まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

第19回四国八十八所めぐり~第75番「善通寺」再参拝

2018年08月22日 | 四国八十八ヶ所
13日、この日は朝から「富田林警察署から樋田容疑者逃走」、「周防大島で2歳の男の子が行方不明(後に無事発見)」、「徳島の阿波おどりの「総踊り」をめぐる徳島市と振興協会のいざこざ」の話題がテレビを賑わせていた。それらを見つつ6時半にホテルを出発する。

この日は讃岐七ヶ所まいりの残り2つ、第76番の金倉寺、第77番の道隆寺を回り、残った時間で別格霊場で善通寺の奥の院でもある海岸寺へ行くなり、金刀比羅宮など近くのスポットに行こうかと思っていた。そして夜にはレクザムボールパーク丸亀での四国アイランドリーグ・香川対徳島戦の観戦も考えていた。それを全てこなすと最終日の14日は夕方まで何をしようかということになるが。

6時51分発の琴平行きに乗る。金倉寺へは多度津から土讃線を入った金蔵寺が最寄駅だが、いったんそのまま素通りして隣の善通寺まで乗る。前日善通寺駅に暑さと疲れでヘトヘトでたどり着いたところに列車が来たのでそのまま乗っており、駅の様子も見ていない。また、弘法大師の御影をいただき損ねているので、そのやり直しということでもう一度訪ねることにしたのだ。朝の7時すぎということで前日昼間に訪ねた時よりも多少は涼しい。

7時05分、善通寺に到着。看板には「弘法大師空海ご生誕の地」とあり、ホームには善通寺の法主の手による言葉が書かれている。「笑顔に反抗するものなし すみませんにはおわびと感謝が含まれている」「今日亦無事」というものだ。

駅から歩く途中で、前日に食欲がなくて入ることのなかったセルフのうどん店に入る。「こがね製麺所」というところで、県内に10店舗以上のチェーンを持つ店である。本当のさぬきうどん愛好者はこうしたチェーンの店には入らないのだろうが、私はそこまでのこだわりがないので十分である。「丸亀」の名前がつくが丸亀にはないうどんチェーン店と比べれば地元に根付いているということだろう。朝7時からやっているということで他にも近所の人らしいのが訪ねており、ここで朝食とする。「中」で2玉は結構ボリュームがあるが、美味しくいただく。

商店街の庇で日差しをよけながら歩く。「善通寺さん行くんやったらあっちの筋のほうが正門やで」と、自転車に乗った人に声をかけられる。私が歩いていた道を直進すると着くのは赤門ということで、前日はその赤門から駅に向けて出てきたのだが、東院の山門はまた別にある。

教えられたほうの筋を歩くと果たして昔の趣を残す山門が出てきた。こちらからだと五重塔と本堂も合わせて目にすることができ、改めて堂々とした寺院だと思う。

せっかくなので前日に続いて本堂にお参りする。ちょうど朝の掃除の最中のようで、係の人たちが次々に挨拶をしていただく。やはり寺は朝が似合う。本尊の薬師如来と布団の中の弘法大師像とも2度目の対面である。

東院から西院に移る。こちらの御影堂(大師堂)でももう一度手を合わせる。こちらの西院にも五百羅漢像があり、東院のそれよりも昔に造られたもののようだ。表情の豊かさとなると新しくできたもののほうがリアルで見ていて面白く感じる。

さて、こちらの御影堂でも弘法大師の御影がいただけるとのことで窓口に申し出る。「ご朱印のあるのとないのと、どちらにしますか?」と尋ねらる。1枚の半紙の両側に「南無大師」「遍照金剛」と墨書されていて真ん中に弘法大師の御影を置くのだが、墨書のところに朱印を押すかどうか選択できる(朱印なしで300円、ありだと600円)。八十八所すべての御影とともに額に入れる場合に朱印ありを頼む人がいるそうだが、私の場合は讃岐七ヶ所の七福神だけでいいので朱印なしをお願いする。どう見ても前日渡された本尊薬師如来の御影とは別物で、なぜ行き違いになったのかよくわからない。納経所に苦情をいうほどのことでもないのでこれで収める。リュックにはそのままだと入らないので、やむを得ず半紙を半分に折る。

実は七福神めぐりについてはここでもう一押ししなければならなかったことがあり、それに気づかず最後の道隆寺でガックリ来ることがあった。それは後に触れることにして、この時はそのまま駅に戻る。

次の金倉寺、そして道隆寺はいずれも駅から普通に徒歩圏内で、無理することもないだろう。次に乗るのは善通寺8時56分の多度津行きで、列車行き違い待ちのために早くから停まっていた。涼しい車内でしばらく待つ。もっとも発車すれば乗っているのはわずか3分で、隣の金蔵寺に到着・・・。
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