まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

名古屋味めぐり・2~時刻表検定受験の旅・5

2006年11月26日 | 旅行記D・東海北陸

19日の時刻表検定試験。名古屋観光専門学校での午前中の第2種試験を受験する。第2種ということで親同伴で来た小学生の姿も見られる。ただ小学生には時刻表を使いこなすのはちと難しいのではないかと思う。ただ、「時刻表博士」になるにはこのころからの「英才教育」も必要だったりして。車両の形式や駅の名前を暗記する小学生はたまに見かけるのだが・・・。

P1011743 11時30分に試験終了。午後からの第1種試験は13時開始である。さて、昼食をどうしようか。大和人さんと協議の結果、矢場町にある味噌カツの店「矢場とん」の本店に向かう。試験会場からは歩いて10分ほど。

P1011742 ところが、人気の店だけあってごらんの行列。角を曲がって路地まで長く伸びている。ある程度回転は速いと思うのだが、万が一試験に間に合わなかったら困る。「矢場とん」は昨日訪れた名古屋駅の地下街にも店があるので夕食に回すことにして、ここは立ち去る。名古屋めしとしてはもう一つ、ひつまぶしも候補にあがったが、同じく専門店が混んでいたのと、値段がやたらに高いためにパス。

時間も押してきたので、何か持ち帰って食べられるものをと考えるうちに、二人の口から出たのが「そういえば、天むすがあったな・・・」。うまい具合に松坂屋の地下に「天むす 千寿」の看板が出ており、一人前5個入りを購入。これを試験会場に持ち帰る。

P1011744 名古屋の天むす。製造元には「藤森時計店」とある。「天むす」という名称は食べ物の一般名詞のように思うが、実はここの登録商標とか。つまり、天むすの元祖を手に入れたことになる。えび天の乗せたおにぎりはコンビニなどでも広く売られているが、そういえばよく見れば「天むすび」とか「えび天」とかいう呼び名だったな・・・。また、コンビニのおにぎりでは天ぷらがおにぎりの外側に乗っかっているのだが、この「天むす」は控えめに米の中に入っている。米の味が先に来て、天ぷらの風味が後からじっくりくる。予想以上の味だ。

それにしてもなぜ時計屋さんが天むすなのだろうか。いろいろ調べたら、どうやら三重の津の天ぷら屋「千寿」の賄い料理だったのを、この藤森さんがその味に感激して、何とか多くの人に味わってもらえないかと自ら修業し、「千寿」の名をのれん分けしてもらったのだとか。

P1011747 腹ごしらえも済み、天むすパワーで午後からの試験を受ける。試験終了後は、夕食までには時間があるので藤ヶ丘まで足を伸ばして、昨年の「愛・地球博」の会場の足として活躍した「リニモ」に乗車する。日本初の「浮遊式リニアモーターカー」である。博覧会には行かなかったので、「リニモ」にはこの時期になってようやく初乗車だ。なかなかスピードもあり、安定した走りである。終点の八草まで行き、帰りに万博公園でものぞこうかと思ったが、ここで雨が激しくなったのでやむなく断念。「何か、千里の万博公園とモノレールみたいやな」と大和人さん。いずれ、この沿線にもニュータウンができるのだろうか。

さて、「リニモ」と東山線を乗り継いで名古屋駅に出る。ここで地下街の「矢場とん」へ。さほど待つまでもなく店内へ。一押しの「わらじとんかつ」を注文する。いよいよ、味噌カツとのご対面。やはりわらじだけに、でかい。

P1011753 味噌カツの中には味噌がカツの一部にかけられているのがあるが、「矢場とん」の味噌カツは、味噌がかけられているというよりは、味噌の中にカツがつかっている感じだ。もう、濃厚な味。やはり名古屋の味は味噌にあり。

ここで、近鉄特急で大阪に戻る大和人さんと別れ、再び「ぷらっとこだま」の人となる。昨日今日とあれこれ名古屋めしを味わってきたのだが、出発まで時間があるので、仕上げに名古屋めしのベテランであるきしめんをすする。やはりこれがないとな・・・。

P1011758 時刻表検定試験とのタイアップで、その土地の名物を味わう旅行。すでに来年の受験も決めており、会場をどこにするかを考えるのがこれからの楽しみだ。さて、来年はどこに行こうかな・・・・。(尾張、もとい終わり)

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