ランシモ

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おくりびと、映画

2009-03-03 20:58:32 | 映画

本木と山崎努の納棺師の所作がミゴトにつきます。

つい先日、私も父を亡くしたが、葬儀のさなかに、こんな所作を目にはしていない。東京だからだろうか?

納棺師の所作「作業」は遺体を前に、動きが茶道や華道、日舞に通じるものがある。遺体を清めて衣装を着せる、流れるような一連の所作は、きわめて日本的だと感じた、、、。

この職は死体を扱うので、人々は忌み嫌う風潮があるらしい。そんなことも、ダイナミックな展開で涙と一緒に笑い飛ばしている。

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映画の中の人々の葬儀は、人の情にあふれている。うらやましいくらいだ。

私の父の葬儀は、私には肩肘張ったものだったから、、、。

納棺師になった本木の心の迷いが、経過とともに変化していくのがいい。経験をつむと言うのが、この仕事では、あらゆる死体に出くわすと言う事で、その各々のエピソードに涙と笑い(観客として)がある。練炭自殺したニューハーフ、独居老人の死後2週間後の腐乱死体、ホテルでの首吊り自殺、バイクの交通事故死、老人の大往生、銭湯を切り盛りする友人の母さん、、、等々。

ニューハーフのくだりが面白かった。納棺師の本木が若い女性死体(美人)だと思って体を拭いていたら、あれが付いていた。一瞬えぇとした顔をするが、何事も無かったように、遺族にメークは女性用か男性用か聞くところだ。ユーモアと言うには題材が重たいが、ボデーブローの用に効いてくるユーモアなんだろう。

葬式はけっこう日常的なことですが、、、映画の題材として難しいと思うが、うまくストーリーを作り上げている。

納棺師が、人の尊厳を尊重している姿が、この映画に重みを付けているのだと思う。納棺師の立場、所作にアカデミー選考委員たちは打ちのめされたんだろう。それは私とて同じ思いです。

笑いと涙満載のこの映画は、必見ですよーーー!

http://www.okuribito.jp/statics/production_note.html

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2 コメント

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良い映画でしたよね。 (うっちー)
2009-03-04 23:00:29
良い映画でしたよね。
でも、僕が見たときには、映画館はがらがらだったし、まさかアカデミー賞まで取ってしまうとは、想像もつきませんでした。

納棺師の所作や、凛とした佇まいはとても良かったです。

白子焼きが、すごく旨そうでした。
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うっちーさん (shimo)
2009-03-04 23:26:53
うっちーさん
アカデミー賞をとる前に見たとは、、お目が高い!
そのときはガラガラだったんですかー。
私は、女優の◎末さんが出ているから、まー見なくてもいいかーと思っていたが、賞をとったとなれば、日本人として見なきゃいかんでしょうー。
さすが、、いい映画でした!
◎末さんのノー天気なところも、マイナスにはなっていなかったし、、、。出演俳優の全員が役者だのーーーになったら、かえってつらかったかもしれない。
焼き場の守衛さんが良かったー。味のあるやくしゃですなー。
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