まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

BCリーグ観戦記@金沢~フリオ・フランコとタフィー・ローズ(試合前)

2015年08月16日 | プロ野球(独立リーグほか)
・・・前日の記事で「大阪発22時、どこに行くのか・・・」というのを書いた。

で、正解はこちら・・・と言われてもどこがどうなんだか。

やって来たのは金沢。午前中は金沢の市街を歩き回ったのだが、その後で訪れたのが金沢市民野球場である。北陸鉄道浅野川線の磯部駅から歩いておよそ15分のところ。以前、6年前に一度観戦に来たことがあるのだが、その時は香林坊から本数の少ないバスに乗り、帰りは金沢駅直通の臨時バスに乗った。

観戦するのはルートインBCリーグの石川ミリオンスターズ対富山GRNサンダーバーズ。これまでのBCリーグ観戦でホーム、ビジターともで目にすることの多いチームである。隣同士の県ということもあるし、この対戦というのが伝統の一戦ではないが、もっとも盛り上がっているのではにかと思う。

特に今季の両チームは面白いことになっている。石川は前任の森慎二監督が西武のコーチに招聘されたことがあり、その監督人事が注目されていた。石川出身ということで松井秀喜の就任があればサプライズかなと思っていたが、実現したのはメジャーでも大活躍し、ロッテにも在籍したフリオ・フランコ。56歳にして選手兼任でミリオンスターズの監督に就任した。

もっとも、フランコ監督の役割は采配がどうのこうのというよりも、自らが手本となって若い選手を引っ張っていくというものだろう。選手起用や作戦については、昨年信濃グランセローズのコーチをしていた元ロッテの渡辺正人コーチや、ミリオンスターズの初期から野手コーチとして、そして三塁コーチボックスに立つ山出コーチが担当するということで(この試合前の両監督のメンバー交換挨拶とか、試合中の選手交代のコールは全て渡辺コーチが行っていた)。

そして一方の富山GRNサンダーバーズ(GRNというのはコカコーラの子会社で、今季から富山のチームのネーミングライツを得ているとか)、昨年から元近鉄の吉岡雄二監督だが、今季途中からびっくりの選手が現役復帰する。そう、「ミスター・バファローズ」タフィー・ローズ。

石川のフランコ・渡辺の元ロッテ、そして富山の吉岡・ローズの元近鉄・・・また今季は福島、武蔵という新球団も加入しており、BCリーグ観戦の楽しみが増えたことである。関西から行くのも結構難しい話で、その中で、夏休みを利用してどこかに行くかということを考えた。北陸新幹線や新しく発足した第三セクター路線にも乗りたい。この辺りのBCリーグの日程表をチェックすると、16日に金沢で石川対富山が行われるとある。

・・・ということで、この旅行は16日の野球観戦を軸に組んだ。試合開始は15時ということで、午後の時間は球場で過ごすことになる。

さて13時過ぎ、北陸鉄道浅野川線の磯部駅から歩いて球場に到着する。当日券を購入する。係の人がチケットの売れた枚数を紙に「正」の字でつけているのだが、私はその4画目。同じ日、同じ金沢でも石川県営球場のほうでは中日対阪神の2軍戦が行われていた。そちらへ行くファンが多いのかな。地元の人でもそんな感じなのに、わざわざ大阪から独立リーグの試合を見に行く私って・・・。

グラウンドではちょうど富山の選手が練習中。吉岡監督もバットを持って打撃指導や選手へのノックの余念がない。

そんな中、ローズの姿を見る。ちょうど練習が一段落したと見えて三塁側のベンチに戻ってくる。そこを捕まえて一人のファンが大阪近鉄のグッズを手にサインを求めていて、ローズも気軽に応じている。これはチャンス。BCリーグの場合、ホーム側の選手は試合終了後の「お見送り」でファンの前に姿を見せることが多いが、ビジターではそれは期待できない。ならば私も慌てて取るものと取りあえずローズのところに向かおうとするが、マジックはあるが色紙とか近鉄グッズという用意はなかった。手持ちのものということで、失礼かとは思うが手帳にサインをお願いする。

すると「どのページ?」「背番号は何にする?16・・・20・・・8?」と。16というのは富山で今つけている番号だが、私としてはローズといえば何といっても近鉄時代のイメージである。そこは20番をお願いする。写真もお願いすると直立不動で応じてくれた。ローズとしてみれば長年、毎度のことで慣れたものだろうが、こちらとしては何ともありがたいことである。

私がBCリーグを観戦する時は、今の8球団いずれにも地縁血縁がないこともあり特定の球団を熱心に応援するものではないので、その地元に敬意を表する意味でホームチーム側(またはバックネット裏)に陣取るのだが、この日はローズの存在もあるし、三塁側の富山側に陣取る。

両チームのメンバー発表がある。フランコは石川の3番、ローズは富山の4番、いずれもDHでの出場である。富山の先発は元ベイスターズの秦が出るし、BC初年度に2冠王を達成し、一時は阪神にも在籍したが今は再び富山で頑張っている野原祐也が3番。

石川には女子選手の「ナックル姫」こと吉田えり投手がいる。この日は試合前のファン参加のイベントのMCをやっていた。本人としてはイベントのMCなんかよりも試合で登板したいところだろうが・・・。

15時とは言っても日差しがモロに照りつける暑い中。幸い、球場の自動販売機では水やお茶が普通の値段で売られている。臨時売店のビールを飲もうという気にならず、自動販売機で水やお茶を頻繁に買い求め、塩分補給は前日から持っていた梅塩昆布をなめるという中での試合。その様子は次の記事で・・・・。
コメント    この記事についてブログを書く
« 大阪駅、22時 | トップ | BCリーグ観戦記@金沢~フリ... »

コメントを投稿