転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



・昨夕は酩酊状態というほど眠くなったので、
10時前から布団に入って、爆睡した。
なんという稀な幸福!極楽だった。
今でも思い出すのだが、小学生の頃、私はあまり眠らない子で、
夜になったら寝なくてはいけないというのが面白くなかった。
夜何時になろうとも、無理に寝なくていい、
という身分になったらどんなに良いだろうと思っていた。
我ながら短慮であった。
夜8時や9時から寝ても差し支えない、などという境遇は、
その後の人生でそうそう許されないものになることを知らなかった。
ちなみに娘も今、布団を我が伴侶と呼ぶほど愛しているので、
いくらでも寝られた筈の赤ん坊のときに、
自分はなぜ、寝グズりなどというくだらないことで
時間を浪費したのか、と悔やんでいる。
あの頃は、寝付きがいいというだけで褒めそやされたのに。
今となっては、よく寝ると「いぎたない」と言われるのが関の山だ。

・お彼岸だったので、朝から主人と一緒にお墓参りに行った。
ふたりで墓掃除をし、花を供え、お参りをした。
いつもは人の少ない墓地だが、きょうは墓参の人が多く、
お寺の駐車場もいっぱいだった。
多分、仏教的に言えば、じーちゃんもばーちゃんも既に、
今頃は何かに生まれ変わっていて、墓石の下には誰も居ないのだが、
それでも、墓所が亡き人を偲ぶよすがになり、
そこに集まることで家族たちが仏様に思いを馳せ、
ごく自然にお念仏を唱える機会になるのだとしたら、
やはりお墓参りには意味があるということになるだろう。
……と思って、きょうは特に念入りに、じーちゃんの気に入るように、
墓石の上台・中台の境目や蝋燭立ての下まで雑巾で拭いた(笑)。

・ベートーヴェンのソナタ『テレーゼ』の第一楽章を
4月下旬のピアノの会で弾くことにしているのだが、
現時点ではまだ、できているとは到底言えない(汗)。
思い返せばこの曲は、ほぼ1年前に譜読みを始め、
なんだかんだとずっといじりまわして来て、
今や、当初のモタモタした弾き方に較べたら、
音がどうにか自分の中に入って来た感覚はあるのだが、
ここ数ヶ月は仕事があって時間が取れなくなったのもあって、
未だに、仕上げにかかるような段階に到達できていない。
年末にポゴレリチにヤられ、私の意欲が減退したのも響いた。
技術的にも課題が相当残っていて、悩ましい状況だ。
そろそろ本腰を入れなくては……。

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