まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

大阪国際女子マラソン・大阪ハーフマラソン

2011年01月30日 | まち歩き

1月30日は大阪国際女子マラソン。今年からはコースの変更が行われ、平坦な区間が増えて好記録が期待できると言われていた。結果は強風に悩まされたということでタイムは2時間26分台ということになったが、昨年だかのリベンジを果たす形でホクレンの赤羽選手が優勝という結果になった。

で、今回このことをブログネタにしたのは、今年初めて大阪国際女子マラソンを現地で観戦したということである。といっても前々から「女子マラソンを観に行こう」と決めていたわけではなく、当日の朝に急遽出かけようということにしたのだ。

そのきっかけが、私のブログも見てくれているという、大学時代の同じ学科仲間のぜんかんさんが、自身のブログおよびツイッターで、この日同時開催された「大阪ハーフマラソン」(大阪城~長居競技場)にエントリーするという記事を見たこと。こりゃ、ぜひとも応援に行ってあげないとな。

ただ、彼のゼッケン番号も出で立ちも聞いていないし、このハーフマラソンは定員4000名というし、果たしてぜんかんさんの姿を見つけることができるのかということはある。

Dscn7161 午前中は一つ所用があったのでそれを済ませ、観戦ポイントはどこにしようかと大阪から環状線に乗る。大阪城内は人が多そうだからということで、何となく森ノ宮はどうかということで下車する。まあ、ぜんかんさんを見つけるなら終盤で集団が長くなったところを見計らって競技場の近くがよかったのかもしれないが。

私が駅前に降り立った頃はまだそれほど人もおらず、ちょうどフルマラソンの15kmのラインの準備などが行われていたり、地元企業・京セラの赤いコートの人たちが目立つ程度。ただ時間が経つに連れて段々と沿道の人の数も多くなってきた。

Dscn7163 12時半頃、先導のタクシー、白バイが中央大通から玉造筋に右折してきて、先頭のランナーがやってきた。まずは実業団でバリバリで陸上をやっている人たちが通過する。時速に換算して20キロほどなのだが、本当、通過するのを横で見ると一瞬の出来事。以下、実業団や学生の選手たちがポツポツと通過していく。

Dscn7169そしてトップが通過して数分の後に、一般参加の市民ランナーたちが通過していく。いつしか私の周りにもランニングのクラブなのかそういう人たちが集まってきて、メンバーが通るたびに大きな声で応援する。なるほど、クラブで揃いのシャツなど着ていればわかりやすいな。

Dscn7173 しかしその人たちですら「○○さんはもう行ったっけ?」「え?あの人のペースやったらもう行ったかな。わからへんわ」などと言っているくらいだから、何の予告もなしにやってきて、時速20キロで通過していく集団の中からぜんかんさんを特定するのは至難の業だろう。本当に集団がぞろぞろと駆け抜けていくわけで・・・。

結局最終のランナー(というよりは、フルマラソンのコースが森ノ宮の交差点を北に直進するためにコースを空けなければならず、ある時間で中央大通からの右折の選手を「足切り」の形で止めたのだが)が行ったため、見つけることはできなかった。まあ森ノ宮ならまだ序盤、1キロ4分台で走るようだからそれなりの順位で通過しているはずで、後は記録がどこまで行くかが楽しみである。頑張れ・・・・!(結果については本人のブログに掲載。1時間36分ということで本人は不満だったようだが、あれだけの参加者の中で完走した、何か一つのことをやり遂げたということに大きな拍手を贈ります!)

