まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

第18回四国八十八所めぐり~予讃線鉄橋損壊を見る

2018年07月23日 | 四国八十八ヶ所
本山寺の参詣を終えて、ここから「逆打ち」の形で神恵院と観音寺を目指して歩く。

本山寺のすぐ横を財田川が流れている。この川沿いにずっと歩いた河口近くが札所である。さすがにこの先山道を歩かされることはないだろう。河川敷には財田川リバーサイドパークというのが広がる。地元の人たちが芝生の上で楽しんでいるのはグランドゴルフのようだ。熱中症にはくれぐれもご用心を。

少しずつ鉄橋の姿が大きくなってきた。また対岸も土手が一部壊れていて、これから復旧作業が始まるらしく、作業員や車両が集まっている。こちらも熱中症にはくれぐれもご用心を。一日の作業もご安全に。

そして鉄橋に差し掛かる。道は鉄橋の下をくぐる。これまで写真で見たように、6本の橋脚のうち1本が根元から傾いており、線路にもゆがみが出ている。また架線柱も傾いている。

鉄橋被害といえば、この4月に大雨のために橋脚が傾いた近鉄南大阪線の大和川橋梁を思い出す。あれと比べると予讃線のほうが重症のように見える。近鉄は当初復旧にかなりの日数がかかると言われていて、私も通勤をどうしようか不安に感じたのだが、わずか1日半で復旧したのはさすが「最強路線」だった。ただその近鉄と同じように・・とはいかないだろう。その後、この区間の運転再開はは8月10日目処と発表されている。お盆の混雑のピークには間に合わせるつもりのようだ。また、あまり触れられていないが、予讃線不通の影響で、伊予三島、新居浜、松山の貨物列車も停まっていて、現在は代行ではなく高松を取り扱い駅としてコンテナの持ち込み、持ち出しを行っているそうだ。専用列車を仕立てるほどの輸送量がある伊予三島の紙関係などは特に大変だと思う。

今回の西日本豪雨は広島、岡山、愛媛で特に大きな被害が出たわけだが、香川については目立った被害はこの鉄橋くらいのもので、死者、行方不明者がいなかったのは幸いである。だが、広い範囲で被害が出たのは事実。改めて被災した地域へのお見舞いの手を合わせる。

この後は日差しを受けながら、左手に財田川、右手に田畑や民家という中を逆打ちで歩く。こちらが逆打ちということは、順打ちで歩く人もいるわけで、向こうから菅笠に白装束の人が近づいてくる。前日、雲辺寺で見かけた修行の方だ。おはようございますと挨拶を交わしてすれ違ったが、その人は雲辺寺の後で大興寺に向かっているはずだ。何とか観音寺市内まで歩いてきて宿泊し、朝一番で神恵院と観音寺を回って本山寺に向かっているところか。本山寺から次の弥谷寺へは12キロほどあるが、あの調子だと今日中に善通寺までくらいには行きそうだ。

神恵院、観音寺への標識も出て、汗だくながら先が見えてきた感じである。今度は白衣は着ずにウォーキングスタイルにサングラスというマッチョな方とすれ違う。すれ違いざまに無言ながら右手だけで合掌のポーズを取るのが何だか粋に感じた。この人も善通寺まで歩くのかな。先の修行の方ともども、くれぐれもご安全に・・・。

ただ、今回の四国めぐりの中でこうして歩きで回っているのを見かけたのはこの二人だけだった。そりゃ、この暑さではね。

さて、そのお二方に比べれば私など汗だくのブヨブヨである。汗がシャツだけでは吸いきれずズボンを伝って足のほうから落ちるのを感じる。そんな中、観音寺の町並みを見ながら歩き、本山寺から1時間で神恵院、観音寺の境内に差し掛かった・・・。
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