昨日は、さくらぴあで開催された、
葛西聖司アナによる『歌舞伎プレセミナー』を聞きに行った。
ちょうど一週間後の7月20日に同会場で公演のある、
『松竹大歌舞伎』公文協・中央コースの演目に関する講演で、
観劇予定の者にとってはぴったりの予習となる内容だった。
『鳴神』の大薩摩、『文売り』『三社祭』の清元について、
聴きどころがプリントになったものを配布され、
葛西アナの解説を聞き、私たちも一緒に声に出して読んだりしたので
(声を出したお蔭で、寝なかった・爆)、
普段は曖昧に聞き流しているようなところを
きちんと味わうことができて良かった。
私はこれで結構長く歌舞伎や文楽を観ているつもりなのだが、
常磐津と清元の違いが、実は、あまりわかっていない(汗)。
自分の中で、義太夫は「語り」だし、長唄は一応「唄」として捉えているが、
「常磐津」と「清元」は、筋書(=プログラム。西では『番附』)に
そうだと書いてあるから、……という理解しか、していない(殴)。
しかし今回、文字になったものを確認し、声に出して言ってみることで、
どういう場面がどのような調子で語られ(歌われ)ているかがわかり、
かつ、葛西アナのご指導においては、
「難しいところ・わからないところは、遠慮なくトバしていい」(笑)、
となっていたので、私のようなド素人にとって実に気楽で、
かつ、なかなか愉快で、勉強になった。
大薩摩(元来は江戸浄瑠璃の一派。現在は後継者なく長唄に吸収されている)
が良い具合に囃してくれていることもわかったので、
20日には、あらしちゃん(松緑)の鳴神が、梅枝演ずる雲の絶間姫に
騙されて貞操を奪われ(爆爆)、挙げ句、柱に巻き付いて怒り狂う物語を、
言葉の面からも改めて味わいたいと思ったワタクシだった。
……男が、いいトシまで清らかに過ごした結果、超人的な力を持つに至り、
それがあるとき、女の色仕掛けに負けて凡人に成り下がる、というのは、
インドの『一角仙人』伝説が起源、というか元ネタなのだね(^_^;。
嚴島神社 世界遺産登録20周年記念事業
平成28年度 松竹大歌舞伎(さくらぴあ)
7月20日(水)昼 12時30分開演(12時開場)・夜 17時開演(16時30分開場)
上演予定時間 3時間05分 @さくらぴあ大ホール
(S席6,500円、A席4,500円、B席3,000円、幕見席1,000円(当日のみ、B席より販売))
一、歌舞伎の見方
二、歌舞伎十八番の内 鳴神
三、文売り 三社祭
【主な出演者】
中村時蔵、尾上松緑、坂東亀寿、中村梅枝、中村萬太郎 他
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