失われた時の暗い河
目にうつるのは灰色の
少しぼやけた町並と雨
誰も彼もが皆、間違った道を行き
行き止まってはこう嘆くのだ
「あのときああしていれば今頃・・・」と。
狂おしい程のスピードがいろんなことを捻じ曲げて
僕らは何処へでも行けたのに
情熱はついえて
君の名前さえ正確に発音出来ないまま
夜にこのまま埋もれてしまい
何百年か後に発見される
はるか太古の
「哀しい化石」として
みんながみんな忘れた頃に
僕は
厄介払いみたいに風化する。
延々と続くエンドロール。
本当に・・
「風化」って何て素敵なんだろう。