にゃおん・ざ・こーなー

北国に住む、猫とジャズが好きな親爺の日々。

居合始めました~刀拵作り①

2020年05月27日 | ジャズ、音楽

緊急事態宣言の解除、”喪”があけたような気持ち。
でも、不謹慎かもしれないが、静かな街、走りやすい道路、穏やかで内向きなステイホームの日々もまんざらではなかったような・・・

購入した二振り目の日本刀には白鞘(保管用、パジャマみたいなもの)しか付いておらず、
戦闘用の拵に納めてみたいなあと思っていたが、本物を調達するとなると、数十万円かかってしまう。
本物は鞘、柄、柄巻き、塗り等基本的に分業で専門職人への個別オーダーになる。

ならば自力でできないかと考えるのがビンボ人のおら。
日頃全く木工もやらない、不器用で、子供の技術家庭科のために揃えた程度の道具しかない。
日本の伝統工芸の粋とも言える拵作りにおら如きが挑戦するのは笑止なことだろうが、ダメ元で
やってみようかと。
その工作記にしばしお付き合いを。(1月初旬から4月下旬までかかりました。)

作り方をネットで調べる。
Youtubeには実際に作っている様子、和竿の塗装等参考情報がいっぱい。
調べるうちに、日本刀という武器がどのように構成されているかがわかり、その知識が深まることが
また楽しくなってくる。

調べたところ工程は
①鞘と柄(グリップの部分)を木で作る。
②鞘の鯉口(刀を入れる入口)に牛の角を整形した部品をはめる。
③鞘の上部側面に栗型(紐通すためのガイド?)を牛の角を整形した部品を付ける。
④鞘の鐺に金具を嵌める。
⑤鞘を塗装する。
⑥柄の頭、縁に金具を嵌める。
⑦柄に柄紐を巻く。
という感じ。


①鞘と柄
日本刀の鞘には軽くて堅くて丈夫、ヤニが出ない、変形しずらい朴の木が適しているらしい。
ヤフオクにありました。4,000円。
刀の形状に合わせた2枚の細長い板が届く。


既存の白鞘の形を鉛筆でなぞり書きしてのこぎりで大まかな形に切る。
刀身を収める側に実際に刀身を当てて鉛筆でなぞる。
刃側は緊張!
刃の形を彫る。鑿は数本あるが、どれもいまひとつ使えない。大型のカッターが重宝する。
「刀の反りに合わせ、刃を傷めずに抜き差しできかつピッタリ納まる。」これがは難しかった~
刃に細心の注意を払いながら、仮組して実際に抜き差しして調整しました。
刀身に油を付け、当たる場所を探したりして一番時間をかけました。

内側が決まり、木工ボンドで張り合わせる。
本物はそくい(飯粒を練った糊)を使うが、ボンドの方が扱いやすいので・・・
今回の工作は”なるべく本物”でも無理なら”現代の便利物”を利用、あくまで完成を目指すという
方針。
所ジョージが日本刀を耐水ペーパーで磨いていた。
「昔は無かったけど、今は良いものがあるならジャンジャン使おうよ!」みたいなことを所さんは言ってた。
おらも同感。
でも1000年位使われた挙句選ばれた素材もあるのでその辺はよく考えて・・

鞘の太さは色々あるようだが、不伝流の先輩諸氏にスリムな拵が絶対カッコイイと思っていたので
外側はできるだけ細くスリムに削る。

柄は自分の手に合わせて握り心地にいい太さになりましたが、目釘穴がやや曲がってしまったの悔まれます。

毎日少しずつ2か月要しました。
始めは慣れない作業で、指力も弱く、鈍らな道具で難儀しましたが、少しずつ慣れてくるものですね。
最後は終わってしまうのが惜しいくらいの気持ち。
こうして木工は終了。

 

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ロニー・リストン・スミス「Visions Of A New World」

2020年05月25日 | ジャズ、音楽

BSで東京ジャズのカマシ・ワシントンのステージをまた見た。
悪くはないと思うし、スピリチュアル路線(よく知らないけど)に目を付けたのも有りだとは思う。
でもなあ、演奏に引き込まれない、一見熱そうな演奏に、どこか”なんちゃって感”、醒めたものを感じるのです。

もう40年も前だけど時代に褪せることのない洗練されたロニー・リストン・スミスを聴く方がアガリマス。
LP発売時に即購入したのだがどこかに失せてしまい最近CDで入手。
当時は軽い印象があったが、今聴くと薄っぺらではなく、しっかりダシをとりながら淡麗に仕上げた(?)
作品だと思う・・・

当時べた褒めしていた岩浪洋三氏。単なる新し物好きだけではなかったのか・・・

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ビル・エバンス「ホワッツニュー」

2020年05月21日 | ジャズ、音楽

昨日、北広島の取引先を訪れた際、マスクをして車外に出ると、何かう〇この臭いが・・
おらの口臭も生ゴミからここまでに・・
試しにマスクを外したら、周囲の農場の堆肥だったとです。


ステイホームの日々、棚に埋もれている作品にもスポットライトが当たる・・
(保有量が多いのではなく、だらしなくて未整理なだけです。)
佳作なんだけどエバンス作品の中では異色で、エバンスの気分となると他の作品にいってしまい
我が家では埋もれていた。

躍動と緊張!
スタイグのせいなのか活きの良いエバンスが楽しめる。
であるが、アルバム中盤からノイズというかCD読み込めないときの”カタカタ”音が頻出。
CD面に傷は無い・・経年劣化?
誰かが初期CDの劣化が始まってるって言ってたような。
ジャケット裏を見ると定価3300円!、1987年頃の盤。
30数年でダメになるのか?
デジタル情報を”所有”し続けるのはもう時代遅れなの?

