にゃおん・ざ・こーなー

北国に住む、猫とジャズが好きな親爺の日々。

試斬 6/15

2024年06月20日 | 居合

5/4に続いての試斬。
前回はうまく斬れず、ひたすら巻藁をぶっ叩き、ぼそぼそになった”藁のオブジェ”が出来上がっていた。

今回は、いつもやっている”基本的な型”ならまずまず斬れた。
斬り上げ(逆袈裟)、水平斬りに挑んだが、これはまだ無理でした。

不伝流は「刀を扱う術」=「斬る技術」を練習しているので、試斬は重要な位置づけ。
試斬をすることで、普段の型の意味を理解することができます。
「試斬まかりならぬ」という流派もあるらしいですが、それじゃ剣舞じゃん・・トオモウノデスガ

いかに脱力してきれいな刃筋で斬れるか・・前途は長そうです。

オラの試斬刀、岩捲(戦国~江戸初期の刀、美濃伝、かなり使い減りしてて、ちょっと曲がっている)
一晩水に浸けた畳表を巻いたものを斬るのですが、数本斬ると刀に渋というかヤニみたいのがべっとり。
金属磨き綿で磨いて、油をひいておきます。

 

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刀剣鑑賞会(平安刀)

2022年10月11日 | 居合

10/10 キャビン大阪屋のオーディオフェアーを覗いてきました。
どれも美音だけど、お値段がなあ~
「トップモデルは2000万円です。」というアンプメーカー、どんな部品使うとそんな値段になるのか・・
そんな中、大きさも価格も現実的な設定で、真面目な音質のテクニクスに好感を持ちました。
某ブースのスピーカーに疑問、大した音量でもないのに20cm位のウーハーがブワブワ動きまくってる。
色んな技術的アプローチがあるのだろうが・・制動の効かない膨らんだ低音がまろやかさにつながるのかなあ?
レコードをかけているブースが多かったけど、今になって”アナログの復興”というのもなあ・・
客はお爺ちゃんばかり、オーディオ界の将来は・・
高級イヤホンは売れているから、音にこだわる若者はいるはずだがそこを取り込む気力体力は業界に残っていないのか・・

TAOCのインシュレーターと「マイルス・イン・ザ・スカイ」のオリジナル盤が最後まで気になったが
買わなかった。
TAOCのインシュレーター、効き目はあるのだろうが、
今自分のシステムを”鋳鉄で制振”する必要があるのか判断できなかったので見送り。
マイルスのレコード、高校時代に買った国内盤は傷だらけで、相当迷ったが、
ここで中古レコードに13,800円を出してしまうと今までコスパで音楽を探求してきた(そうなのか??)、
おらの生き様がぶれてしまうと考え断念した。
”ビンボ”が染みついているのか・・・

 

10/8 居合の先生宅で刀剣鑑賞会。
今回、初めて秘蔵の一振りを見せていただいた。
九州の戦国大名の末裔が所有していた平安時代作と思われる
オリジナルから若干擦りあげられた直刃の太刀、国宝級の有名刀にとてもよく似た姿かたち。
この上なく優美だけど戦った跡がある、峰に20か所以上の受け傷、刃の上部が1か所欠けている。
どう見ても公家か京都界隈の高級武士しか持てそうにない・・
敵の攻撃を何度もかわしながら闘い続けるだけの技量の持ち主・・
平家の誰か?源平の頃は、そんなに刀は使わないか・・
ならば足利義輝とか???

70cm以上あるが、持つと重さも長さも感じない。片手でも扱えそう。
刃紋・地金も見どころ満載だけど、兎に角フォルムに見とれてしまう。
手にすると心がふるえる。こんな刀は初めて。
(その夜は興奮して寝つきが悪かった・・・。)

※写真上の太刀拵が今回見せてもらったもの。
 下も平安期の刀だけど・・・

 

 

