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戒厳軍が光州駅や光州刑務所などで機関銃などを設置し、市民を殺傷したという供述も確保された。40年以上続く調査!

2021-05-14 | 国民弾圧・戦争への道ゆるさず!

「光州抗争での民間人死者の遺体、少なくとも55体が喪失」

韓国政府、初の公式発表

登録:2021-05-13 09:46 修正:2021-05-13 12:54
 
5・18調査委、メディアに中間成果を発表 
光州刑務所、州南村・松岩洞の犠牲者遺体の行方が分からず 
当時の空輸部隊で死体処理班を運用した疑惑 
「市民軍の誤射による死亡者」は捏造との疑惑を提起
 
 
今月12日、ソウル中区のナラキウム苧洞ビルで開かれた5・18光州民主化運動真相究明調査委員会の記者懇談会で、ソン・ソンテ委員長が中間調査の結果について述べている/聯合ニュース

 5・18光州民主化運動当時に死亡した民間人55人の遺体を確認できなかったという韓国政府の公式発表が初めて明かされた。戒厳軍がチームを組んで当時光州で遺体を収拾し、機関銃と小銃で市民に照準射撃をしたという証言も公開された。

 5・18光州民主化運動真相究明調査委員会(以下調査委)は12日、ソウル中区苧洞(チュング・チョドン)のソウル事務所で調査開始1周年の記者懇談会を開き、「光州に投入された戒厳軍200人余りの証言を確保して調査した結果、光州封鎖作戦中、光州刑務所一帯で41人、州南村(チュナムマウル)一帯で6人、松岩洞(ソンアムドン)一帯で8人の、少なくとも55人の民間人が死亡したが、遺体の行方は確認できなかった」と発表した。5・18の犠牲者の遺体が消えたと政府が公式に認めたのは、今回が初めてだ。

 調査委は「州南村では第11空輸旅団が光州~和順(ファスン)を遮断し、5月23~24日にミニバスなど少なくとも5台の車に銃撃を加えたという証言を得た」とし「軍の記録によると、ミニバスの死亡者は17人だが現場で収拾された遺体は11体だけで、残りの6体は消えた」と説明した。また「第3空輸旅団が1980年5月21~24日、旧光州刑務所に駐屯し、光州~順天(スンチョン)間の高速道路、光州~潭陽(タミャン)間の国道の遮断作戦を展開し、少なくとも13回、民間の車に射撃を加えた。数人の将校、兵士が刑務所横の高速道路を走っていた新婚夫婦を乗せた車を狙撃し、乗客を射殺したという証言も確保した」と述べた。

 
 
2019年5月3日、松岩工業団地内の練炭工場の管理部長として勤務していたリュ・シヨルさん(76)がハンギョレとのインタビューで、南区松岩洞のOK自動車教習所の隣の空き地を差しながら民間人虐殺疑惑について話している=ハンギョレ資料写真//ハンギョレ新聞社

 調査委は戒厳軍が「死体処理班」を運営し、隠ぺいした情況があると明らかにした。調査委は「このような情況は『現場で遺体を分からないように埋めるか仮埋葬することを指示したり、実行、目撃したりした』という第3空輸旅団の軍人51人の証言と、『州南村の第11空輸旅団4チームが光州に改めて入って遺体収拾に参加した』という第11空輸旅団軍人の証言に基づく」とし「死体処理班を運営したという疑惑を引き続き調査している」と述べた。

 戒厳軍が光州駅や光州刑務所などで機関銃などを設置し、市民を殺傷したという供述も確保された。調査委は「第3空輸旅団は1980年5月20日午後10時以降に光州駅、5月22日以降に光州刑務所の監視塔と建物の屋上にM60機関銃を設置し、M1小銃に照準鏡を取り付けて市民を殺傷したという供述を聞いた」とし「第11空輸旅団は5月21日午後1時頃、全羅南道庁前の集団発砲直後に主要な建物の屋上に狙撃手を配置し、デモ隊に向かって照準射撃を行ったという供述を確保し、分析している」と話した。これは自衛権(防御)レベルの発砲だったという新軍部の主張とは相反している。

 調査委はこれを根拠に、5月20日に光州駅で発生した犠牲者と、5月22日以降の光州刑務所一帯の犠牲者が、カービン小銃による死亡者として分類された点に疑問を提起した。新軍部は、カービン小銃の死亡者の大半は市民軍間の誤射によるものだと発表していた。5・18当時、空輸部隊はM16、市民軍はカービン小銃とM1小銃を使用した。「第3空輸旅団がM60機関銃とM1小銃で市民を殺傷した」という陳述が出たことから、調査委は死亡原因を再び究明する計画だ。

 調査委はまた「5月24日に子どもを射殺したという第11空輸62大隊員の供述も確保した」とし「5・18抗争直後、松岩洞に埋められた状態で発見され、国立5・18墓地の無名烈士の墓に埋葬された推定4歳の子どもの遺体と加害者についても調査している」と説明した。

 調査委は、全斗煥(チョン・ドゥファン)、盧泰愚(ノ・テウ)、鄭鎬溶(チョン・ホヨン)ら新軍部の中核37人に対して、6月以降に訪問調査を進める予定だ。北朝鮮特殊軍侵入説についても「5・18関連拘束者616人のうち、1人も北朝鮮と関連していたという公訴事実や判決内容はない」とし、今後追加調査を通じて疑惑を解消すると述べた。

 
 
昨年11月19日、光州広域市北区の国立5・18民主墓地で、5・18真相究明調査委員会の調査官が遺伝子採取のため推定4歳の子どもが埋葬された無名烈士の墓を掘り返している=ハンギョレ資料写真//ハンギョレ新聞社
キム・ヨンヒ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )


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