「無垢」と「インチキ」に世界を分けて
最大限に心を込めて
「無垢」の側の擁護者でありたかったのだけれど
そう出来るくらいに
僕自身が「無垢」であればよかったのだけれど
でもそうではないし
大体において
世界の物差しはひとつではない
それどころか無限に思えるくらいの
「価値基準」が存在するので
そんな考え方自体が
「インチキ」だって誰かに
(例えばホールデン・コールフィールドに)
もし言われたとしたら
「そうかも知れない」って
言うしかないだろうと思うのだ
でも
こうも思うんだよ
「失われてしまったもの」は
永遠に
「無垢」なままで
在り続けるのかも知れない
ってね
・・・だって汚れようがないもの。