タイトルにはようやく札所の名前が出てきたが、もう少し筑後キャンプの見学記を。
今後はメインスタジアムのスタンドからグラウンド全体を見てみよう。ちょうどこちらでは打撃練習が行われているところ。本来のバッターボックスの他に、ネット裏、ファウルグラウンドでも打球音が響く。
こちらでは外国人選手が練習中。こちらも育成選手で、見守るのは斉藤3軍監督。近年、多くの球団に育成契約の外国出身選手が在籍しているが、後ろで見守るシモンはドミニカ出身でまだ20歳、そしてバットを振っている同じドミニカ出身のアルモンテにいたってはまだ17歳である。さらに驚いたのは、入団は2024年だから16歳、日本でいえば高校1年生の時である。今のNPBは育成選手もドラフト会議で指名されなければ入団できないし、そもそも16歳での指名はあり得ないのだが、外国人選手の場合はまた違うのだろう。
もしアルモンテが2025年シーズンに大ブレイクして支配下登録、そして1軍で「18歳の4番打者」を塗り替える「17歳の4番打者」てなことになると面白いと思うが、さすがに現実にはそこまでのことにはならないだろう。それにしても、ホークスとして何年後の活躍を期待しているのかは知らないが、こうした選手を受け入れられるだけの環境があるのはさすがだと思う(一方で、毎年多くの選手が入団するぶん、育成のまま見切らざるを得ない選手も多いという面もあるのは仕方がない)。
ちょうど昼時。スタジアムの売店も営業しており、せっかくなので生ビールと、肉と丸天が入ったホークスうどんをいただく。
さてグラウンドでは打撃練習のネットが片付けられる。ここからは「ライブBP」の時間。このところ野球関連の記事で「ライブBP」という言葉を目にすることが増えたように思う。BPとはバッティング・プラクティスの略で、つまり実戦形式の打撃練習のことだが、これまで呼ばれていた「シートバッティング」とはどう違うのだろうか(メジャー流にそう呼んでいるだけ?)。
ここで登板した投手は星野。かつてダイエー時代に星野という投手がいたなと思い出すが、マウンドに立っているのはその息子だという。
VIPチケットの特典のリストバンドがあるので、内野スタンドからフィールドシートまで行くことにする。最前列の背もたれに「VIP席」のカバーが掛けられており、午前中にツアーでご一緒した方も座っている。あくまで実戦を想定した打撃練習のため、打者がポンポンといい当たりを飛ばすわけでもなく、また投手もいろんな球種、コースを試すのでストライクもあればボールもある。
打球がファウルになった後、投手に次のボールを渡すのは的山コーチ(拙ブログに出るのは3回目)。
練習を見ていたが、ライブBPとは実戦形式といってもシートバッティングのようにストライク、ボールのカウントを取るわけでもなく、規定の投球数に達するとその時点で投手も交代するようだ。
フィールドシートもいいが、グラウンド全体を眺める場所にも行ってみる。ちょうどうってつけなのが「関家具グループシート」。内野スタンドの上段で、テーブルもあり家族やグループで観戦するのに持ってこいだ。
スタンドの外から歓声が起こる。選手の出待ちでもあるのかなとのぞいてみると、室内練習場への通路で選手にサインをお願いするファンの声である。その相手は、ケガで1軍キャンプを離れ、リハビリ組として筑後で調整中という川瀬。この日はバレンタインデーに合わせたファンサービスに登場したとのことだ。
そうするうちにグラウンドの選手も引き上げる。ライブBPや個別練習はこの後も続くが、ここで午前の練習は終了のようだ。
結局、朝9時前にタマスタ筑後に到着し、3時間半ほどをスタジアム見学、キャンプ見学で過ごすことになった。スケジュールの関係でブルペンでの投球練習を見ることはなかったが貴重な一時であった。こうなれば、いずれはウエスタンリーグの公式戦も観戦してみたいものである・・。
さて、ようやく本来の目的である九州八十八ヶ所百八霊場めぐりである。目指すのは第59番・光明寺だが、筑後船小屋駅に戻ることもなく、タマスタ筑後からそのまま南に歩いてすぐの集落の中にある・・・。
土井正博の場合は高校を中退して17歳で入団、18歳で4番に抜擢されたそうですね。現在のNPBではそもそも高校中退でプロ入りはできないでしょうから昔話ですね。
記事で取り上げた選手のプロフィールを見た時、外国人の育成なら16歳でも獲得できるのか?というのが意外でした。