本木と山崎努の納棺師の所作がミゴトにつきます。
つい先日、私も父を亡くしたが、葬儀のさなかに、こんな所作を目にはしていない。東京だからだろうか?
納棺師の所作「作業」は遺体を前に、動きが茶道や華道、日舞に通じるものがある。遺体を清めて衣装を着せる、流れるような一連の所作は、きわめて日本的だと感じた、、、。
この職は死体を扱うので、人々は忌み嫌う風潮があるらしい。そんなことも、ダイナミックな展開で涙と一緒に笑い飛ばしている。
映画の中の人々の葬儀は、人の情にあふれている。うらやましいくらいだ。
私の父の葬儀は、私には肩肘張ったものだったから、、、。
納棺師になった本木の心の迷いが、経過とともに変化していくのがいい。経験をつむと言うのが、この仕事では、あらゆる死体に出くわすと言う事で、その各々のエピソードに涙と笑い(観客として)がある。練炭自殺したニューハーフ、独居老人の死後2週間後の腐乱死体、ホテルでの首吊り自殺、バイクの交通事故死、老人の大往生、銭湯を切り盛りする友人の母さん、、、等々。
ニューハーフのくだりが面白かった。納棺師の本木が若い女性死体(美人)だと思って体を拭いていたら、あれが付いていた。一瞬えぇとした顔をするが、何事も無かったように、遺族にメークは女性用か男性用か聞くところだ。ユーモアと言うには題材が重たいが、ボデーブローの用に効いてくるユーモアなんだろう。
葬式はけっこう日常的なことですが、、、映画の題材として難しいと思うが、うまくストーリーを作り上げている。
納棺師が、人の尊厳を尊重している姿が、この映画に重みを付けているのだと思う。納棺師の立場、所作にアカデミー選考委員たちは打ちのめされたんだろう。それは私とて同じ思いです。
笑いと涙満載のこの映画は、必見ですよーーー!
http://www.okuribito.jp/statics/production_note.html
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2013年10月 終戦のエンペラー
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2011年8月 大鹿村騒動
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2010年5月 第9地区
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2010年3月 アバター
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2009年12月 泣きながら生きて
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2009年6月 剣岳点の記
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2209年5月 天使と悪魔
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2209年3月 おくりびと
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でも、僕が見たときには、映画館はがらがらだったし、まさかアカデミー賞まで取ってしまうとは、想像もつきませんでした。
納棺師の所作や、凛とした佇まいはとても良かったです。
白子焼きが、すごく旨そうでした。
アカデミー賞をとる前に見たとは、、お目が高い!
そのときはガラガラだったんですかー。
私は、女優の◎末さんが出ているから、まー見なくてもいいかーと思っていたが、賞をとったとなれば、日本人として見なきゃいかんでしょうー。
さすが、、いい映画でした!
◎末さんのノー天気なところも、マイナスにはなっていなかったし、、、。出演俳優の全員が役者だのーーーになったら、かえってつらかったかもしれない。
焼き場の守衛さんが良かったー。味のあるやくしゃですなー。