まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

第1回四国八十八所めぐり~四国上陸

2016年07月18日 | 四国八十八ヶ所
7月16日~17日ということで、四国八十八所めぐりの第1回(88全て回るのに、回をいくつ重ねることになるだろうか)を行った。

まずは鳴門市にある第1番・霊山寺を目指すわけだが、宿泊を徳島にしたこともあり、大きな荷物を一旦駅のロッカーに入れるために、徳島駅行きのJR高速バスに乗る。大阪から徳島にはJRと徳島バスがそれぞれ便を走らせているが(それぞれ共同運行の会社あり)、JR系統が梅田発なんば経由ということで、JR難波駅のほうに後に来るので、その分自宅をゆっくり出ることができる。徳島へは和歌山から南海フェリーもあり、旅情という点ではそちらのほうが面白そうだが、ダイヤの関係で徳島駅に着くのが11時すぎ。バスだと9時半前には着くので、今回は「早く着く」ことを選んだ。まあ、これから徳島には何回も訪れることになるが、その中のどこかでフェリーを使うことはあるだろう。

この2日間では、1番の霊山寺から始めて、2日目の夕方までに10番の切幡寺まで行くのを目標とする。いわゆる「歩き遍路」の人たちのブログなどを見ると、陸上や登山でもやっているような健脚の人なら1日で10番までクリアする人もいるようだ。まあこれは極端としても、普通の人なら初日で7番の十楽寺、ゆっくりめでも5番の地蔵寺までは行く人が多いようだ。そこに列車・バスを絡ませる「公共交通機関巡礼」なら、途中の歩きを一部置き換えることでなおのことクリアできる区間だそうである。バスツアーでも6番の安楽寺か7番の十楽寺までを1日の行程としているのが多いようだ(宿泊型なら、6番7番それぞれに団体受け入れが可能な宿坊があるし、日帰りでもここからなら十分引き返せる)。ただ今回の私のように大阪を朝出発すると、高速バスと列車の乗り継ぎで1番の霊山寺に着くのが11時くらいとなるので、7番の十楽寺まで行くのはちょっとしんどい。まあ、5番の地蔵寺まで歩いて、近くのバス停から徳島駅まで路線バスで戻れればベストで、翌日にバスで6番の安楽寺に向かい、夕方までに10番まで行くかなというところだ。あまり無理をしても仕方ない。

JR難波駅地上の湊町バスターミナルに現れる。朝6時半を回ったところだが、連休の初めということで多くの乗客がいる。行き先によっては2台に増発している。四国行きとなると他に遍路・巡礼の人はいないかと見渡すが、そういう人は見当たらない。私も金剛杖を杖袋に入れているのだが、さほど人の目は気にならない。見ようによっては剣道とか武術の道具を持っているように見えるかもしれない。

大阪駅からの乗客を乗せたバスが入ってきた。バッグと金剛杖をトランクに入れるが、そのトランクの中に、裸の金剛杖と菅笠があった。どの乗客のものかはわからないが、結構年季が入っていそうだ。

湊町から早速阪神高速に乗る。ところが朝の時間帯のところ、事故もあったということで環状線は渋滞。他にも神戸線も渋滞との情報があるが、バスはこちらが正規ルートと思われる湾岸線に抜ける。座席が高いので遠くまで見通すことができる。

しかしその湾岸線も住吉浜で渋滞。その列も結構続いている。この時点で徳島への到着が遅れるのは確定。まあ、徳島駅から乗る予定の高徳線の列車には1時間近く時間があり、さすがにそれには間に合うだろう。

高速舞子に到着。ここでも乗客があるがこの時点で20分遅れ。まあ、この先はそれほど渋滞するところもないだろうから、このくらいの遅れで走ることになるだろう。明石海峡大橋を渡り、淡路島を経て鳴門に上陸。鳴門名物の渦潮も、小さいのがあちこちでぐるぐる回っている。

結局20分ほどの遅れで徳島駅に到着。10時前だが気温は30度を超えているだろうか。来る前の週間予報では雨とあったが、ここに来て降水確率もぐんと下がり、青空も出ている。後は急なにわか雨ということのないことを祈るばかり。一応雨具は持参しているが・・・。

予定では10時19分発の高徳線の高松行の列車で霊山寺最寄りの板東駅に向かうことにしていたのだが、駅で時刻表を見て、1本早い10時02分発の列車に乗ることにした。ただしこれは鳴門線の鳴門行。板東駅には行かないのだが、思うところがあって、高徳線と鳴門線が分岐する池谷までこれで行く。1両編成だが転換クロスシートのある快適な車両である。

吉野川の鉄橋を渡ると、周囲にはハスの葉が広がる。花を咲かせているものもあり、これから札所めぐりをするのによく似合った景色だなと思うが、実は徳島、鳴門というのは茨城県に次ぐレンコンの特産地なのだという。ということで、広がっているのはレンコン畑。うーん、これを見て極楽浄土をイメージするか、食べるほうのレンコンをイメージするか・・・。

池谷に到着。駅の手前で線路が分かれ、鳴門線と高徳線それぞれのホームが左右に広がる。その真ん中に駅舎がある。ここで下車する。

駅前で白衣を取り出して着用。金剛杖も袋から出してこれで装備を整える。私の四国八十八所めぐりは、板東駅からではなく池谷駅から始まった。なぜそうしたかについては、次の記事にて・・・・。
コメント