転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



8日朝、愛媛県大三島の歯科医院で、院長が変死しているのが発見され
(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040708-00000206-yom-soci)、
どうやら院長本人が爆発物を取り扱っていて、
誤爆発か何かのアクシデントで亡くなったものらしいとわかった。

当初、彼は自分で治療器具の修理をしようとして事故を起こした、と見なされたが
(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040708-00000757-jij-soci)、
その後、自宅から製造マニュアルや薬品が見つかったことから、
自ら爆発物製造を試みていたことがわかった
(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040710-00003068-mai-soci)。

これを読んで、不謹慎ながら私は、
宙組ドラマシティ公演『聖なる星の奇蹟』の、
萬あきらさん扮する博士のことを瞬間的に連想してしまった。
この歯科医に関しては、家族関係が話題に上らないから、
多分、独り暮らしだったのだろう。
叱りにきてくれる貴柳みどりさんが居なかったんだな。お気の毒に。
『よしよし、その調子だぞ~♪』
などとやっている最中に、きっと、誤って……(合掌)。

だが、真面目に考えてみると、自分で爆発物をつくろうとするなんて、
この歯科医、タダモノではない。一体、誰だ。
もしかして、草者(くさもの)だったのでは。
忍者の中でも、一カ所に根をおろして地元民として長年、普通に暮らし、
ある日指令が来たときに一挙に活動を開始するものを「草」という。

青池保子『エロイカより愛を込めて』に出てきた、
女スパイ「マリア・テレジア」などがこれの典型だ。
市井の女性として何十年もひたすら指令を待って暮らし続け、
夫さえも欺いていた女。

もっとも、いしいひさいちの漫画にあったが、
「草」の生活があまりに長いと、

草「長年、連れ添ったお前に、黙っていて悪かった。
 実は私は、幕府の隠密だったのじゃ」
妻「ええっっ!……でも、なぜ、今になってそれを」
草「今朝、思い出したのじゃ」

という事態もあるらしい。大変だ。

が、なんにせよ、この愛媛の歯科医52歳は使命を忘れていなかった。
島の歯医者さんとして、何十年も診療に当たってきたが、
その実、夜な夜な、爆弾の製造にいそしんでいたに違いない。
愛媛でも大三島というへんぴな(殴)ところを選んで潜伏していたのが
なによりの証拠だと思う。

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