<旧北海道庁の八重桜と蓮池>
昨日の晩、仙台から水戸に移動してきた。上野まで新幹線「はやて」で1時間半。上野~水戸間は「フレッシュひたち」で1時間20分。乗り継ぎ時間を入れても3時間ちょっとで着いてしまう。小生の今の仕事の守備範囲(北海道、東北、新潟、北関東三県)を動き回るのに、JRは欠く事のできない交通機関だ。
しかし、考えてみればJRだけでなく、飛行機にしろ、道路にしろ、随分と整備されて、移動し易い便利な世の中になってはいる。あながち、税金の無駄遣いとばかり言えない気がしている。もっとも、これだけ交通網が発達したお陰で、企業は支社や支所を統合して、広域な範囲をひとつの“単位”として再構築し、効率化を図った。こういう需要があったから、整備されたのかもしれないが、いずれにせよ、従来の5分の1、10分の1の人数で同じエリアで同じ売上をあげ、より以上の利益を捻出する、といったことが求められるようになったのだ。
その分、企業に勤める人間の忙しさは増した。企業の持っていた“家族性”なども失われてしまったようだ。“効率”を求めるあまり、“人間性”が軽視される時代となってしまった。一般に“効率”優先下では「管理部門」が強くなる傾向があるようだ。多くの企業の管理担当者の鼻息が荒いのではないだろうか。
しかしながら、ユーザー(人間)が欲する商品なりサービスなりを考えたり、供給したりする企業の根幹ともいえる部門を大事にし、強くしていかなければ企業の先行きは暗いと思う。
そうしてみると『“人間性”を忘れず、出張先で旅情を感じ、仲間と呑んで将来を語る』小生の企業活動はいいことに違いない。“管理の目”にはそうは映らないだろうが。
世の中全体が窮屈になってきました。
企業も教育現場も効率を追い求めるために、
そこで働く人々も余裕がなくなってきましたね。
先日、母親がともに教師だった友人と話しましたが、
昔は、先生って自由だったよね!夏休みもたっぷりあったし、
生徒さんが家に遊びに来たり、日直の日は付いていって、誰もいない学校で、探検して遊んだり。
交通手段も、速く安く目的地に着くものばかりに目が行くので、
船旅や、今、私も運動を始めた自転車遊歩道などが、後回しの問題になろうとしています。
それも大事だろうけれど、効率とはかけ離れたところにも、価値を置いてほしいです。それが、生きていく上の心の糧になることが多々あるのだから、、、。
心に余裕がなくなると、いろんなことがうまくいきません。
人や組織を成長させようとするには時間を要します。“目先”ではなく、長い目でみないと、育つものも育ちません。
「急いてはことを仕損じる」
のことわざ通りです。
アメリカ大陸先住民のイロコイ族の長達の物事を決定する際の最重要指針は「七代先の子孫にとって良いことか否か」だったそうです。
後から来て、アメリカ大陸を占領したヨーロッパ人たちが“効率”をもってきたことを考えると、大いなる皮肉ですね。
“心に余裕を”
いい言葉ですね。息詰まったと感じたら、この言葉を復唱してみます。