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転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



中村吉右衛門さん死去 77歳 歌舞伎俳優 文化功労者・人間国宝(毎日新聞)
『時代物から世話物までを自在に演じる歌舞伎界屈指の立ち役俳優で文化功労者、人間国宝、日本芸術院会員の中村吉右衛門(なかむら・きちえもん、本名・波野辰次郎=なみの・たつじろう)さんが11月28日、死去した。77歳。』

中村吉右衛門さん死去 二代目の重責、芸に昇華(毎日新聞)
歌舞伎俳優・中村吉右衛門さん死去、77歳 人間国宝「鬼平犯科帳」人気(日刊スポーツ)
中村吉右衛門さん死去 「鬼平犯科帳」、人間国宝―77歳(時事通信)
歌舞伎俳優の中村吉右衛門さん死去(産経新聞)

尾上菊五郎さん「本当にお疲れ様でした」…吉右衛門さん死去「残念でなりません」(読売新聞)
『歌舞伎俳優の尾上菊五郎さん(79)のコメント「長い役者人生を全身全霊で頑張られました。再び、一緒に舞台に立てることを願っていましたので残念でなりません。これまで幾度も同じ舞台に立ちましたが、菊之助の結婚を機に、縁あって親戚となり、孫の丑之助も生まれ、初お目見得や初舞台では共に孫の成長を喜び合いました。平成最後の舞台では『鈴ヶ森』で私が白井権八、播磨屋さんが幡随院長兵衛を勤めたのも深く印象に残っています。本当にお疲れ様でした」』

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追記:12月2日掲載分
尾上菊之助、義父・中村吉右衛門さん死去に号泣 厳しさの反面、孫を溺愛「尊敬する優しい父でした」(ORICON News)
『歌舞伎俳優の中村吉右衛門さんが11月28日、77歳で亡くなった。これを受け、吉右衛門さんの四女の夫である尾上菊之助(44)が2日、都内で取材に応じ、あふれる思いを、涙を流しながら伝えた。』『最後に会ったのは、亡くなる前日だったという菊之助。「3月28日にお倒れになり、8ヶ月間(闘病)頑張ったと思います、もっと舞台に立ちたかったでしょうし、もっと教えていただきたいことがありましたが、それが叶いませんでした」と無念。』『「他人にも厳しいのですが、自分にも厳しい人でした」と人柄を語ると思いがあふれ号泣し、「尊敬する、とても優しい父でした…すみません」と伝えた。』

【動画・速報】尾上菊之助さん【号泣】 義理の父・中村吉右衛門さんを偲ぶ(TBS News)

中村吉右衛門さん、闘病中に歌舞伎の音声を流すも一度も意識が戻らず力尽きる(スポーツ報知)
『歌舞伎俳優で人間国宝の中村吉右衛門(なかむら・きちえもん、本名・波野辰次郎=なみの・たつじろう)さんが11月28日午後6時43分、心不全のため都内の病院で死去していたことが1日、明らかになった。77歳だった。』『8か月間、闘病を続けていた吉右衛門さんが、ついに力尽きた。3月末に心臓発作で倒れ、心肺停止に近い状態で病院に搬送。その後、しばらくして別の病院に転院していた。見舞いに訪れた家族が呼び掛けたり、歌舞伎の音声を流すなどして奇跡が起きることを信じたが、一度も意識は戻らず。死去後に兄の松本白鸚(79)、おいの松本幸四郎(48)、尾上菊五郎(79)らが悲しみの対面を果たした。』

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東京で一泊二日の芝居見物となると、往々にして、
「昼の部」や「第一部」は二日目に初観劇する順序になる。
『新薄雪物語』の通しとか、新作『風の谷のナウシカ』の一日上演、
などになると特に、「観る順番」が本来的なものでなくなり、
私のような遠征組は、到着した日に午後の途中から見始めて、
翌日に初めて冒頭を観て終了、となるのもやむを得ないことが多い。
二日目の朝から通しで夜まで観たら、もう一泊せねばならなくなるし。

今回の歌舞伎座は、第一部が起点で第三部まで続く内容ではないので、
その点は自由な気分で観劇することはできたのだが、
それでもやはり、二日目の10日(水)に観た、第一部の最初の演目は、
「劇場の一日の始まり」として設定されているのだろうという空気を感じた。
今月の歌舞伎座第一部の最初は、舞踊劇『神の鳥(こうのとり)』。
初演からまだ10年経っていない、新しい作品で、
日の光が差して来るような清々しさのある舞台だった。
  
(↑木挽町広場にも、「神の鳥」上演記念特設コーナーが!)

