昨日の茶道の稽古は、「貴人点」と「貴人清次花月」だった。貴人か否かで差別するなんて・・心に引っ掛かりがある。
貴人の客なら、最高級の道具(茶碗など)で接待しそうだが、さにあらず、簡素な道具を使う。ただし、1回限りしか使わない約束だ。捨てて惜しくないもの、とも言えるから、貴人を愚弄しているようにも見える。いやいや、高級な道具を自慢気に使うのは、貴人に対して恐れ多いから、ということか。
「貴人清次花月」では、貴人か否かをクジ引きで決める。身分差別を(文字通り)「茶」化しているようにも見える。茶道の世界は一筋縄ではいかない。
若先生が、テキパキと稽古を付けて下さった。お母様の大先生は軽い骨折でお休み。七十路だが、お元気なあまり長い坂を歩かれてバランスを崩されたためらしい。お早いご回復を願う・・・
稽古に着ていったのは「絽」という夏向きに織られた絹。古着で買ったから格安だ。化繊でなければ、着物は意外に涼しい。