覚を欠いた話だった。

本来の自分の体にないものを内服する不自然さが怖い、
僅かな確率でも害があるものは取り入れたくない、というのなら、
もはやこれは、ピルに限らず、売薬もすべて恐ろしいということになる。
世の中の、ありとあらゆる薬が、人工的な合成物だ。
例えば、風邪薬のペレックスとかパブロンとかを飲むのに、
「肝障害を起こすかも!血管浮腫になるかも!
心筋壊死になったらいけないから飲まないほうがいいのでは!」
などと考える人は、普通、皆無だし、
医師も薬剤師も、そのような副作用の可能性を患者に説明したりしない。

抗生剤のセフゾン細粒を、中耳炎の幼児向けに処方されたとき、
「急性腎不全になるのでは!間質性肺炎が怖い!」
と考えて飲ませず発熱や耳だれを我慢させる、
という親も、まず居ないし、そんな副作用があることさえ
知らないで飲ませている人のほうが多数だろう。
そして現実には、副作用など全くないか、あっても軽い胃腸炎程度で、
それより薬効のほうが遙かに勝って、
薬を飲んだ御陰で病気がなおっているわけだ。

多くの場合、我々の判断基準は、統計を無視した主観的なものなのだ。
その証拠に、ガンや心疾患などを生じる可能性があり寿命さえ縮むと、
ハッキリ指摘されて久しい「煙草」でさえ、未だに、
精神的に癒やされるというメリットのほうを重視して、
多くの方々が単なる嗜好品として長期連用しているではないか。
数十年に渡って毎日服用する、発ガン性のある安定剤なんて、
考えただけでウンザリなのに、煙草はナゼか食品に近い感覚なのだ。
そうですよね、マエストロ!?(殴)

人間の主観とか先入観の強固さについて、
改めて考えさせられた、右ふくらはぎ事件であった(爆)。

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