何が進行しているのか
頭では理解してるつもりだったのだけれど
実際はわかってなんかなかった。
嘘みたいだったし、
そんな現実を受け入れたくない、という思いもあったのだ。
去年の今頃。
加速度的にいろんなことが
ひとつのポイントを目指してそのエネルギーを高めた。
はたからどう見えたのかはわからないのだけれど
それは混乱なんかではなかった。
それどころかその対極にあるもの、だった。
渦中にいて、その誰かの愛おしさ、とか
創り出されるものの貴重さ、がわからなければ
幸せを感じることなど出来ない。
俺は・・・・
流れの中で泳ぐことに必死だったけど、
それでもじゅうぶん幸せではあった。
「衰退」や「終わり」を感じさせるものは、
彼の中には微塵もなかった。
奇妙で不思議な日々だった。
穏やかな、凪の海みたいに。
とてもとても静かだった。
去年の今頃。