Dscn7183さて、この後はフルマラソン。ちょうど15キロの通過ポイントということで沿道の人もふくれ上がる。車道の反対側に移り、選手の到着を待つ。

Dscn7180そして7~8人ほどの先頭集団。それこそ本当に「あっ」という間に通過していく。テレビで見るとゆっくり走っているように見えるのだが、現地で見ると速いものだ。カメラを構えてシャッターを押しても選手はもう画面の向こう側に切れていたりする。列車の流し撮りより難しいかな。

Dscn7194森ノ宮の交差点の向こうには大阪城の天守閣。それを見ながら走るというのも気持ちいいことだろう(見るだけの余裕があるかどうか)。

Dscn7195 さて、どうせなら復路もこのまま見物しようということで駅前で昼食を取り(最近は携帯のワンセグで中継を見ることができるのがありがたい)、場所を少し玉造寄りに移動する。すると30キロのポイントがあり、その向こうでは給水ポイントの準備中である。マラソンならではの給水、よし今度はここで観戦しよう。

Dscn7215 ゼッケン番号の下1ケタの番号ごとにテーブルを置き、学生のボランティアがスペシャルドリンクを置く作業をしている。ただ風が強い。そしてドリンクのボトルは軽い。風が吹く路上にボトルが散乱する。そしてそれを拾い上げたかと思うとまた風が吹いて別のボトルが転げ落ちて・・・何だかコントを見ているようで面白い。「何でオレのテーブルだけよう落ちるねん」とぼやく学生クンも。

そうするうちに先頭がやってくる。30キロの付近では赤羽、堀江、伊藤、木崎という選手たちがレースを引っ張っているようで、前のほうからゼッケン番号がリレー式に伝言される。そしてテーブルの学生クンがその番号のボトルを取り、テーブルの取りやすい位置に置くわけだ。レースの上で給水ポイントは重要なところで、大事な役目である。

Rscn7207そしてやってきたのが赤羽、堀江、伊藤の3選手。このあたりは抜かりなく給水を行い、レース終盤に向けてさらにエンジンがかかるところ。

Dscn7210 この後は結構開いて選手がポツポツとやってくる。招待の外国選手もこの日に限っては苦戦しているようだ。

Dscn7221 ただこの後、一般参加の選手が集団でやってくる。前からのゼッケン番号の声も次々にかかる。各テーブルでは、自分のテーブルのボトルも取りながらも、リレーされた番号が後ろであればそれをまた伝言するということを一気にやる。また、ボトルがなかなか見つからないということもある。見ていて結構ヒヤヒヤものだ。

Dscn7223 一般参加くらいとなると選手の反応もさまざまで、ボトルが取りにくいとなればあっさりとあきらめる人、一度立ち止まって自分の番号のボトルをまさぐるように取る人、いろいろある。私の立っていたところにも、前の番号で取って飲み終えたボトルが結構投げ捨てられる。

Dscn7230 目立つように取りやすいようにボトルの飾り付けを行う選手が多い中、番号のところに自分への激励のメッセージや目標タイムを書いて置いている選手もいる。何とか完走したい、自己ベストを出したいというそれぞれの選手の思いが込められているようだ。

Dscn7225 そんな中、私の立っていたところで路上にバタリと倒れこむ一人の選手。すぐに係員がかけつけるが「触れたら棄権になってしまいます。大丈夫ですか?行けますか?」と声をかける。

Dscn7227 選手もしばらくうずくまっていたがやがて立ち上がり、また少しずつ走り出した。沿道の人からも頑張れの掛け声がかかる(ホームページで記録を検索すると、この328番、森江という選手だったが30~35キロのタイムがガタ落ちしたが、その後ペースを取り戻してしっかり完走していた。よく頑張ったと思う)。

テレビでは終盤抜け出した赤羽選手がちょうど競技場に入り、優勝のゴールテープを切ろうというところ。そのテレビでは映らない後のほう。ドリンクはまだテーブルにいくつも残っているが、選手はまだ来るのかどうなのか。しばらく待っていたがそのうち選手収容用のバス、そしてパトカーがやってきて、どうやら選手は全て通過したようである。ドリンクが残っていたのは結局途中棄権した選手のものたちだったようである。当日のコンディションもあるのだろうが、口にすることができなかったドリンクのボトルが、本人の悔しさというか、レースの厳しさを物語っているように見えた・・・・。

本当に選手、関係者の皆さんお疲れ様でした。

ということで撤収作業となったのを見て玉造を後にする。それにしてもこの冬一番の冷え込み、着込んでいても冷える。熱いうどんか何かすすろうか・・・・・。

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