WHAT CAN I SAY?

2009-05-28 20:59:38 | Weblog
その夜ときたら


月はピンクゴールドで出来ていて、

誰も彼もが”笑い袋の中の妖精”みたいに陽気な顔。

ウイスキー・ボトルの中は陽光と魔法が詰まっていたし、

メリー・ゴー・ラウンド的世界はただ、

ぐるぐる廻ることのみが目的化して

純銀の弾丸と化した君にはもう誰一人、

追いつくことなど出来なかった。


そして”魔法の不思議な旅”は続き、

金剛石の破裂する光、

まるで水晶を育む闇、

そこはきっと

”失くした記憶の辿り着く谷”でもあったんだ。

すべての猫を引き寄せた、

凍りついた砂漠のような「迷いの海」。


俺の夢のほとんどは”反作用”として実効した。

月面には君の刺したナイフがまだ立っているはずだ。

そいつは暗い虚空を永遠にさ迷い続ける、

まるで「記憶そのもの」みたいに。


すべては始まったばかりだ。

今までのは全部、プロローグだったんだぜ。


知らなかっただろ?




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする