12月14日のポゴレリチのパリ公演に関して、
ヴァイオリニストでパリ管弦楽団副コンサートマスターでいらっしゃる、
千々岩英一様が、連続的にツイートして下さいました。
パリのポゴレリッチとリスト(奈波 響様による『まとめ』)
本当にありがとうございました!
日本に居ながらにして、最新の演奏会の手応えを感じることができ、
同時に、来日公演時のポゴレリチの演奏を改めて思い返しました。
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上記で特に重点的に触れられているのが、
当夜のリサイタル最後の曲目だったリストのソナタに関してなのだが、
千々岩様がそこで紹介して下さっていた、
同曲のヴァイオリン・ソロ版の演奏がまた、強烈だった。
Giora Schmidt - Liszt Piano Sonata in B minor for Solo Violin(YouTube)
弦で聴くと、この曲は、ピアノの平均律の和声感とは別世界にあり、
リストはこんなものを書いていたのかと、かなり意外だった。
リストの天才を改めて痛感するとともに、
ピアノ曲を、弦楽器奏者の方が聴かれるときには、
私のようにピアノを中心にしか聴いて来なかった者とは、
いろいろな点で異なる箇所を、聴き取られているのだろうなと思った。
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以前のポゴレリチをご存知の方からは、
今回のポゴレリチがとても痩せて見えた、とも教えて頂いた。
確かに、5月の来日公演のとき既に、以前より体重を落とした様子だったし、
以後も、ヨーロッパでの公演を写真を見ると、夏から秋にかけて、
更に減量したのが見てとれた。
まあ、ここ何年かは体重100キロはあったと思うので(爆)、
いくら2メートル近い長身でも、ダイエットすべきだったのは明白なのだが、
あまり痩せると、ファンとしてはまたそれはそれで心配だったりする。
何しろ、彼の場合もう、『髪、切った?』というのさえ無いし、
基本情報というと、あとは太った痩せたくらいしかなくて……(逃)。
ただ、私の25年に渡るシツコい(爆)観察では、総じて、
ポゴレリチは痩せているときのほうが、演奏は冴えている。
特に、先の夫人が亡くなって以後は、彼は体調の悪いときには
体重も増えていたように見受けられるので、
体重管理ができるようになった、ということなのであれば、
むしろ今の状態は、改善と取るべきなのだろう。
今年は演奏会をキャンセルしなかったし、それどころか一貫して実に活動的で、
演奏内容への評価も概ね、過去にないほど高かったので、
恐らく、調子はとても良いのだろう。
……と思うことにしよう(^_^;。
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