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真剣を振る

2022年08月09日 | 居合

居合の段位(ようやく初段・・)を取得すると、不伝流では真剣の使用が許される。

オラの所有する三振りの刀。
 三原正興は見るからにしっかりした刀ではあるが、オラが振るには重くて、長い。
 岩捲(美濃、戦国末期あたり)は、バランスが良いが試斬用。
 「月光」(備前、室町初頃の大切先)は、軽くてちょうどいい長さ(2尺2寸)でバランスも良く振りやすい。
ということで「月光」に決定。(そのために誂えたのですけど。)

柄(グリップの部分です。)の紙やすりを鮫革(実際にはエイの革)に貼り替え、
柄の金具(柄頭はかわいいカワセミ?)を替えて、柄糸を巻き直して、準備完了のはずが・・・
ありゃ栗型(鞘の下げ緒をとおす部品)が取れている!!
面妖なことにいくら探しても取れた部品が見当たらない。
仕方ないので再作成。前回堅くて加工を諦めた牛の角で作ってみることに。
(前回は100均のプラスチックブラシの柄の部分を加工・・)

ろくな道具が無いので、いつもの如くカッターと模型用のヤスリで3日がかりで
なんとか形にする。取れないようにエポキシ2液タイプの接着剤で貼り付ける。
固着後、タミヤカラーのアクリル塗料で黒く塗り、スプレー塗料でクリアーと色目を合わせるため
キャンディカラーのイエローを何層か吹き付ける。
乾き切らないうちに吹き付けてしまったのか、溶剤の相性が悪かったのか、塗膜がべたついてしまう。
気持ち悪いので、塗料をこそげ取る。
気が萎え、元々牛角は黒いので無塗装でいいやとなる。
下げ緒を通せば栗型は見えにくくなるし、これでいいか・・・???

刀の拵には鞘の木工、塗り、柄巻等それぞれ専門の職人、工程があり、新調すれば相応の価格となる。
それを中学校の技術家庭と、スピーカーを作った程度の木工経験しかないオラが、
自作したのだから、いつもの”やっつけ仕事”とは言え自分でもびっくり!!
個々のパーツの成り立ちを知ることで日本刀への理解がとても深まりました。

8/5に刀の扱いの見極め考査を受け、無事合格。

これから稽古は真剣となります。
重さ、長さは今までの練習刀と変わらないけど、
練習刀は何か芯の無い、密度を感じない、ふわっとしたダイキャストの棒だったのが
真剣は芯がびしっとして、重心が一点にある鋼。
こんなに違うとは驚きです。
やっぱ命やり取りする武器なんですね。

ビビッて、動きはとてもスローになってしまいましたけど・・・

 

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居合 初段

2022年06月27日 | 居合

6/25のNHK-FMの山下達郎三昧、結局全部聞いてしまった。
最近、達郎のメディア露出が目立つが、新譜の宣伝必要なのかな?
業界のために頑張るのか?
”売れてなんぼ”の世界を熟知しているからなのか?

 

6/24 居合の昇段審査を受けました。
居合を始めて4年、直ぐ段くれる流派もあるようですが、不伝流はそう簡単ではないです。
剣歴10年以上の先輩でもまだ3段くらいです。
宗家を倒さないと5段とかにはなれないのか・・・

昨年、昇段の噂もあったのですが、コロナ禍による体育館の長期閉館、自分の心臓手術などで
延び延びになっていた。

何年もやっている、基礎的な型をやるのですが、
過度の緊張(?)から”ぽわ~ん”とした気持ちで型を始めてしまい
”気”の入らない脱力剣法に終始してしまった。


完全に剣尖が下がっている。ダメだこりゃ~・・・・

それでも、日頃の稽古から総合的(?)に判断してくれたのか、合格となりました。
ようやく初段位!

今までは、刀を扱う基本的な型で、これから不伝流の型が始まるらしい。
練習用居合刀から真剣になるのかな?・・・怖・・

コメント (2)
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信州旅

2022年06月09日 | 居合

6/3~6/8 5泊6日の信州歴史の旅から無事帰還しました。

城、古墳、墓ばかりの旅。

城は高遠城、松本城、上田城、松代城、真田本城、砥石城、小諸城、高島城等。
古墳は森将軍塚古墳、大室古墳群等。
墓は、真田幸隆、真田信之、小松姫、矢沢頼綱、鈴木右近、武田信繁、山本勘助、松平忠輝等。

上物は無くても、ある程度、石垣等の縄張りが維持されている城はいいですね。
予定外に寄った、小諸城がとても興味深かったです。
ただ歴史マニアの旅とはいえ、自分家の墓もろくに行かないのに、知らん人の墓はさすがに・・・

松本城はやっぱ奇麗なお城ですね。


上田城の真田宝物館にて”恒例”(?)のコスプレ。

歩き過ぎて、足は豆だらけ・・・

 

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来派、集合!!

