手に乗ってきたアゲハチョウ。

2018-09-14 22:04:59 | Weblog

昨日の夜のこと。

仕事から帰ってきてバイクを降りて地下駐車場を歩いていたら

視界の隅にパタパタ・・・と動くものがある。


蛾か?蛾っていまいち・・・・好きじゃないんだよな・・・

と思いつつよく見たら、アゲハチョウだった。


でも飛んでなくて、地面で羽ばたいている。


どしたんかな?と思ってもっとよく見たら、片方の羽根を傷めてしまっているみたい。

・・・・・・・・・・・飛べないのだ。


うー、どうしよう。

このままここに居たら死ぬな。

飛べないなら何処に行ったって、長くは生きられない気もするけど、

こんな地下駐車場で死にたくはないよな、

と思って

しゃがんで手のひらを差し出すと、

ひょいっ・・・という感じで、僕の手にアゲハは乗ってきた。


チョウが自分から手に乗ってきたなんて、初めてだ。

気持ちがちょっとくらい、伝わったか?

と思いつつ複眼を見たら、チョウもこっちを見ていた。

・・・チョウと目が合ってしまった。


アゲハチョウを手に乗せたまま、さてどうしようかな?と一瞬考えたが、考え終わる前に答えは出ていた。


地下駐車場を出てすぐの歩道脇には、僕の花壇があって、

向日葵があと二輪だけ、咲いているのだ。


その花の上にチョウをとまらせると、チョウが何だか「ほっとした」ように見えた。

ああ良かった、これのためにあの二輪は遅咲きで、きっと待っててくれてたんだぜ。



次の朝

とまらせた花を見に行ったら、

昨夜のチョウはまだ昨夜の姿のままでそこにいた。あのまま眠ったのかな。

昆虫も「眠る」んだったけ?

夏休み子供電話科学相談のセンセイは何て言ってたっけ?

・・ああそうだ、「わからない」って言ってたんだった。


でもうまく行けば元気になってまた飛べるようになるかもしれないよな、

と希望を持ちつつ、そのまま仕事に出掛けた。


そしてさっき、帰ってきて花壇を見たけど、あのチョウが何処にいるのか、わからない。

希望的観測をすれば・・・復活して何処かへ飛んで行ったか?

絶望的観測をすれば・・・・落ちて死んでしまってるのか?

どちらにせよ、暗くて全然判らなかった。


花壇の写真を撮ってみたのだけれど、勝手にフラッシュが光って露光過多で、

珍しく(と言ってもいいと思う)、撮影に失敗した。

でも珍しいからその失敗した写真を載せてみた。


チョウというのは「あの世からの使い」的な昆虫なのだ、と信じられてるフシもあるらしい。


さもありなん、と思う。



アゲハチョウとクロアゲハは特に、そんな感じが強い。



ああでも僕は


「あの世」とか信じてないのだけれど。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・矛盾してるなあ、我ながら。


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