転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



私はこれでも、「駄目は駄目でも、駄目なりにマシにならんか」ということを
何の場合でも、自分なりに考えるようには、している。
そんなの駄目、無理!と一刀両断に却下して終わる訳には行かないことが、
実際、日々の仕事の中でも多いからだ。
先日書いた、Go Toキャンペーンの件にしても、私なりに、
なんとかならないものかと、あれからも、混乱しつつも、考えては、いる。
COVID-19感染拡大中に旅行を促すGo Toキャンペーンはまずいと思うが、
旅行業観光業がそれを言っていられないほど逼迫しているのだから、
何かするべきなのだろう、とやはり、私でも思う。

現状のGo To トラベルキャンペーンの内容
 →Go To トラベルキャンペーン還付対象となる旅行の条件とは

なかなか全方位にパーフェクトに都合が良い、という話はないので、
「駄目なりに、少しでもマシになれば」という次元なのだが、
いきなり全国版Go Toキャンペーンにしないで、まずは、
地元民が地元の宿泊施設やレストランに行くときのみ、大幅な割引がある
というところから始めてはどうか、というのが私の、今思いついた、案だ。
『地元』の定義は難しいが、県内限定では狭いなら、近県くらいまでOKにして。
今のGoToの内容でも、地元で宿泊は必ずしも不可能ではないのだが、
名称ゆえに「トラベル」のイメージが先行して、地元向けに機能しにくい面がある。
「まず地元!」というところから打ち出して、開始したら良いのにと思うのだ。

私の趣味のひとつが自分の家のインテリアを工夫することなのだが、
その関連で読んでいた、クラシック系インテリアのとある本によると、
ご自宅をヨーロッパテイストで彩る東京都内のリッチな方々は、
都内に新しいホテルがオープンすると、積極的に泊まってみられるのだそうだ。
純粋に楽しみのために、「今度はどんな素敵なホテルが出来たのかしら」と、
ホテル滞在そのものを目的としてお出かけになるのだ。
そしてそこで新しい室内装飾と出会って、その趣を味わい、
ご自宅の模様替えのときに、それらを取り入れて楽しまれるのだ、と。

それで考えてみたら私は、広島市内のホテルには、
食事や宴会では行ったことがあっても、宿泊したことがないので、
客室がどうなっているかを全く知らない。
スーペリアフロアのダブルくらいの部屋に広々とひとりで泊まってみたい、
あるいは、皇族がご利用になったような、宮島の由緒ある旅館で
一泊二日でも、ゆったりと海を眺めて過ごしてみたい、という気持ちは、ある。
私は飽くまで感染が怖いから、レストランには降りていかないが、
ルームサービスは大好きだし、和風旅館なら勿論自室でお食事ができるだろう。
人の少ないところを選んで景色も見るだろうし、記念の品も買うかもしれない。
或いは、先にお菓子や本をしこたま買い込んでから、
ホテルの部屋を占領して好き放題の一泊二日、でも良い。
定価だったらなかなか行かないが、GoToキャンペーン的なクーポンが使えるなら、
連休の楽しみとして、地元で、普段しない種類の贅沢をするのは良いと思う。
いや、そもそも往復の時間を見なくて良いのだから、連休でなくても平日でもできる。

これだけでは、長距離の交通機関を利用しない案なので、
鉄道やフェリー、空の便を救済することには、
まだ、なっていないところが、問題ではあるのだが、
その点は、まずは東京を経由しない往復に大幅な補助を出してはどうだろうか。
特に船や飛行機は、コロナの流行っていない地域同志の行き来なら、
東京からウイルスが散らばる!という心配はないだろう。
何にしても今、東京から人が来るとか、東京に出かけるとかいうことを
力を入れて推奨するには、時期が悪すぎると思う。

東京を除外すると言うと、「東京差別」だと怒る人がいるようだが、
今すぐ米国やブラジルなどの流行地から、ドっと、日本に観光に入って来て欲しい、
と思わない人であれば、地方が東京をどう見ているか想像がつくというものだろう。
ウイルスはヒトからヒトに伝染するのであり、流行地からの出入りはそれを加速させる。
現実に、感染者の割合だって首都圏だけで全体の7割強、
それにクラスター発生した鹿児島と、大阪札幌などの大都市を加えると9割になる。
残りの、いわゆる「地方」と呼ばれる30数県には元々感染者がほとんど居なかったのだ。
休業要請その他を先にやって、東京の感染状況を落ち着かせ、数字を下げてから、
Go Toキャンペーンを全国に拡大し、首都圏も後から加わる、
という順序ではどうなのだろうか。

以上、思いつきのみ(^_^;。
今の自分が、欲しいものについて書いた。
私は署名原稿も書いていないし、TVで喋る人間でもないので、
無責任発言を自分のブログにメモることくらい、一応、許されるだろう。
ちなみに私は「感染者ゼロになるまで旅行など論外」という考えではない。
緊急事態宣言解除直後のような、感染者数が数字的に減少傾向にあるときなら
こういうキャンペーンだって、もっと現実的だったと思っている。
もう一ヶ月早くやるか、まず首都圏の自粛を半月やって数字を減らしてから開始、
のいずれかなら良かったのではないかと思っている。
どのみち今後も、感染者は増減を繰り返すのだ。
減ったときには公的に旅行を支援、増えだしたら各自の自覚の範囲内で自粛、
を反復するしかないのではと思うのだが。
半月自粛したら感染が目に見えて減ることは、既に体験済みだ。

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