本当に久しぶりに東蔵を真ん中で拝めて、嬉しく有り難く思うのと同時に、
吉弥の傾城ぶりも麗しく、充実の布陣で舞台はまさに錦絵のよう。
そしてここでも、若い種之助の精進と成長を眩しく思い、
やがて愛之助が出て来ると、なんとも大きな貫禄があって、
今や押しも押されもせぬ主演者なのだなと感じ入り、
相方の壱太郎の、きめ細やかで清楚な色香にも目を見張り、
………長い間、生舞台を観なかったことは、観る側にとっても
このように新しい感激が得られる経験となったのだなと初めて知った。

第一部の後半は『井伊大老』。
打って変わって、新歌舞伎で台詞劇、白鸚・魁春という重量級の顔合わせ。
「桜田門外の変」の前夜の、直弼・お静の、静かな深い情愛が、
本当に淡々としたやりとりの中、観る者の胸に迫り、目頭が熱くなった。
魁春は賢く行き届いた女性でありつつも、実に可愛らしく、
直弼が来世もともにと願うのも、さもありなんと思った。
歌六・高麗蔵と、共演も豪華版。
かつて先代の白鸚と歌右衛門が演じたこの芝居を、
それぞれの息子世代が既に歌舞伎界の重鎮となった今、務めていると思うと、
正式な「追善」ではないが、先人の偉大な足跡に捧げる名舞台となったと、
感慨深く思った。

******************

この日は、このあと第二部を再度観て、歌舞伎座を後にした。
歌舞伎座が、完全にもとの賑わいを取り戻すまで、あと一息、
と言ったところだろうか。
大勢の方々の御尽力のたまもので、歌舞伎座の灯が消えずにいてくれたことを、
心から嬉しく思った二日間だった。
次なる目標は、元通りの全客席の開放、昼の部・夜の部のかたちでの興行の再開、
そして團十郎襲名披露の実現、ということになるだろう。
その日が近いことを、心から願っている。



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9日(火)、旦那さん祐経×みっくん五郎×あらしちゃん朝比奈を堪能し、
第二部が終わった時点で、私が東京に来た目的は既に果たせたのであったが、
せっかく歌舞伎座くんだりまで出てきて、一本で帰るのもアレだしと、
第三部の切符も、前売りで同時に買ってあった。
何ひとつ下調べもせず、ろくに情報を得ようともせず、
チラシを横目で見ただけで、席につき、幕が開いて、始まったのは、
『花競忠臣顔見勢(はなくらべぎしのかおみせ)』二幕。
若手スターの競演による忠臣蔵モノ、……よね?
……という程度で見始めたこれが、なんと大変に面白かったのである。

『仮名手本忠臣蔵』でもなく『碁盤太平記』でもなく、
『大石最後の一日』みたいな新歌舞伎でもないのだが、
話が、忠臣蔵のどのへんに来ているかが、ちゃんとわかる起承転結があり、
一力茶屋や山科閑居も背後にきちんと踏まえてあって、
最後は落ち着くべきところに行き着き、観る側も納得&満足、
という、巧みな構成演出と凝った趣向の話だった。
しかも出演者が、猿之助と幸四郎を柱としながらも、
中心で活躍し物語を動かして行くのは、期待の若手俳優たちで、
右近、歌昇、新悟、隼人、廣太郎、福之助、米吉、等々、
二幕九場それぞれが、総花的にきらびやかで、困った(笑)。
私の最近のいちばんの贔屓である鷹之資が大星力弥で大活躍、
以前からの大のお気に入りの猿弥(←若手ではないが・笑)も
味のある良いところで登場して、楽しいのなんの♪
宗之助の美しい所作も私的見どころであった。
最後の「花水橋引き揚げの場」に至っては、もう、
とうとう仇をとったぞ!やったやった~~!的に、
明るくて幸せで完全に満足できた、ハッピーエンドであった。
……えっと、これなら皆さん、切腹とかしなくてももう全然OK(^_^;??
と私は笑顔で晴れ晴れと拍手しながら、思った(爆)。

