転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
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HN「転勤族の妻よしこ」、筆名「山田亜葵」。家族は、転夫まーくん(またの名を「ツアコンころもん」)、転娘みーちゃん(1995年生まれ。首都圏在住。会社員)。
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宝塚歌劇雪組『ファントム』@東京宝塚劇場
宝塚
/
2019年02月08日 22時01分28秒
2月5日には、久しぶりに東京宝塚劇場に行った。
雪組公演『ファントム』。
私はこの演目は今までに、2004年の初演の宙組と
2011年のほうの花組
を観ていて、
特に初演は、たかこ(和央ようか)さんの主演だったこともあり、
私にとっては忘れられない作品のひとつとなっている。
たかこさんの、私好みのマザコン芸(!)があまりにも秀逸なので、
あれは私の中で、今でもエリックとして別格と言って良いと思うのだが、
その点を別として公演トータルで観るのであれば、
私は今回の雪組版ファントムが、これまでの中では一番気に入った。
何より、主演コンビの歌唱が群を抜いて素晴らしかった。
『ファントム』のメインの曲は、半音を多用した独特の旋律を持っており、
そこにこそ妙味があったのだということが、
望海風斗と真彩希帆の歌が極めて正確だった御蔭で、よくわかった。
だいもん(望海風斗)は昔のルコさん(朝香じゅん)に似た硬質の美貌で、
ファントムの特異な感性と才能、いびつな幼さを、実に巧く表現していたし、
真彩クリスティーヌの清楚な美しさ・健気さ、
それに文字通りの「天使の声」も、作品世界にぴたりと合っていたと思う。
ファントムの従者のダンスが秀逸だったことにも、とても驚かされた。
特に、中のひとりが胸のすくほど切れ味の良い踊りを披露してくれていて
二階から観ていても惹きつけられた。
いつも思うことだが、際だって「巧い人」が出てくると、
ソロが無くても、スポットが当たっていなくても、
一瞬でこちらの目が吸い寄せられ、
その人の、次の登場を心待ちにするようになる。
誰がその「従者」だったのか、名前を確認したくて、
最後の大階段のパレードのときに、従者の正面顔をひとりひとり、
目を皿のようにしてチェックしたのだが、
かなりの上級生らしくてなかなか降りて来ず、
ほとんど最後までかかって、とうとう判明した。
沙月愛奈だった。道理で!!
あゆみ姐さん、男前っっ!!
**************
ときに、この雪組公演は13時30分開演だったので、
この日は朝、歌舞伎座に寄って幕見で『すし屋』だけ再度、観た。
ほぼ1年前に見つけた、
私的ベストポジション
から、
あらしちゃんの権太を、余すところなく見尽くしてやる!と、
勢い込んで四階に上がったら、な、なんと!!
男性がひとり、先にそこを占領していた。
う、嘘、と焦って、反対サイドの通路真後ろ「お立ち台」も見たが、
そこにもやはり、別の男性が………!!
席はあらかた埋まってはいたが、少なくともまだ数席は残っており、
座ろうと思えば座れたのに、彼らは最初から、
お立ち台を、しかも「あの場所」を、選んでいたのだった。
そこがどんだけ良いか、知ってやがったな(笑)!
ただ者ではないと見た(笑)!
私は仕方が無いので後列の真ん中あたりの席で観た。
お立ち台ほどの目覚ましい視界は得られなかったが、
それでも、前日に下で観たときより遙かに動きの美しさがよくわかった。
松緑は勿論だが、菊之助の足の運びの優美さにも見とれた。
やはり舞台は、天井付近から床面まで見下ろしてこそ、だな……。
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