まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

盛岡名物に挑戦

2008年01月21日 | 旅行記B・東北

盛岡といえば最近では「三大麺料理」が名物である。その中でも最近はじゃじゃ麺に盛岡冷麺の人気が高いとか(もっとも、盛岡駅の観光案内所のポスターでは「南部はっと麺」というのを入れて「盛岡四大麺」といっていたが)。ただその中でも一番の伝統というか、知名度があるのがわんこそばであろう。

P1125904ということで、この日の夜はわんこそばに決めており、前日に名店「東家」に予約を入れておいた。実は15年くらい前、学生の頃に盛岡に一度宿泊したときに一度わんこそばには挑戦しているのだが(その時も駅前のビルのどこかだったと思うが、この「東家」ではなかったのでは)、一つのお盆に9杯のわんこそばがあり、それが9回分で合計81杯食べたというのを記憶している。それを上回るかどうか。

その「東家」、何でもこの日は座敷をどこかの送別会が貸し切りにしており、わんこそば注文は私だけ。予約していたからだろう。本店は市内の中心部にあるが、そこまで凍結した道を歩くのがかったるい。

P1125906目の前にはマグロの刺身、山掛け、なめこおろしなどのさまざまな薬味が並ぶ。これらをうまく使ってのど越しをよくする一方、薬味を取りすぎると肝心のそばが入らなくなるという、正に薬のようなものである。宴会の一方で私に専属ということになったお姐さんから講釈を受けて「覚悟はよいか」という心持にさせられる。

そしてやってきたそば。お盆に3×5の15杯が乗っかっている。これで普通のざるそば1枚分にあたるとか。そして「そーれ」とか「どっこい」とか「まだまだ」とか「よいしょ」とか掛け声で次々にそばが投げ込まれる。私も薬味はほとんど使わずに、つるっとやっては余計なことを考えずに椀を差し出す。まず15杯が終わり、そばの入れ替えでお姐さんが一度下がる。1分ほどしてまたやってきて、試合再開。あっという間に30杯まで来た。

そんな楽勝気分も、3ラウンドが終了し(45杯)、4ラウンド目に突入すると、ここで急に腹が重たくなった。そろそろボディーブローが効いてきたかな。前のそばを口の中に入れ、しばしモグモグさせてからお替りするようになった。そんな感じで4~5ラウンドをしのぐ。

P1125907そしてやって来た7ラウンド目。もうちょっといけるかと思ったが、そばの威力というのはすごい。ちょうど15×7=105杯としたところで、思わずお椀に蓋をする。試合終了のゴングである。何やかんやで試合開始から15分ほどしか経過していないが、やはりここまで。「これでちょうどかけそば7杯分ね。普通の人で50~60杯だから、よくがんばりました」とやれやれ。ただ多い人は15分でも底なしにいってしまうそうで、あのギャル曽根などは400杯以上いったという。

P1125914100杯を超えると通行手形を模した認定証をいただける。やれやれ、世の大食いには敵わんが、取り合えず最低ラインをクリアということで、盛岡まで来た証にしよう。ただどうだろう、かけそば(ざるでもいいか)7杯分を食べたわけだが、これがわんこそばという形でなく、ざるにてんこ盛りになっていたらどう出ていたか。自分のペースで食べてよいのなら案外もう少し入るかもしれないな。

P1125911しばらく腹ごなしに駅前を歩く。するとどうだろう、そばというのはよほど消化がよいのか、30分も歩けばまた腹に空間ができるのを感じる。であればじゃじゃ麺か盛岡冷麺・・・いや、麺はもういいかなということで、居酒屋に入って軽く飲むことにする。三陸からの牡蠣が入荷されているということで、盛岡の地酒とともに海の幸をいただくことにする。

翌日は同じく未乗車の北上線に挑むことにして、この日は早々に休む・・・。(続く)

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