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植木製DACケーブル

2020年05月15日 | オーディオ

ここしばらく、テレワークという名の自宅待機の日々を過ごしているが(今日は出社)”待機”というのはあずましくないですね。
たまに取引先から電話来るので、結局1日中スイッチは切れない・・・


電線を変えれば音も変わることは、幾度となく体験しているが、”違い”はあっても”差”に感じることは稀。
”微々たる違い”に過ぎず結局メンドクサイ、ドッチデモイイと思っている。

というスタンスでありながら、気が付けば電源、信号等の各ケーブルは数世代変遷してきている。
これもオーディオ同好会主催の植木氏によるごり押し、否、啓蒙のお蔭様である。
またしても、植木氏から新作ケーブルを使うように命令、否、ご教導があった。

今回はDACケーブル。(写真の下がニューケーブル)
線材、ジャックばかりでなく、インピーダンス方面にも気配りしたモノらしいが、植木先生は
理解できそうにない生徒(おら)を見て説明省略。

試聴すると、イイ感じ、今回は”差”を感じる。
「竹内まりあ」は日本のポップとしてはマシな録音だけど、自宅システムだとラジオの音をスケールアップしただけの詰まった感じがして、正対して大きい音量で鑑賞する質ではなかった。
それが、空間が広がり個々の楽器とボーカルが分離して作品の隅々が見渡せる感じ。
CDというパッケージに閉じ込める前のマスターの音とでもいいましょうか・・・

演奏内容はいいのに、今一つ自宅では音質に不満があった作品を聴いてみる。
「ブエナビスタ・ソシアルクラブ」
従来だと高域がカンついて潤いに欠けていて、キューバのベテラン達のゆったり感が味わえなかった。
それがどうでしょう、演奏者たちの”やり取り”を感じる。

「MJQラストコンサート」
これもなんか窮屈さを感じていたのが、ホールの広がりが出て、
解散コンサートにおけるメンバーの万感の思いまでもが感じるような・・


パッケージに詰込む前のマスターの音とでも言いましょうか、
”たかが1本のケーブル”如きでグレードが上がるのか・・

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珈琲のお供ジャズ 第3集

2020年05月11日 | ジャズ、音楽

ステイホームの日々が続き、時間があったので”お供シリーズ”第3弾をセレクトしてみました。
改めて自分のコレクションを見ると、サックスもの少ない、普通のジャズ(?)少ないことが分かります。
何十年に及ぶ小さな選択の結果、偏るのは当然とはいえ・・
新旧取り混ぜて、とっつきやすいけど、何度聴いても楽しめるスルメ盤という狙いで


エラ・フィッツジェラルド,ルイ・アームストロング「エラ・アンド・ルイ」
これ以上ない2大スターの共演。(ピーターソンもいるし)
”古き良き”かつ”エバーグリーン”の名作。モノラル録音の最高音質。

コールマン・ホーキンス「ジェリコの闘い」
吹込時(1962年)で既にベテラン57歳のテナー・サックスの御大。
こういうゆったりしたライブ盤って、あまり無いような・・

アート・ペッパー「ミーツ・ザ・リズムセクション」
ペッパー、コニッツ、デズモンド、ゲッツ・・
おら、白人サックスが好きなんですね。

マイルス・デイビス「カインド・オブ・ブルー」
マイルスは必ず1枚のお約束。今回ようやく本作登場。

リー・モーガン「ザ・サイドワインダー」
愛聴盤ではないけど、1曲のインパクトとブルーノートの典型的作品ということで。

アル・ヘイグ「インビテイション」
ピアノもそれ程ないことに気が付きました。
エバンス、キース、ハンコック、モンク、ポール・ブレイ、菊地雅章以外そんなに無い・・・
そんな中印象強い本作。

チック・コリア「リターン・トゥ・フォーエバー」
最近CDを手に入れ聴きなおし、やっぱり傑作だったので。

クルセイダーズ「スクラッチ」
最近ウェイン・ヘンダーソン在籍時のクルセイダーズが小さなマイブームなので。
内容もご機嫌だと思うし・・

ハービー・ハンコック「スラスト」
アコースティックだけがジャズではないというか、おら的には半分以上はエレクトリックだぜいという気持ち。
これなんか電気楽器を使っているけど、人が懸命に演奏していますし。


キップ・ハランハン「CRESCENT MOON WANING」 
ジャズの”多様性”を知るならキップ作品!

以上を選びました。やや手堅く、無難にまとめてしまったか・・・

 

 

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アン・バートン「ラフィング・アット・ライフ~ウィズ・ルイス・ヴァン・ダイク」

2020年05月07日 | ジャズ、音楽

スーパーの駐車場に車を止め、マスクを着けて店舗入口に向かう途中、生ごみぽい臭いがする。
マスクを外して周囲の臭いを嗅ぐが、別に・・マスクを着けると・・
自分の口臭だったとです・・

人との接触を減らしていると、声だけでも聴きたくなるのか、
ボーカルものが多めになります。
黒々とした勢いのある本場米国の歌い手と違う、物寂しい感じが良いですね。
冒頭1曲目の「I Get A Kick Of You」なんてシナトラのゴージャス感と真逆、
ある意味”貧相”な感じ。そこが味わいなんでしょうか・・・

本作、音も良いです。
アムステルダムのホール、コンセルトヘボウでのピアノをバックにしてのライブ録音が中心。
ルイス・ヴァン・ダイクのピアノが明瞭で強く響きます。

 

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