膳-Sai

料理サロン Tomoko's Tableのご紹介。
食にまつわる、日々の暮らしを・・・

communico コムニコ 東生駒 

2018-04-23 09:00:31 | 食道楽ランキング

先週、今年2月にオープンした、東生駒のコムニコに伺いました。

以前はアバロッツがあった場所。そこでシェフをまかされていた堀田シェフがオーナーシェフとして開いたお店。

お玄関も店内もほぼ以前と同じ感じ。なんだか不思議な感じです。新しいお店のはずですが、全くそんな感じはなく、いつものお店のような気分。ほっとします。

      

テーブルの設え

      

鹿の角のナプキンリング。奈良の鹿ではないそうです。

メニューは昼夜一緒で、4500円と8000円の二つ。この日は8000円の方にしました。

テーブルの上には古びた本のような箱が置いてあり、本の表紙を開くとメニューが。

     

まず、始り。
アミューズです。

     

3品あります。
手前は炒った黒米の上に黒米で作ったクレープに倭鴨のレバーペースト、ビネガーでマリネされたビーツが包まれて棒状に。
クレープは土の香りがふんわり、食感はもちっと、フォアグラのような濃厚さに甘酸っぱい、食感のしっかりあるビーツがなんとも楽しい一品です。
右は大和橘の香りをうつしたオイルにオリーブ。言われれば、なんとなく香ってるような。。ちょっと爽やかな香りです。
奥は塩味のマドレーヌ。炒ったヘーゼルナッツの上に置かれてます。中には奈良の蘇(チーズの元と言われています。風味はミルクジャムのような感じ。)と砕いたヘーゼルナッツ。時々ミルキーでマドレーヌの上にはフルールドセルも。塩味がアクセント。面白い!

アミューズだけでワクワクします。

前菜

     

玉子、足赤エビ、筒井レンコン。
玉子の殻の底にシードルのジェリー、エビ、レンコンのコンフィ、上にとろとろのスクランブルエッグ。スクランブルエッグというより玉子酒?のような滑らかさの卵。上にはバスクのパプリカ。このパプリカの香りがとっても素敵。
上から食べ、途中で混ぜて、色々な風味や食感が出てきて、とっても楽しく美味しいお料理。それにしても、玉子の食感滑らかだった~~

前菜

     

緑の爽やかなこの季節にぴったりのお料理。新緑を連想します。アスパラ、アマゴ、リコッタ、セルフィーユ。             アスパラガスが1本。半分に切ってさっと火が通ってます。青々とした風味。
山葵の花やセルフィーユ、古都華の未熟なものをはちみつでマリネ、燻製のかかったアマゴの塩漬け。そうそう、リコッタのソースがかけられます。アマゴが調味料のような役目を果たしているのが、とっても面白い!塩漬けなので、味のアクセントになります。燻製のお陰で独特の川魚感も無く。イチゴの幼果のはちみつ漬け、これも青い香りですが、甘みもほんのり。お皿のすべてが春!大好きな一皿。

前菜

     

葉玉ねぎ、ホタルイカ、ラルド。
このお料理、ホタルイカがソースになっています。生臭さもなく、新鮮なイカのワタをのようです。葉玉ねぎは今の季節だけの物。じっくり焼かれて甘みも。ラルドの塩気が調味料。ルッコラ、お花も、チャービルの花はネギ風味、コリアンダーの香りも。色んなハーブで楽しいお料理。

お魚料理

     

真鯛、蕪、法蓮草。
和歌山の真鯛、パリッとふっくら。ソースはほうれん草のソースに貝の出汁。蕪はスライスされたあやめ蕪、下に蕪、半分に切られ、皮つきでローストされてます。この蕪が濃厚!食感も実が詰まった感じで。スライスあやめ蕪の上にはからすみ、とオゼイユ。法蓮草も青臭くなく甘みを感じます。

お肉料理

     

ブーレノワール、サフラン、フェンネル、ムール貝

フランスの黒い羽根の鶏、ブーレノワール。天理で育ててるそうです。奈良でも色々育ててる方がいらっしゃるんですね。びっくりしました。この鶏、胸肉ですがとにかく身がしっとりで食べごたえ抜群。皮は結構厚めなのですが、濃厚で美味しい!すっかりお気に入り。 鶏肉もやはり種類でずいぶん風味が変わるのですね。奥が深いわ。ソースはこの鶏肉の出汁と、ムール貝の出汁を合わせたものに五條のサフラン。フェンネルやボリジの花。フェンネル、トマトを焼いたものも。香り豊かで美味しい一皿。

〆のパスタ

    

堀田シェフのパスタ、大好き!アバロッツ時代もパスタがあり、いつも感動してました。この日も楽しいパスタ。お楽しみの最後の一皿です。

ガルガネッリ、蓬、山蕗、大和牛。よもぎを練り込んだ、ペンネのような形で、縞々の溝がついた手打ち麺。大和牛のラグーに山蕗が入っていて、上には蓬の葉のベニエ。春の香りがいっぱいです。カリカリの蓬のベニエは山菜いの天ぷらのよう。山蕗の香りも蓬に負けず劣らずで、大和牛は引き立て役かな・・。
この日も楽しく美味しい〆パスタでした。

デザート

     

西川さんの八朔、黒ビール、パンデピス

恒例の西川さんの八朔です。フレッシュの実と炊いた皮。ベルガモットミントが添えられてます。この香りが八朔にぴったり。すごいなぁ~。パンデピスはフレンチトーストのように調理してあり、とってもしっとりして、ほんのり温か。上には黒ビールと黒糖のジェラート、黒コショウの効いたクリーム。温度差も楽しめるし、香りも楽しいし、カリッとした食感も添えられて、コショウのピリッと感も一皿でどれだけ楽しめるのでしょうか。

食後のコーヒーはシェフ自らアルミのドリップで。ペーパーではないので油が浮いているのがわかります。香りが豊!

       

小菓子

      

焙煎柿の葉茶のマカロンにトリュフクリーム

これが濃厚クリームだけどそれに負けない焙煎柿の葉茶。トリュフと柿の葉茶のバトルがすごい!ちょっと感動ものです。

      

こちらはひしお生チョコ。カカオの風味とひしおの風味のバトルです。最後の最後までボーーッと食べてられません。

思わず笑える小菓子2品。

最後まですべてのお皿が楽しく、春の風味満載で香り、食感が楽しめました。でも、やはり、香りが第一かな。。

季節ごとに伺いたいお店です。次回のパスタが楽しみだ~~!

                          

 

 

 



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