バンドについて。

2023-02-16 21:01:44 | Weblog

今現在、我々のバンドROCA’66の「持ち曲」は、

古いものと新しいものが混在していて、

僕としてはそれは、いいことだと思う。

古いのは20年前に作った歌、新しいのは去年着想した歌。

そして今また、新曲を制作中なのだけれど、

 

新しい楽曲を創造する意欲が枯れてしまうのはやはり、

全然いいことではないのだけれど逆に、

がんばって新曲を量産し過ぎて過去曲を演らなくなってしまう・・・・

としたら、それはそれで良くないかもしれない。

 

新しい歌に向かう情熱とともに、

過去の歌に込められた情熱も大事にしたいのだ。

 

言うまでもなく、創作を止めるべきではない。

 

あのストーンズだって現在、新譜を録音作業中だという。

キースももう、だいぶお爺ちゃんになってしまったが、

何歳になったって、その時その時の新しい歌が出来るのだ。

 

 

でも例えば、

カヴァーと言う形で、他人の曲を演ってみるのも、たまには楽しい。

何か・・・「他人になった気分」が味わえるのだ。

 

「スタンダード」と呼ばれる曲なんかをカヴァーしたりすると、

自分がまるで、綿々と続く音楽の歴史の一部になったような気・・・・・

さえ、する。

いや、

我々のようなバンドだって宇宙から見たら

音楽の歴史の一部、に違いないのだが。

 

しかし今現在、

我々の次のライヴは決定していない。

こんな状況はずいぶん久しぶりでは、ある。

でも全然そのことで、不安な気分になったりはしない。

バンドは健在だから。

 

バンドの「存在」って面白いもので、

精神的なものでしかないのだ。そんな気がする。

「草戸千軒」のときも「ランブルフィッシュ」のときも「ばるぼら」のときも

そうだったのだけれど、

メンバーが集まってそのバンドの楽曲を奏でると

その「バンド」が、まるで幻が具現化するみたいに

出現する。

「ROCA’66」でも、もちろんそうである。

 

「バンド」ってまるで・・・・・

「アラジンと魔法のランプ」の魔人みたい。

 

煙みたいに姿を消したかと思えば

次の時には簡単に現れて、「魔力」を行使する。

 

メンバーが顔を揃えなくなってずいぶん時間が経つと、

流石の「バンド」もだんだんと、その存在を薄れさせて行く。

 

そしていつしか、跡形もなく消えてしまう。

いや、「跡形」は、CDやレコードといった記憶媒体があるけどさ。

 

 

消えてしまったバンドが「惜しい」ような

気になる時も、時々あるが

でもそれは、宿命だったのだ。

 

 

 

「続けること」って、大事だ・・・・・・・と、

今更ながら、思う。

 

 

 

 

「ROCA’66」は今のメンバーで延々と続けるから、

次のライヴが決まったら、見に来ておくれよ。

そんなのって、まるで雲をつかむような話だけど。

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