転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 

著変  


我々が民間の、新築マンションの住人となって半月経った。
まだ「片づいた」とは言えないが、ダンボールは結構減った。

私は未だに、新しい家には慣れていなくて、
ともすれば官舎が懐かしいような、できたら帰りたいような、
変な気分になることがあるのだが、
それでも、確実に「幸せになった!」と言えることが、一つある。

それは、テレビの騒音からついに解放された、ということだ(^_^;。

官舎の隣に騒音おばさんがいた、などという話ではない。
私は、同じ家の中で、主人や娘の観ているテレビの音が、
これまでの何年もの間、ずっと、耐え難かったのだ。
ただ、イヤな顔を見せたら、せっかくの団らんなのに、
雰囲気が悪くなると思って、我慢していただけだ。
私がどれほどテレビを嫌っているかは、
この日記を以前から読んで下さっている方ならば、すでに、
うんざりするほど愚痴を聞かされ、ご承知のことと思う。

私は、よくよく観たい番組があるときだけ、
テレビ画面に正対して細大漏らさず視聴し、終わると消す。
それが正しいとか立派だとか思っているわけでは毛頭無く、
単に、私は人並み外れて気むずかしく狭量な人間であるために、
こういうピリピリした見方しか出来ないのだ。
もっとマシなことでデリケートな感性を発揮したいものだったが。

和室同志で隣り合っていた官舎と違って、
今時のマンションは、廊下で仕切られた洋室の集まりだ。
各部屋には壁とドアがあって完全な「個室」となっている。
ここに来て、テレビが主人の部屋に行ってくれたので、
とうとう、私に聞こえる範囲から、テレビが消えた。
あの、けたたましい騒音を出すだけの箱から、
私は、苦節十数年ののち、やっと解放されたのだ(感涙)。

私は、この半月を、静寂の中で過ごした。
一日に一分もテレビを観ない日がほとんどだ。
そうしたら。血圧が顕著に下がった。特に拡張期血圧が。
内科に行って計って貰ってもそうだったのだから間違いない。
このことから、私は、健康を害するほどテレビが嫌いだった、
ということが、ほぼ、わかった。
ここに来たのは、考えようによっては命拾いかもしれないと思った。

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