そこかしこで感じたのは、若手が誰も彼も、素晴らしく成長している、
ということだった。
コロナ禍の、不自由で不本意だった日々を、彼らは決して無駄にしなかった。
芸を磨き、精進して、歌舞伎座がもとの輝きを取り戻す日に備えて来たのだ。
彼らの年齢やポジションで、歌舞伎座の真ん中で大役を務めることができたのは、
三部構成の、この特殊な事情の公演であったからこそかもしれないが、
皆の、日々の努力は報われ、今や大きく実を結びつつあった。
私自身が、1年9か月も歌舞伎を生で観ていなかったので、
私の記憶の中にあった姿より、現在の彼らが何倍も成長していることがわかった。
私の中ではまだまだ若いと思っていた猿之助と幸四郎が、
更に年若い役者たちのために、場を提供する側に回っていたことも、
嬉しい驚きであり、実に頼もしく感じられたことだった。

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行って来た。1年9か月ぶりの歌舞伎座。
まず、9日(火)午後に東京に着いて、第二部から。
コロナ禍以降、歌舞伎座は一日が三部構成になり、
それぞれが2時間~2時間半程度、完全入れ替え制で、
館内も様々な感染対策がとられるようになった。
何しろ、舞台の上も下も年齢層の高い芸能だからして(汗)。

まず、入り口では切符を係員に見せたうえで、自分でもぎり、
検温と手指消毒を経て、入場となる。
イヤホンガイド・カウンターは劇場の外に場所が設定されており、
以前あったオペラグラス・膝掛け・座布団等の貸し出しは無し。
マスクは観客全員、例外なく着用することが定められており、
鼻から口まできちんと覆うよう、繰り返しアナウンスがある。
ロビーや客席では、飲食は禁止、会話もしないようにと放送があり、
会場スタッフさん方も座席案内以外は原則として無言で、
上記の内容の注意書きのある大きなボードを掲げて、
客席通路やロビー等に立ち、観客に示している。
座席はひとつおき(部分的に二席連続を設定したブロックもある)で、
販売されていない席は最初からバンドで固定され、
勝手に座ったりできないようになっている。
 

というわけで、劇場内に人が少なく、どこに行っても静かで、
両隣も誰もいないし、広々と座れて、私には大変快適であった。
そのような中でも第二部は、三津五郎追善でもあり、配役も華やかで、
全体三部構成のうちでは、最も賑わいのある部となっていた。
私にとっては、今回の一番のお目当てであった『寿曽我対面』。
三津五郎の長男である坂東巳之助が曽我五郎時致を務めるのだが、
菊五郎による工藤祐経を初め、菊五郎劇団ほぼ総出演の豪華さで、
一度では見切れないほど見どころが多かった。

三津五郎追善、還暦にもならずに彼岸に逝かれ、早七回忌。
このたびの巳之助の、覇気の漲る大きな舞台姿を、
三津五郎はあの世から眺め、きっと喜んでくれたことだろう。
曽我五郎らしく、力のあふれる台詞回しと、勢いのある動き、
更に要所要所の決まり方が小気味よくて、さすがは坂東流の若き家元と
感じ入った場面もいくつもあった。

菊五郎の工藤祐経は、「高座、御免」の挨拶などは無し。
最初から上手に座っていて、ほぼ動きのない構成になっていたが、
ふと視線を動かすだけで睨みが効いてしまう存在の大きさが圧巻だった。
まさに貫目で見せる工藤祐経!
それに加えて、匂い立つような色気のある祐経で、
武人としての面だけでなく、男として深さのある祐経の人生が見え隠れし、
私にとってこれまで見たことのない祐経であり興味深かった。

