今朝、お婿さんを貰ってきました。鶏の話ですが。
先週の18日、シロウが亡くなりました。7年ほど前に当庵へ初めてやってきた烏骨鶏の雄で、雌のピィと一緒でした。真っ白な羽と紅の鶏冠が見事なスタイリストでしたが、ピィに先立たれてからはめっきり弱っていました。両足が萎えてからも懸命に生きていたのですが・・
朝早く私が屍に気が付いたときは、未だ硬直もしておらず、透き通りそうな肌色の瞼を閉じて眠っているように見えました。庭の合歓の木の下に埋葬しました。当鶏舎は2区画にしていて、シロウがいた区画には、雌の烏骨鶏のヒロとギン、そして矮鶏のウララが残されました。
過日、当地の友人から或る相談を受けていました。後から生まれた雄の烏骨鶏が兄貴分の烏骨鶏から虐待を受けて傷付き、摂餌も雌との恋もままならず可哀想なので、誰か貰ってくれるところがないか、と。鶏は小さな鶏舎の中で雄が複数になると、死闘になってしまうのです。
シロウの初七日も過ぎたので友人に縁談を申し込み、早速婿入りが実現したのです。
当鶏舎に入れられて最初は警戒心露わな目でキョロキョロ。迎える側のヒロ、ギン、ウララも距離を置いて見守っていました。
両者の警戒心は徐々に融けて、お婿さんは餌を突いたり舎内をゆっくり歩いてみたり。ヒロとギンがお婿さんに近づいたり。もう大丈夫です。1時間ほど経ってから再び覗いてみたら、ギンと愛の契りを結んでいました。とても美しい形で![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/bz/heart04.gif)
このお婿さんは黒い烏骨鶏の血を少し引いているらしく、赤黒い顏をしています。羽は真っ白ですが、背中付近にうっすらと金色の羽が混じっているので、金太郎(キンタロウ)と名付けました。
兄貴分に苛められていたときは、時の声も満足に上げることが出来なかったそうですが、当鶏舎に来て、恋の炎を燃やすことが出来て、時の声ももう何度も上げています。艶のある良く通るテノールです![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/bz/sun.gif)