まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

第4回中国四十九薬師めぐり~雨の蒜山高原を一回り

2021年10月28日 | 中国四十九薬師

福王寺の参詣を終えて、クルマで少し蒜山高原を回ることにする。福王寺がある国道482号線から、山側を通る県道に向かい、ぐるり一周するコースにする。

やって来たのは蒜山高原センター・ジョイフルパークだが、その向かいに何やら木で組まれたオブジェがある。今年新たにオープンしたという「グリーナブルヒルゼン」である。蒜山の新たなランドマークで、観光文化施設という。そのシンボルが「風の葉」という名の建築物。

この建築物を手掛けたのは建築家の隈研吾氏。あの新国立競技場を設計した方である。この「風の葉」は東京・晴海で期間限定で展示されていたが、それを解体し、ここ蒜山に移築したという。幾何学的な木造建造物と、その隙間からこぼれる太陽の光が「映える」そうだが、あいにくこの日は雨である。また一週間前まで、施設にある「蒜山ミュージアム」で隈研吾展が開かれていたそうだ。何とも間が悪いところに来たものである。

さらにクルマを走らせる。高原の景色の中にカフェや企業の保養所なども見える。それにしても天候が変わりやすく、大雨になったかと思えば晴れ間も見える。

そして入ったのが「ひるぜんジャージーランド」。上蒜山の麓に位置する広大な牧草地を有し、ジャージー牛肉やジャージー牛乳を楽しむことができる。もっともこの天候で牧草地にはジャージー牛の姿は一頭も見えなかったが。

普段牛乳は飲まないのだが、せっかくなので濃いめのやつを1本買い求める。それを建物の横で飲み干す。瓶の飲み口に塊が残るほどの濃厚さである。またヨーグルトや、ジャージー牛を使ったソーセージも土産として買い求める。クルマで来ているなら牛肉を買ってもよかったのだが(赤身もあればホルモンもある)・・さすがにお値段が張るので加工品で妥協する。

やはり天気のよい日を狙って来ればよかったかな・・と思いつつ周囲の景色を見る。

その後で立ち寄ったのが「蒜山やつか温泉 快湯館」。蒜山に来る前に立ち寄った湯原温泉では入浴を断念したのだが、ちょうどいいところに温泉施設が現れた。ドライブ客で結構賑わっている。

ここの湯の特徴は全国屈指のラドン含有量を誇るラドン温泉とのこと。そういえば蒜山から北に山を越えたところには三朝温泉や関金温泉という、ラドンで有名な温泉どころがある。そこともつながりがあるのかな。クルマから出たり入ったりで雨に濡れたところもあったが、ここで一息入れることができてよかった。

これで蒜山を一回りしたことにして、蒜山インターの方向に向かう。そろそろ昼時で、昼食なら蒜山焼きそばかなと思う。道沿いには雰囲気ありげな店もあったが急停車できず、そのまま走って「道の駅 風の家」に着く。蒜山インターのすぐ横で、さまざまな地元の土産物、農産物を扱うショップや食堂も備えている。クルマの出入りもひっきりなし。

道の駅の食堂なら焼きそばがあるだろうとのぞいてみると、看板メニューだった。それがこちらだが、美味しくいただいた。

蒜山は北海道に気候が似ているとして、昭和30年代頃から観光地化が進み、ジンギスカン料理が提供されていたという(確かに、この道の駅にもジンギスカン用の冷凍肉が並んでいた)。そのタレが味噌味にアレンジされ、鶏肉やキャベツを加えたオリジナルの焼きそばが生まれた。で、地元B級グルメブームである。

それにしても、美作の国では蒜山焼きそば、そしてお隣津山ではホルモンうどん・・・。畜産と麺類がよく合う土地柄なのかなと思う。せっかくなので麺のセットに加えて、蒜山焼きそばのタレを買い求める。タレがあれば、普段の夕食でもアレンジして蒜山の味を楽しむことができそうだ。

さて時刻は12時を回ったところ。すぐ横の蒜山インターから高速に乗ればスムーズに広島に戻ることができるが、それに反して国道482号線をそのまま西に進む。広島に戻るのに、なぜか米子道と並走する形だ。行き交うクルマもほとんどない中、そのまま鳥取県に入った。

岡山県から広島に戻るのにあえて鳥取県を通るルートを選んだのは、途中であるスポットに立ち寄ろうと思ったことから。そこを経由しようと国道を乗り継ぐと、たまたま3県またぎになっただけのことである。それにしても、立ち寄ろうというそのスポットって一体・・・?

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