松緑の小林朝比奈もまた期待以上。
声の魅力に加えて、こちらは藤間流家元の面目躍如の所作の数々、
更には全体に風格さえ備わっていて、なんとも見事な朝比奈だった。
道化役であると同時に、朝比奈は立派な侍であり、祐経にさえ一目置かれ、
更にこの場では、中立的な立ち場でその目配りの良さを発揮する役だ。
松緑の演じ方からは、多面的な朝比奈の面白さがふんだんに伝わって来た。
そのほか、時蔵が十郎として巳之助の五郎に寄り添い、
忠義の家来・鬼王新左衛門で左團次が出て来るという贅沢さ。
大磯の虎は雀右衛門、化粧坂の少将は梅枝で、眼福ここに極まれり。

私はこれまで、『寿曽我対面』という演目には、
主に儀式美のほうを強く感じていて、
あまりドラマ性については感じ入ったことが無かったのだが、
今回は、登場する人々のそれぞれの心の綾や人間模様を加味した、
芝居としての面白さを初めて感じ、奥深い物語として味わうことができた。
それは、これからの巳之助を守り立てようとする、菊五郎劇団としての
皆の力の結集によって、実現された部分であったかもしれない。

第二部の後半は、仁左衛門と孫の千之助による『連獅子』。
千之助も既に21歳!ときの経つのは早いものだ。
かつて、戦後初の祖父・孫共演による『連獅子』を披露してから10年、
このたびの千之助は、体幹のしっかした鮮やかな動きを随所で見せてくれた。
仔獅子を、実年齢でなく踊りの表現として見せる段階に到達したのだ。
その精進はさぞやと思われた。
この世のものと思われぬほど神々しい、仁左衛門の一挙手一投足を
目の当たりにして過ごす日々の記憶は、
千之助の心に生涯、刻み込まれることだろう。

間狂言(あいきょうげん)の「宗論(しゅうろん)」は
又五郎と門之助で、これまた豪華かつ見目麗しい配役だった。
芝居は文句なしに楽しかったが、又五郎がとてもスレンダーになっていて、
遠目に歌六とよく似て見え、こうなってみるとさすが兄弟だったのだなと
本筋とは違うところで感心したりもした。

後シテは親獅子・仔獅子の精の踊りで、眩いばかり。
かつて三津五郎も、巳之助とともに『連獅子』を踊ったものだった。
坂東はそもそも踊りの家だから、
先代三津五郎の親獅子、八十助だった三津五郎の仔獅子、という時代があって、
やがて巳之助が成長してからは、三津五郎・巳之助の父子で踊り……。
それを思うと、仁左衛門と千之助の『連獅子』の意義もまた格別であった。
各々の道で芸を極め、息子へと繋ぎ、更に次代が継承し、
誰も彼もが皆、そうやって彼方へと行き過ぎて行くのだなと。

ただ、すみません、一点だけ、親獅子の小鼻の隈取りは、
あったほうが良いという判断なのだろうが、
私は個人的には、チラシのようなひたすら真っ白い親獅子のほうが好みだ。
仁左衛門が美しいだけに、なるたけ素に近いところを、
存分に見ていたかったという気が、する(汗)。
申し訳ありません、煩悩ダダもれです(逃)!
あとはもう、本当に、何も、何一つ、申し上げることはございません!

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音羽屋の旦那さんが、文化勲章を受章されることになった。
本当におめでとうございます!!
お祝いに馳せ参じる、……には、ちと遅くなりそうですが、
私めも来月には、1年9か月ぶりに歌舞伎座に参りたいと思っております。
旦那さんの舞台姿を拝見できますことを、楽しみに致しております。

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歌舞伎俳優の尾上菊五郎、文化勲章を受章「色気を追求し、煩悩を持ち続けたい」取材会レポート(SPICE)
『歌舞伎俳優の尾上菊五郎が、文化勲章を受章する。2021年10月26日(火)の発表に向けて25日、取材会が行われた。菊五郎は27日まで歌舞伎座『十月大歌舞伎』の第三部『松竹梅湯島掛額(しょうちくばいゆしまのかけがく)』に出演しているため、この日も本番前の登壇となった。』

