レクザムボールパーク丸亀での観戦を終えて、丸亀駅に戻る。11日から3連泊するのは、アパホテル丸亀駅前大通。
春先に四国アイランドリーグの公式戦日程が発表された時、四国めぐりのペースと香川での公式戦開催の日程を見比べて、この時期の丸亀での開催に目をつけて「今年の夏休みはここで」という思いがあった。そこで宿の確保だが、それほど宿泊施設の多い町ではない。ボールパークの近くにはルートインホテルがあるが、駅からは結構離れている。予約サイトで見つけたのがアパホテルなのだが、たまたま「和室」だけが空いていた。1泊7500円というのも極端に高いものではないので3泊分を押さえた。アパホテルはオンシーズンには普段の客室料金の倍以上ふっかけることがあるので、早期予約してよかった。もし直前なら、2万円近い値段を提示してきたことだろう。それでも泊まりたい客がいるのだから。
駅から5分ほど歩いたところにあるこのホテル。外観はかなり年季が入っている感じで、これは元々別のホテルだったのではないかと思う。それでもフロントに行くときれいな造りで、中はそれなりに改装されているようだ。
そして和室へ。8畳の部屋は元々は3人で宿泊する設定か、布団が3組敷かれていた。アメニティも3人分ある。それを1人で、しかも3泊使うのだから、通常のシングルより快適に過ごせそうだ。玄関横にバス・トイレ、奥に冷蔵庫のスペースがあり、まさに旅館。最上階には展望浴場もある。
ただそれでもアパホテルであり、床の間にはあの女性社長の本がデンと置かれているし、藤誠志というペンネームを持つ社長の夫の著作『本当の日本の歴史 理論近現代史学』も置かれている。『本当の日本の~』は一冊に日本語、英語で著述されているが、その内容がいわゆる保守派の歴史観(例えば「南京大虐殺」を否定するとか)だというので、中国の国家旅行局が訪日中国人旅行者に「アパホテルは使うな」と指示するなど、ちょっとした騒動になったことで知られている。
私も読んでみようかとパラパラとめくっていたが、内容うんぬんよりも字が細かい、段落変えがほとんどないのが読みにくかった。まあ、たまにビジネスホテルの客室にある聖書のようなもので、眠れない時に読むのがよさそうだ。中には精神が昂って余計に眠れなくなる方もいるだろうが。
この日の夜だが、まず展望浴場に入って汗を落とした後、普段なら「夜の八十八所」などと言って地元の居酒屋やら郷土料理の店に行くところ、昼間の暑さもあってか部屋で過ごすことにする。駅の高架下にあるスーパーで刺身盛りや飲み物を仕入れていたが、実はもう一品、これは列車で丸亀に着いた時に買っていたものがある。
元々は高松の駅弁だそうだが、香川、丸亀名物の骨付鳥を使った駅弁「骨付鳥弁当」が、土産物を兼ねるセブンイレブンで売られていた。個数限定のようで、夕方に土産物のコーナーを見ると売り切れていた。
ひもを引っ張って温めるタイプの駅弁。この手の駅弁は温かいのを味わえるのがいいが、車内に匂いが広がるため、特急列車でも隣や前後の席の方に不快感を与えるかもしれない一品である。ホテルの部屋ならその点は問題なく、ひもを引いて5~6分待つ。ふたを開けるとまさしく骨付鳥(ひな鳥)がデンと乗っており、その下にスパイスで味付けされたご飯が入っている。添付の鶏油(チー油)をかけていただく。皮がパリパリという感じではないが、鶏肉の柔らかな歯ごたえは十分に感じられる。鶏皮の酢漬やカレー味のキャベツも箸休めにいい。当然専門店や居酒屋でいただくほうが美味しいのだろうが、駅弁でここまで味わえるのもすごいと思う。
骨付鳥弁当を楽しんだり、ブログ記事の書き込みなどしながら、テレビで世界ソフトボールの準決勝、日本対アメリカ戦を観戦。「二刀流」で次世代のエースを狙う藤田選手の熱投もあったが、最後は延長戦の末アメリカが押し切った。翌12日にはデーゲームで日本対カナダが行われ、それに勝ったほうがナイターでアメリカと対戦するという。ソフトボールの試合を中継で観るのもめったにないが、野球とはまた違ったスピード感とテクニックを楽しめた。
さて、そろそろ本題である八十八所めぐりに切り替えなければ。翌12日は讃岐七ヶ所まいりである。まずは第71番の弥谷寺に向かうが、相当な暑さが予想される。これはなるべく早い時間から回ったほうがいいかなと思う。早起きは別に苦ではないが、果たして1日で「7番勝負」を終えることができるかどうか・・・。
