暦の上では秋とは言え、うだるような暑さの中この門をくぐる。
質素2乗と表現するのが相応しい? でも清潔感は半端ではない。
こういうのが本当の「おもてないし」なじゃないの!
太子殿の幕に染め抜かれた「橘紋」。紋所そのものずばり!此処は橘寺である。
聖徳太子(厩戸皇子)の建立と伝わる7ケ寺の一つ。
何の変哲もない「太子殿」の扁額、いいんだよねぇ!素朴で…
そして二面石なる石造物に目が行く。しかも最初が「悪面」側である。
鼻が高いのが特徴で明らかに渡来人面をしている。
そしてこちらが「善面」、よく言えばユーモラスだが率直に言って間抜け面。
だからと言ってこちらが日本人面とは言っていませんよ!
聖徳太子誕生地と伝わる橘寺の二面石。
一対で見ると絶妙の対比を見せている。
見る人の性格が卑しくて悪に肩入れしても、公平に見ればこの通り「ほんわか」とした空気が伝わってくる。