歌舞伎俳優・尾上菊五郎に文化勲章「五輪の年に歌舞伎界が金メダルを頂いた」あくなき芸への探究心(スポーツ報知)
『「栄えある勲章。五輪のあった年に歌舞伎界全体が金メダルをもらったよう」。コロナ禍で劇場も大きな打撃を受けているが、踏ん張ってきた仲間と受章の喜びを共有したい気持ちがある。「私はまだまだ発展途上。(あの世の)先輩方の顔が次々に浮かんできて。勲章を『おまえ、こっちに寄こせ』と言っているかもしれないな」』

「感謝の気持ちでいっぱい」 文化勲章に尾上菊五郎さん(Kyodo News YouTube)
『政府は26日、2021年度の文化勲章を歌舞伎俳優の尾上菊五郎さんらに贈ることを決めた。』

歌舞伎俳優の尾上菊五郎さん「まだまだ発展途上」 文化勲章(時事通信映像センター YouTube)
『文化勲章の受章が決まった歌舞伎俳優の尾上菊五郎さん(79)が記者会見し、「(東京)オリンピックの年に歌舞伎界が金メダルを頂いたような気持ち。一生忘れられない年になった」と感慨をかみしめた。』

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吉例顔見世大歌舞伎(歌舞伎美人)
11月の歌舞伎座、第二部が十世坂東三津五郎の追善ということで
菊五郎劇団が守り立てる、みっくん(巳之助)の曽我五郎!
時蔵の十郎の胸を借りての、キレっキレの五郎が観られそうで、
いやがうえにも期待が盛り上がり、そのうえに、な、なんと、
あらしちゃん(松緑)の朝比奈だと!??

音羽屋のおやぢ様(菊五郎)の工藤祐経は超々豪華版、
大磯の虎が雀右衛門、化粧坂の少将が梅枝、
彦三郎・坂東亀蔵の美声兄弟も満喫できるし、
私的に『曽我対面』の決定版になりそうな……!!
こりゃ、ひっさびさに行ってしまおうかしらん、歌舞伎座!??

これのためにワクチンやったんだよね!?違う??(殴)

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中村吉右衛門 歌舞伎座「七月大歌舞伎」休演のお知らせ(歌舞伎美人)
『中村吉右衛門は、歌舞伎座「七月大歌舞伎」からの舞台復帰を目指し、都内病院にて療養に専念しておりましたが、その後の経過観察および医師による診察などを総合的に協議した結果、7月以降も引き続き、当面の間、療養に専念する必要があるとの判断にいたりました。』『つきましては、出演を予定しておりました歌舞伎座「七月大歌舞伎」は休演し、下記の通りにて上演いたします。』

……ということで、七月大歌舞伎の第二部『御存鈴ヶ森』の出演は取りやめ、
全日程、幡随院長兵衛は錦之助が勤める、と発表された。

入院続く吉右衛門さん、七月大歌舞伎も休演(読売新聞)
『松竹は1日、人間国宝の歌舞伎俳優、中村吉右衛門さん(77)が歌舞伎座(東京都中央区)の「七月大歌舞伎」(7月4日開幕予定)を休演すると発表した。吉右衛門さんは3月下旬に心臓発作で倒れ、入院を続けている。』『松竹によると、吉右衛門さんは7月からの舞台復帰を目指していたが、医師の診察などで治療に専念する必要があると判断した。』

私はこの発表に、むしろ安堵した。
復帰予定が早すぎるのではないかと、最初から心配していたのだ。
一般論だが、一ヶ月病臥していたなら、リハビリにも同じくらい必要で、
原因疾患が治癒したからと言って、急に元の日常に戻ろうとしても無理だ。
3月下旬から療養されているのだから、ここまでのところで2か月強?
今月来月は、まだまだ休養されるべきだろう。
そうでなくても、6月7月は気温が上がるし、梅雨も明けきらず天候不順で、
若い者でも心身の負担が大きくなる時節だ。
病後の大播磨が無理をなさってはいけないと思う。

何より丑ちゃんが心配しますよ?
じぃじは、今は何より、お体を最優先にして戴きませんと。
ゆっくりと療養されたのち、秋になり爽やかな季節を迎えた頃に、
吉右衛門には余裕をもって舞台復帰考えて戴きたい。
「大播磨ぁ!」「待ってました!」
と歌舞伎座が万雷の拍手に包まれる日を夢見て、
私も今しばらく、広島で大人しくしております!

