まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

観戦記・ホークス対バファローズ@福岡ペイペイドーム(終盤まで接戦となったが・・)

2021年10月12日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

さて、10月10日の試合観戦。記事としては2日遅れとなるがそこは備忘録的なもので・・。

この日の先発はホークス千賀、バファローズ竹安。ちょうど1週間前、10月3日の大阪での試合と同じである。この時は竹安が投げ勝ったのだが(そういえば、この試合前の札所めぐりの記事もまだ書けていないなあ・・)、同じ顔合わせ。もっとも、前週の試合は千賀が中4日での登板ということもあり、工藤監督の采配にも疑問の声があったようだ。ただ今回はちゃんと中6日空いての登板。

その初回、先頭の福田が早速レフト前のヒットで出塁。その後二死二塁となって4番・杉本がレフトへのタイムリーを放つ。三塁側スタンドからもパラパラと拍手が起こる。まずは1対0、千賀の立ち上がりをとらえて幸先がいい。

しかしホークスは初回から反撃。先頭の柳町がいきなりセンターへの二塁打を放ち、今宮が送って一死三塁。

ここで竹安は柳田を空振り三振に打ち取りまずはホッとするが、続くデスパイネにレフトテラス席に運ばれる。惜しい投球だったがこれで2対1と逆転される。

その後は両投手ともランナーを許しながらも何とかしのぐ。3回裏には今宮のヒット、柳田の死球で一死一・二塁となるが、先の打席で一発を浴びたデスパイネを併殺で打ち取って切り抜ける。

しかし4回裏、私はちょうどトイレと買い物で席を立っていたが、用をすませて席に戻ろうとしたところで歓声が起こった。二死からリチャードにライトテラス席への一発が出た。これで3対1。

これで千賀もギアが上がった。5回に2個、そして6回は三者連続三振と、昨年までのホークス対バファローズの試合を見ているかのような展開である。

一方バファローズも竹安を4回であきらめ、山田、比嘉、海田とこの後をしのぐ。継投としてはある程度予想できたところだろう。その中で6回裏、二死一塁から栗原がライトへの当たりを放つ。一塁走者のデスパイネが一気にホームを目指すが、中継がよくてホームでタッチアウト。何とか3対1のまま、終盤を迎える。

7回表、先頭のT-岡田が四球で出塁。モヤの内野ゴロで一死二塁として、続く中川が千賀相手に粘る。しかし最後は空振り三振で力尽き、続く伏見も三振。やはり千賀の前での高得点は望めない・・。

そんな中、最大の山場は8回表。先頭の山足がヒットで出塁し、福田も連打で続く。無死一・二塁で打者は宗。ネットでは「打たせるべきだった」というコメントが多いし、私も強打でいいと思ったが、ここでバントを選択。しかしこれが小フライとなったため、二塁走者の山足のスタートが遅れて三塁封殺。ただここからクリーンアップ、得点の期待は広がる。

ここで迎えた紅林だったが・・・手首への死球。スタンドも一瞬騒然となる。

紅林はいったんベンチに下がり手当てを受けたがダメだったようで、宜保が代走に出た。千賀は試合後に紅林を気遣うコメントを出していたが、バファローズファンの中からは怒りのコメントが多数出てきた。千賀は過去にオープン戦で若手の太田に死球を与えたことがあり、そのことと合わせて怒る人も多いようだ。千賀およびホークスへの中傷とも取れるコメントも多数あふれていた。この日の敗戦より紅林の離脱のほうが痛い・・まあ、気持ちはわかるが、千賀個人を中傷したところでどうなるものでもないだろう・・(なお、検査の結果、紅林は幸い骨折はしていなかった模様。少しでも早い復帰を願うばかりである)。

それよりも、紅林死球で一死満塁となり、4番・杉本、5番・T-岡田を迎えたところでの攻撃といったら・・・。杉本は三塁ゴロでかろうじて併殺逃れ。そしてT-岡田は空振り三振。千賀がこの日最速の158キロを投げたのは素晴らしいが、クリーンアップで1点も取れなかったというのががっかりである。まあ、どんな好打者でも全ての打席でヒットを打てるものではないというのはわかるが、千賀を中傷する前に自軍の攻撃の情けなさにこそ喝を入れるべきだろう。結局千賀は8回を投げて11奪三振、1失点という内容だった。

試合はそのまま9回表に入り、マウンドには抑えの森。中川がヒットを放つもののそのまま抑えて3対1でホークスの勝利。ホークスの連敗が8で止まり、ファンとしては安堵したところ。工藤監督も一礼して声援に感謝する。

そして、バファローズの選手たちがグラウンドに出てきた。福岡での試合が今季最後ということでの挨拶ということで、スタンドの大多数のホークスファンからも拍手を受けていた。「言ってもオリックス1位だし」という声も周りからは聞こえた。

他球場の途中経過では、2位マリーンズはファイターズ相手にリードを許しており、仲良く黒星かなというところだったが、マリーンズが最終回に追いついてドロー。バファローズとの差を2.5に縮めて、12日から最後の直接対決となった。勝ち越したほうにマジックが点灯するという大一番のシリーズである。これはさすがに生観戦はできないので、せめて仕事後にちょこっとでもテレビ桟敷で声援を送れればと思う・・、

さて球場ではホークス勝利後のセレモニー。好投を見せた千賀と、貴重な追加点となる本塁打を放ったリチャードの2人。

そして最後はスタンドの照明が消えての花火、さらに応援歌に合わせてドームの屋根が開く。ホークスが勝利したからこそのセレモニーで、まあ、これはこれで貴重なものを見ることができた。

最後のセレモニーまで見たのでドームを後にしたのは遅いほうだったと思うが、それでも外は多くの人であふれていた。この日の観客は制限の緩和で1万人だった。

帰りをどうするか、往路は、博多駅から一般の路線バスでやって来たのだが、地下鉄唐人町まで歩く、路線バスに乗るという選択肢の中、天神、博多駅までの直通バスに長蛇の列ができていた。何台かやり過ごすかなと思いつつ博多駅行きの列に加わり、3台ほど待った後で乗り込んだ。結局どの交通機関で移動するのが早かったのか微妙だったが、まあ帰りの新幹線(こだま)には十分間に合った。

広島から福岡・・・実は大阪よりも近い。せっかくもう一度広島に住むという機会に恵まれたのだから、(九州西国霊場めぐりもあるが)もっと気軽に福岡を訪ねてもいいのではないかと思う。今季はこれが最初で最後だが、来季も福岡での試合をチェックして、ぜひとも観戦したいものである・・・。

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