3月に受けたTOEIC L&RとTOEIC S&Wの結果が、本日、出揃った。
Listening480/495、Reading470/495、TOTAL950/990
Speaking190/200、Writing180/200
各々スコアとしては特に何かを達成できたというものではないが、
今回目標としていたIIBC AWARD OF EXCELLENCEの表彰対象には
これで一応、なれたのではなかろうか……?
TOEIC L&Rとしては2年3か月ぶり、
TOEIC S&Wは公開テストとしては今回が初めての受験で、
結果は大満足でないが、概ねOKだ。
ときに、2024年度から、現行のセンター試験にかわり、
「大学入学共通テスト」が行われることになっており、
科目のうち英語だけは、民間試験が使用されると決まっている。
それに先立ち、2020年度からの4年間は、英語には移行期間が設けられ、
マークシート式と民間試験を併用し、各大学が利用方法を決定することとされている。
その民間英語試験として大学入試センターによって選ばれた7つの試験の中には、
TOEIC L&R+S&Wも入っている(共通テストの英語民間試験、7種認定
公平性など課題多く(日本経済新聞2018/3/26))。
私が初めてその存在を知った頃には、まだまだマイナーな試験だったTOEICが、
20年かそこらで、日本で最も有名な試験のひとつになったということだから、
その点については感慨深く思う。
しかし、新制度が始まる前からケチをつけるようで申し訳ないが、
率直に言って私には、TOEICが高校生に適した試験だとは思えない。
一般からの大きな支持を得るに至った、TOEICの実績は素晴らしいけれども、
その試験をそのまま大学入試にも利用して良いとは、私は思わない。
問題自体が、アカデミックな領域のものとは全く違っており、
受験者が、これから大学に入って学問研究を開始する者として適格かどうか、
を判断する内容やレベルには、TOEICはそもそも、なっていないからだ。
TOEICに限らず、大学入試がこれほどに民間試験に頼るという発想自体、
私は報道がなされたときからずっと、不愉快に思っている。
英語の4技能を判定したい、という大学側の意図は十分理解できるが、
それをするのに民間試験をアテにするとは、大学はそれでも専門的な教育機関か、
と私は腹立たしい思いを禁じ得ない。
「中には民間試験利用を認める大学も、ある」という程度ならまだしも、
共通テストの英語が、いずれ全面的に民間試験のみに移行する予定だとは!
大学入試センターに、共通テストとしての英語試験を用意する能力がないのなら、
英語は二次試験だけにして、各大学が自前で作成すれば良いことだ。
それぞれの大学の学部で学ぶのに、適した学生かどうかを選別する試験なのに、
日本英語検定協会や国際ビジネスコミュニケーション協会等に決めて貰おうとか、
TOEELやIELTSなど、英語圏への留学を目指す人向けの試験を借りようなどとは、
日本の大学は責任逃れをしているのか、それとも単に横着なだけなのか。
民間試験は合否判定に使用しないという現時点の東大の判断に、私は敬意を表する。
ほかの大学も、これに倣って欲しいものだ。
Trackback ( 0 )
|
|