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三島由紀夫VS東大全共闘50年目の真実*映画

2020-06-25 20:01:20 | 映画

三島由紀夫VS東大全共闘50年目の真実を、日比谷東宝シネマで見てきた。

全編ほぼTBSが当時とっておいたフィルムから起こしたもので、ところどころ回想録の場面で当時フィルムに登場していた、東大講堂に集まった人たちだけで映画は構成されている。

だから、出演者はえらく少ない。

ストーリーも東大講堂の中で討論されていた場面だけに近い。

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東宝映画の公式サイトから、、、

このドキュメンタリー映画は、伝説となった「三島由紀夫VS東大全共闘」の記録を高精細映像にリストアし、当時の関係者や現代の文学者・ジャーナリストなどの識者他、三島由紀夫についての「生きた」証言を集め、ようやくその全貌が明らかとなる、1969年5月13日と約半世紀後の現代を結ぶ作品だ。当時、武装化していた東大全共闘ら、1,000人近い学生が集まる討論会に、警視庁の警護の申し出を断り単身で赴いた三島。そして行われた討論会は二時間半にも及び、三島由紀夫という天才が、死をも覚悟して臨み、その煌めきをまざまざとみせつけた奇跡のような時間となった。

登場人物は、、、

三島由紀夫、芥正彦、木村修、橋爪大三郎、篠原裕、宮澤章友、原昭弘、椎根和、清水寛、小川邦雄、平野啓一郎、内田樹、小熊英二、瀬戸内寂聴

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私は三島由紀夫の何を知っているかと問われても、マッチョになったのは若い時の三島由紀夫が病弱なくらい細い体であったが、女形の美輪明宏さんに「きゃしゃな体ね」と言われてことがきっかけだったと言うことだけです。

著書の金閣寺ぐらいは若い時に読んだだけです。

むろん、同時代に生きたものとして、三島由紀夫の存在感はバリバリにありました。

東大全共闘とその本拠地である東大に単身乗り込んで討論会に出たのは、、、不覚にも私は覚えていなかった。それほど三島由紀夫と東大全共闘が私の意識の中になかったのだろう。

同時代を生きていても、確かに大学のロックアウトを実体験としてあっても、私は基本はノンポリだった。

ムロン、時代なので学内の討論会があって討論に参加して何度も発言したこともあるが、、、。

三島由紀夫が壇上に立って、芥や木村、橋爪らが話していることは、おおよそ理解できた。

それは、同時代に私は中央大学だったが、同じような話し方をするものが多かったからです。

ただあの話の内容がクリアーに分かるかというとそれは別です。

あんな空中に浮いたような、地に足をつけていないような言葉を使うのか「わけわかめ」なのは今も同じです。

三島さんは東大全共闘の皆を説得(転向させる)ために東大に出向いたので、論破して悔しがらせるためじゃなかったと、、、映画のナレーターは言っていた。

なぜ三島が全共闘の巣窟の東大へ招かれて、単身乗り込んだかが良くわからなかった。

三島も東大全共闘を論破しようとしたのかな、なんて考えたりしましたが、、、。

東大全共闘の連中は、三島を論破してそこで切腹させたかったらしい!!!

だから、檀上での討論は三島が受けて流す、受けて流す、ユーモアで切り返す、だった。

東大全共闘の特に芥は東大全共闘きっての論者らしいが、壇上では対等にやり合っている気分がありありで、私から見ると(聞くと)地に足がついていない論者という感慨しかない。

それは、おそらくエンディングで現在の立場や思いを語っているシーンがあるけど、相変わらず生きていない人物達だなーというのが感想です。

漫画でいえば、、、羅王が指さして「お前は・す・で・に・死んでいる!」状態なんじゃないかな。

映画評論を読むと芥さんの存在感がバリバリだと書いてある方がいらっしゃるけど、私には若い時から粋がって生きていて、お歳をめしても相変わらず何も見えていない方と感じました。

私がそう感じただけで、劇団を主宰されているようなので、そちらのほうでは活躍されているのだろう。

三島の存在感と時代に残した衝撃に比べれば、全共闘だった皆さんのその後の生活は、さぞかし抜け殻のような命だったんでしょうねーーー。

全共闘の方たちの言葉は、普通の国民や民衆にはわかりかねるでしょう。

観念的すぎるのです。

今のコロナウイルス、中国の台頭、安倍政権に見る汚職、米国の黒人たい白人それと貧富の差による格差、韓国の日本に対する差別、東南アジアン体の強権政治、中東の宗教政治など、カレラが話している言葉では到底に言い切れないぐらい現実が複雑になったし、当時からだって複雑怪奇だった。言葉が行動を抑えている、言葉が観念を抑えている、、、というくらい現実に比べて彼らの言葉(思考)が稚拙なんだと思う。いみじくも三島が討論会を終えるときに言った「君たちの熱意は認める」が丁度いいのではないか。

色んな評論を読んだが、時代を理解するのにはいいけど、言葉を称賛しすぎるのは問題だよ~~~。

言霊(ことだま)って言葉も映画の中に出てきたが、残念ながら東大全共闘らの言葉には、私は言霊を感じなかった。

三島が割腹自殺されて数年後に古本屋さんで細江英孝の「薔薇刑」を見つけた。

50年近く前の事なので値段は忘れたが、飛び降りるつもりで買った三島由紀夫の写真集です。

デザインは横尾忠則、作者は細江英孝、モデルは三島由紀夫です。

家が雨漏りしして居たので、装丁がボロボロになってしまったが、中の写真集は完全です。

達筆なサインですねーーー。

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