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中村吉右衛門が「七月大歌舞伎」で舞台復帰 急性心臓発作で4月から療養(スポニチ)
『3月に都内のホテルで倒れ、入院中の歌舞伎俳優で人間国宝の中村吉右衛門(76)が舞台に復帰することが6日、わかった。松竹から発表された。』『7月4日から開幕予定の歌舞伎座「七月大歌舞伎」の配役が発表され、偶数日に第2部「鈴ケ森」の幡随院長兵衛役を務めることが決まった。娘婿の尾上菊之助(43)と共演する。』

やった~~!!!
おめでとうございます~~!!!!


追記(5月7日):やや落ち着いてあれから考えていたのだが、
この七月大歌舞伎の吉右衛門は、ダブルキャストの隔日出演、
「御存 鈴ヶ森(ごぞんじ すずがもり)」の幡随院長兵衛ということで
動きも少なく、かなり配慮された出演予定ではある。
菊之助もついているので、心強いことでもある。
しかしどうか、まだまだ御無理をなさらずに。

一般的に、1か月半、療養されていた場合であれば、
体をもとに戻すにはそこからやはり1か月半か、それ以上はかかるものだ。
年齢的なこともあるし、ましてや心臓の問題でもあったのだから、
七月大歌舞伎は、「可能であれば」「御本人やファンの励みになれば」
という程度の位置づけで、ご体調により週1か週2くらいの御出演でも、
もう、十分過ぎるくらいだと思う。
大事をとっての休演が適宜入るくらいであっても、
大播磨大事の観客は、むしろ安堵するくらいではないか。
復帰の手始めは9月の秀山祭と、私などは思っておりますよ。
くれぐれも御身お大切に!

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大播磨(吉右衛門)が3月末に救急搬送された件について、
松竹から報告が出ている。
引き続き療養に専念ということで、五月の歌舞伎座は歌六が代役を務める。

中村吉右衛門についてのご報告(歌舞伎美人)
『中村吉右衛門は、3月末から急性の心臓発作により、都内病院にて治療を受けておりますが、 4月下旬での医師による診察の結果、当面の間、療養に専念する必要があることになりました。』『つきましては、出演を予定しております歌舞伎座「五月大歌舞伎」の5月12日(水)以降で予定している公演は休演し、下記の通り代役にて上演いたします。』

……今、一応、ほっとしたから言うんだが、最初、Twitterの松竹公式アカウントは、
『【重要なお知らせ】中村吉右衛門についてのご報告』とだけtweetしていて、
肝心の記事内容はリンクで、クリックして読むまで中身がわからず、
私はもう、こっちの心臓のほうがどうかなりそうだったぞ((( ;゚Д゚)))。
配慮したタイトルを書いてよ、私みたいに(逃)!
こんなとこで「引き」のテクニックなんか発揮しなくていいんだよ!!


追記:こちら↓は更に詳しい。現在は一般病棟で治療を受けているとのことだ。
やはり発作時の初動が良かったから救命できた、ということではないかな。
詳しいご病状はわからないし、まだ手放しで安心してはいけないだろうけれど。
じーさん扱いしては、大播磨はお気に召さないかもしれませんが(^_^;、
もともとが、高齢者の経年劣化としての心不全は多いことですから、
決して侮らず、ゆっくりしっかり療養なさって下さいませ。

