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「戦争を容認せず、相互の安全を保証し、共に繁栄を図るという朝鮮半島平和のための3つの原則を守るためには、国際的な解決が必要だが、南北間の協力でできることもある」

2020-01-08 | 文在寅大統領情報
文大統領、金委員長のソウル訪問を再び提案…「会って話し合おう」
登録:2020-01-08 00:57 修正:2020-01-08 09:03


[文大統領の新年の辞] 
朝米交渉に頼った昨年とは異なり 
南北関係の改善を積極的に進める意志示す 
「DMZの世界遺産共同の登録を協議 
金剛山・開城工業団地の再開に向けた努力続ける」

          

文在寅大統領が今月7日、大統領府で新年の辞を述べている=大統領府写真記者団//ハンギョレ新聞社

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領が7日、新年の辞で「北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の答礼訪問の環境が一日も早く整うよう、南北が共に努力していくことを望んでいる」とし、南北関係の改善に向けた強い意志を示した。朝米交渉を期待して時間を費やした昨年とは異なり、積極的な行動を通じて南北関係の改善を進めるという意思が込められているものと見られる。

 文大統領は同日、大統領府本館で発表した新年の辞で、「重ねて会って絶えず対話する用意がある」とし、2018年9・19平壌共同宣言合意文に含まれた金委員長のソウル答礼訪問を再び提案した。さらに、「戦争を容認せず、相互の安全を保証し、共に繁栄を図るという朝鮮半島平和のための3つの原則を守るためには、国際的な解決が必要だが、南北間の協力でできることもある」と述べ、金委員長のソウル訪問に欠かせない信頼回復案を打ち出した。

 まず、文大統領は「非武装地帯(DMZ)は生態と歴史をはじめ、南北の和解と平和など、途方もない価値がある場所だ」としたうえで、「ユネスコ世界遺産の共同登録は、南北がすぐにでも始められることだ。北朝鮮の協力を望む」と述べた。また、「8千万同胞の共同安全のため、接境地域における協力を始めることを提案する。金委員長も同様の意志を持っていると信じている」と語った。文大統領は昨年6月、ノルウェーのオスロ会議での演説で、接境地帯の山火事や病虫害、家畜伝染病への共同対応などを提示した。さらに、文大統領は9・19合意事項であるにもかかわらず、履行されなかった開城(ケソン)工業団地と金剛山(クムガンサン)観光の再開や南北間の鉄道・道路連結事業に向けて「現実的な案を南北が共に模索し、努力を継続していく」と強調した。文大統領はこの他にも「韓国で開かれる第1回東アジア重量挙げ選手権大会と世界卓球選手権大会に北朝鮮の実力のある選手たちが出場することを期待する」とし、「東京五輪における共同立場と単一チームに向けた協議も続けなければならない」と付け加えた。

 文大統領のこのような提案は昨年を振り返り、朝米関係が南北関係を牽引できなかった部分があったことを反省し、これからは南北関係の特殊性と独自性を疎かにしないという点を強調したものと見られる。韓国政府も南北関係に関しては声を上げる方針だ。文大統領が同日、「去年、南と北いずれも朝米対話を優先したのが事実」だとし、「朝米対話の成功に向けて努力していくと共に、南北協力をさらに増進していく現実的な方策を模索する必要性がより一層高まった」と述べたのも、このためと見られる。

 ホン・ミン統一研究院北朝鮮研究室長は、文大統領の提案について、「朝米交渉が不確実であるからこそ、引き続き南北関係を後回しにするわけにはいかない。朝米交渉の支援と南北関係を同時に進めていくか、必要によっては南北関係を優先することもあり得る点を強調したものと思われる」と分析した。ヤン・ムジン北韓大学院大学教授も、「金委員長は全員会議で “正面突破”を強調したものの、 “行動”は留保したと言えるが、そのような面で、金委員長も韓国の提案、南北関係の重要性と独自性を考慮する余地はある」と見通した。

 ただし、北朝鮮がそれに応じるかどうかは不透明だ。北朝鮮が最も敏感に考えている制裁の緩和や韓米合同演習に関する言及は、新年の辞に含まれなかったからだ。匿名を求めたある南北関係専門家は、「北朝鮮が聞きたいのは、韓米合同演習と兵器導入の中止など、安保と直結した問題に対する韓国側の立場だろう」とし、「それがない状況で、北朝鮮が(韓国の)提案を受ける可能性は低い」と見通した。
ソン・ヨンチョル、ノ・ジウォン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)


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