にゃおん・ざ・こーなー

北国に住む、猫とジャズが好きな親爺の日々。

スタン・ゲッツ「Complete Roost SessionVol.1、Vol.2」

2021年06月25日 | ジャズ、音楽

 

       

ここ数日、スタン・ゲッツの初期作をヘビロテで聴いている。
24歳にして、円熟完成されている。(ジャンキーとしてもムショにぶち込まれる寸前。)

LP普及前の短時間録音だけど、それ故凝縮度が半端ない。
曲のメロディとアドリブがシームレスにつながり、全部が周到に作曲されたような演奏。
古くてナロウな録音さえも、主人公にスポットが当たるための効果に思えます。
何回聴いても飽きません。 

村上春樹の初期三部作を読むときのBGMには本作がピッタリだと思う・・
と言うか作者が言ってたような・・

村上春樹はだいたい読んでおります。
近作の「騎士団長殺し」はコロナで隔離された時用に読まずにとってあります。
ワクチン打ち終わったら読みましょうか・・
ちょっと重くなった近頃の村上春樹より軽妙で浮世離れした初期のほうが好きです。

ゲッツ聴きながら、「風の歌を聴け」を読む夏の午後・・いいかも。

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萩原 健太「70年代シティ・ポップ・クロニクル」

2021年06月18日 | ジャズ、音楽

羆に襲われた自衛隊は、”警察と猟友会”に対応をお願いするのですね・・・
89式の5.56mm弾ではダメなのか・・・
(自衛隊の発砲は政府の命令?が必要?自衛隊法95条??)


クロニクルと言っても、著者の私的な音楽体験を語っている。
その分熱量もあり、共感できる。

概ね既知の大滝詠一、荒井由実、細野晴臣等のど定番の人が並ぶけど
あらため聴き直したくなります。

この”はっぴいえんど”から始まる人脈がいなければオラの人生はかなり寂しいものになったでしょう。

「シュガーベイブ」の頁で
山下達郎について「どのコンサートでも本当にピリピリしていた。常に戦闘モードだった。音楽はとびきりポップなのに、アティテュードは超攻撃的。」
「観客から罵声も飛んだ。」とかその時そこに居合わせた人としての証言も貴重。

 

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500円レコード4枚

2021年06月11日 | ジャズ、音楽

今朝、飛んでいる虫に、違和感を覚えた。
「むん??とんぼ!?」
6月にとんぼが飛んでるなんて!!それも大通西12丁目界隈。
虫もおかしくなっているのかしらん・・・

先日のデビッド・バーンの映画が、後を引いてる。
youtubeでバーンを観まくってます。映画もう一回行くかな・・

南2条の中古レコード店ビートレコードに入ってみた。
オリジナル盤などの高額盤には目もくれず、お買い得盤を探します。

厳選した1枚500円シリーズ。

①チック・コリア「サークル」
チックは若い頃に限る!?
超短期間の幻のフリー期と言われるが今聴くと、ほど良いとんがり感が好もしいです。

②ミンガス「ジャズワークショップ」
音の悪そうなジャケットデザインのため未所有でした。
音質は問題無かったです。「直立猿人」の前年という重要期の実験的作品。
後年の”怒り爆発”とは違う、静かめに音楽を真摯に探究する姿は貴重かも。

③アンソニー・ブラクストン「セブンスタンダーズ2」
1985年録音。
ANTHONY BRAXTON(as) HANK JONES(p) RUFUS REID(b) VICTOR LEWIS(ds)

あのブラクストンがハンク・ジョーンズ等をバックにルビーマイディア、ヤードバード組曲等のスタンダードを吹いてる。
ホントは真面目でしっかりした人なのかな。
スティープル・チェイスでの「イン・トラジション」も誰かのピンチヒッターで「あいつは実はちゃんとしてるから呼べ。」
ということで出来た作品らしい。

④ダラー・ブランド「MATSIDIO」
1981年発売のドイツのpläneレーベルのソロライブ盤。
オリジナル盤ということもあり購入。
自作曲とモンクの曲などをリラックスした感じでやってる。

もうレコードは増やさないはずが・・
500円なら買っちゃうよな~
断捨離などはおらには無理~

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映画「アメリカン・ユートピア」

2021年06月09日 | ジャズ、音楽

また映画。
緊急事態宣言下の日曜日の札幌駅、JRタワー店舗も休業ですが、何故か映画館だけはやってた。
朝8:45からの上映、チャリで行くしと勝手な理由を付けて観てきた。
(都会の人出が減っていない、ダメな奴らだ的なニュースを観てけしからんと思う無自覚なおら・・・)


トーキング・ヘッズのデビッド・バーンのライブステージを監督スパイク・リーで映画化。
去年、突然トーキング・ヘッズが良いなと思って3枚ほど聴いてはいたが、デビッド・バーンの名前を
知らなかったおら。むしろ、その程度故に更な気持ちで観れたかも。

学者めいた風貌の老年男性(バーン)が脳について語り、曲が”劇的”に始まる。
映像、音楽に魅了され、アッという間にエンディング。
凄いライブだけど、会場で遠目で見るより、計算された映像、整った音質、字幕もあるし
映画のメリット大ですね。

ケーブルから解放されたことで、こんなに自在に動き回れるのですね。
このライブ以前以後でステージ演出が変わるかもしれない・・

このご時世でライブに飢えている音楽ファン、是非!

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アレサ・フランクリン映画「アメイジング・グレイス」

2021年06月03日 | ジャズ、音楽

先週のサンラーに続いてまたシアターキノ。

”ソウルの女王”アレサの教会でのゴスペルライブ。
圧倒的な歌唱力、凄腕バンド(チャック・レイニー、コーネル・デュプリー)、高揚陶酔する聴衆の熱気。
ミック・ジャガーも聴きに来ている、教会音楽がブラックミュージックの土壌だということも理解できる。

でもなあ、初詣に行く程度の信仰心しかない典型的(?)な多神教日本人のおらは、
「すげえけど異教徒の祭りだな~」

熱唱しながらもどこか”醒めた”というか”冷静にパフォーマンスをこなす”アレサを感じるのです。
(芸歴のやたら長い、元子役みたいな感じ??)

奴隷が教会で神を讃える歌なら思い切り唄ってもいいよ、ということで生まれたゴスペル。
いろんな想いが込められているのだろうが、おらには無理な領域ですね。
ゴスペルが”陽”とすなら、そこからはみ出たブルースやエロ唄ポップスの”陰”に惹かれるのか。

アレサ、前から持ってる5枚組ボックスセット聴いても、あんまりなあ・・

キリスト教徒でもない日本人のゴスペルの存在意義もわからんし・・

コメント (2)
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