入院中の中村吉右衛門、病名は急性の心臓発作 「五月大歌舞伎」を休演(日刊スポーツ)
『3月28日に都内ホテルで体調不良を訴え救急搬送された歌舞伎俳優中村吉右衛門(76)の病状について、松竹は4月30日、急性の心臓発作だったことを明らかにした。関係者によると、現在は一般病棟で治療を受けているという。』『今月下旬の診察の結果、療養に専念する必要があるとの診断を受け、「五月大歌舞伎」(12日以降開幕予定)は休演する。』『吉右衛門は同興行の第3部「八陣守護城 湖水御座船」に佐藤正清役で出演予定だったが、同役は中村歌六がつとめる。』

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中村吉右衛門 一時心肺停止か、直前まで歌舞伎座で公演…食事中に倒れ緊急搬送(Sponichi Annex)
『歌舞伎俳優で人間国宝の中村吉右衛門(76)が28日夜に緊急搬送されていたことが29日、分かった。都内のホテルのレストランで関係者と食事中に倒れた。』『複数の関係者によると、吉右衛門は食事中に体調不良を訴えて倒れた。居合わせた人により心臓に電気ショックを行うAED(自動体外式除細動器)による処置が行われ、そのまま近くの病院に搬送された。予断を許さない状況が続いているという。』

吉右衛門が突然倒れて、『搬送時は心肺停止状態』だったという報道もあり、
それについては『確認できていない』との関係者の言葉も別の記事で見たが、
急変であったことは間違いなく、今も治療中であるようだ。
今朝のテレビのワイドショーでは、
「脳や心臓には異常が認められず、原因がわからない」
とも言われていたのだが、それが本当なら、一体どういう状態なのか?

しかしともあれ、場所がホテルのレストランという、人目も設備もある場所で、
しかも東京都港区という、全国一と言ってよい医療環境に恵まれた土地柄で、
状態は深刻ながらも、大播磨はなかなか運の強いお人だ。
「医者の目の前で倒れる」の次くらいの好条件ではないか(汗)。
ホテルスタッフたちの救急対応は、そのへんのシロウトとは違うぞ。
事実、ただちにAEDによる処置が行われ、近くの病院に搬送されたとある。

大播磨、どうか最善の治療を受けられ、よく療養され、
また歌舞伎座に戻っておいでになってください。
じゅふたん(丑之助)が、待っておりますよ!


続報救急搬送の中村吉右衛門、入院して引き続き治療専念(日刊スポーツ)2021年3月30日12時58分
『28日夜に都内のホテルで体調不良を訴え、救急搬送された歌舞伎俳優で人間国宝の中村吉右衛門(76)について30日、関係者は「入院して、引き続き治療に専念しています」と話した。』『吉右衛門は28日に、歌舞伎座「三月大歌舞伎」の第3部「楼門五三桐(さんもんごさんのきり)」の出演を終えた後、食事していたホテルのレストランで体調不良を訴えた。』『同公演は翌29日が千秋楽で吉右衛門は休演、松本幸四郎(48)が代役をつとめた。』

中村吉右衛門が救急搬送でICU治療中 28日出演後「ちょっと具合が悪いみたいだ」体調に異変(スポーツ報知)2021年3月30日 6時0分
『吉右衛門の体に異変が起きたのは28日午後8時半ごろ。今月は東京・歌舞伎座「三月大歌舞伎」第3部「楼門五三桐」で、「絶景かな、絶景かな」の名セリフで知られる石川五右衛門を豪快に演じ、元気ぶりを印象づけていた。28日も出演を終え、食事のため港区内のホテルへ。手洗いから戻り、落ち着こうとした吉右衛門は「ちょっと具合が悪いみたいだ」と発すると、脱力した感じになり、そばにいた人物がいち早く体調の変化に気づいた。「倒れた」と伝わっているが「バタン」というような激しいものでも、急に苦しんだりするものではなかったという。』『ホテルスタッフの冷静で迅速な判断もあり、極めて短い時間で都内の病院に搬送され、緊急入院した。現在、ICUで治療を続けている。一部では心肺停止とも報じられたが、真偽は定かではない。関係者の説明では、現時点で脳や心臓には異常のようなものは見つかっていないという。はっきりした原因が分からない状態で、手術なども行われていない。数日間、意識を低下させた状態にして様子を見る方向だという。』

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