春先に四国アイランドリーグの公式戦日程が発表された時、四国めぐりのペースと香川での公式戦開催の日程を見比べて、この時期の丸亀での開催に目をつけて「今年の夏休みはここで」という思いがあった。そこで宿の確保だが、それほど宿泊施設の多い町ではない。ボールパークの近くにはルートインホテルがあるが、駅からは結構離れている。予約サイトで見つけたのがアパホテルなのだが、たまたま「和室」だけが空いていた。1泊7500円というのも極端に高いものではないので3泊分を押さえた。アパホテルはオンシーズンには普段の客室料金の倍以上ふっかけることがあるので、早期予約してよかった。もし直前なら、2万円近い値段を提示してきたことだろう。それでも泊まりたい客がいるのだから。
駅から5分ほど歩いたところにあるこのホテル。外観はかなり年季が入っている感じで、これは元々別のホテルだったのではないかと思う。それでもフロントに行くときれいな造りで、中はそれなりに改装されているようだ。
そして和室へ。8畳の部屋は元々は3人で宿泊する設定か、布団が3組敷かれていた。アメニティも3人分ある。それを1人で、しかも3泊使うのだから、通常のシングルより快適に過ごせそうだ。玄関横にバス・トイレ、奥に冷蔵庫のスペースがあり、まさに旅館。最上階には展望浴場もある。
ただそれでもアパホテルであり、床の間にはあの女性社長の本がデンと置かれているし、藤誠志というペンネームを持つ社長の夫の著作『本当の日本の歴史 理論近現代史学』も置かれている。『本当の日本の~』は一冊に日本語、英語で著述されているが、その内容がいわゆる保守派の歴史観(例えば「南京大虐殺」を否定するとか)だというので、中国の国家旅行局が訪日中国人旅行者に「アパホテルは使うな」と指示するなど、ちょっとした騒動になったことで知られている。
私も読んでみようかとパラパラとめくっていたが、内容うんぬんよりも字が細かい、段落変えがほとんどないのが読みにくかった。まあ、たまにビジネスホテルの客室にある聖書のようなもので、眠れない時に読むのがよさそうだ。中には精神が昂って余計に眠れなくなる方もいるだろうが。
この日の夜だが、まず展望浴場に入って汗を落とした後、普段なら「夜の八十八所」などと言って地元の居酒屋やら郷土料理の店に行くところ、昼間の暑さもあってか部屋で過ごすことにする。駅の高架下にあるスーパーで刺身盛りや飲み物を仕入れていたが、実はもう一品、これは列車で丸亀に着いた時に買っていたものがある。
元々は高松の駅弁だそうだが、香川、丸亀名物の骨付鳥を使った駅弁「骨付鳥弁当」が、土産物を兼ねるセブンイレブンで売られていた。個数限定のようで、夕方に土産物のコーナーを見ると売り切れていた。
ひもを引っ張って温めるタイプの駅弁。この手の駅弁は温かいのを味わえるのがいいが、車内に匂いが広がるため、特急列車でも隣や前後の席の方に不快感を与えるかもしれない一品である。ホテルの部屋ならその点は問題なく、ひもを引いて5~6分待つ。ふたを開けるとまさしく骨付鳥(ひな鳥)がデンと乗っており、その下にスパイスで味付けされたご飯が入っている。添付の鶏油(チー油)をかけていただく。皮がパリパリという感じではないが、鶏肉の柔らかな歯ごたえは十分に感じられる。鶏皮の酢漬やカレー味のキャベツも箸休めにいい。当然専門店や居酒屋でいただくほうが美味しいのだろうが、駅弁でここまで味わえるのもすごいと思う。
骨付鳥弁当を楽しんだり、ブログ記事の書き込みなどしながら、テレビで世界ソフトボールの準決勝、日本対アメリカ戦を観戦。「二刀流」で次世代のエースを狙う藤田選手の熱投もあったが、最後は延長戦の末アメリカが押し切った。翌12日にはデーゲームで日本対カナダが行われ、それに勝ったほうがナイターでアメリカと対戦するという。ソフトボールの試合を中継で観るのもめったにないが、野球とはまた違ったスピード感とテクニックを楽しめた。
さて、そろそろ本題である八十八所めぐりに切り替えなければ。翌12日は讃岐七ヶ所まいりである。まずは第71番の弥谷寺に向かうが、相当な暑さが予想される。これはなるべく早い時間から回ったほうがいいかなと思う。早起きは別に苦ではないが、果たして1日で「7番勝負」を終えることができるかどうか・・・。