2022年05月23日 | 居合

猫死んじゃったけど、ふと部屋のどこかにいないかと、視線を巡らせてしまう。
やっぱり、もういないのね・・・

 

イグニスに乗り慣れてきました。
古いルノーは頑張って吹かして力んで走ってたけど、
イグニスはCVTをスルスルと滑らかにスピードを乗せて巡行させる感じ。
サスはやや硬めで、しっかりしているロールは少ない。
やや重心の高い車だけど、ふらつきはない。
滑らかさと、少し高いアイポイントの視認性の良さが相まって、
運転しても疲れにくいですね。
市内を走る分には何の不足感も無いが、さすがに高速域になると小排気量(1242cc)車かなと思う。
通勤、営業で市内を走り回って、燃費はリッター17Km越えでした。
ハイオク、ルノーの半額以下で済みます。


居合の先生宅で、刀の鑑賞・勉強会。
今回は来派が5振り集合!!!
写真 上から
 来 国行
 中堂来(3尺オーバーの豪刀)
 来 国俊
 来 国次
 了戒

いずれも刀剣展の目玉になるような刀が集合したわけですが、
オラには直刃で地肌も地味(?)で凄さがよく分かりません。
油をのせて、光の加減でようやく”梨地肌”というのが見えたような・・・

その後、登場した備前兼光なら、オラにも見どころはわかるのですが・・・

こうして手に取って、じっくり眺めても、なかなかわかりません。
でも回を重ねるごとに、少しずつ見えてくるものがあるのかと。

地肌が分からなくても、形は見ただけで分かります。
国行の小切っ先がとても、優美です。

バカ長い中堂来は別ですが、どれも振り易い。
バランスが良く、重さを感じません。スパスパ斬りまくれそうです。
”振るなら古刀に限る”というのが、手にして分かります。

時間を忘れて、ずーっと刀を眺め続けた1日。

 

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居合刀補修

2022年01月18日 | 居合

1/16カレー屋五〇堂でYMO特集。
まずレコードの音質が良く、さらに店のアルテックのスピーカーとの相性バッチリで
果てしなく聴き続けたい感じ。
これは音源が思ったよりナローレンジ(特に低域)で、スピーカーの一番美味しい所が出たのかな。
ドイツ盤の音の強さに圧倒されました。

YMO作品は今でも全く色あせることなく楽しめますね。
でもYMOの3人が参加していても、関連作品には時代を感じてしまう部分がある。
微妙なさじ加減なのかな。
高橋ユキヒロのリーダー作はどれも同じに聴こえてしまうし・・・
オラは坂本龍一はそんなに抑えていないので、まだ未聴作品の楽しみがありそう。

長年愛用の居合刀(練習用模擬刀)の鞘の鯉口部に割れが生じたので、補強修理をしました。
先輩達に聴くと金属線を巻く、セロテープを貼る(?)等方法は色々。
釣具用の糸で巻いてエポキシ系接着剤で固めるという、簡単だが強度のある方法にした。


この居合刀、岐阜の大澤商会で当時は2万数千円(今は36,000円になってる・・)で、
刀身の長さ、重さ、鍔、柄糸の色、鞘も塗り等を選べることができた。
オラは2尺2寸、薄口刀身、刃紋は湾れ、柄糸は鶯色を選択した。
当時でも格安で品質を疑ったが、もう4年位使っているけど丈夫でとても扱いやすい。

飾り用の模擬刀は振り回すと危険です。柄もいい加減だし、
強く振ると刀身が折れて飛んでしまうこともありますのでご注意を。

刀を直し、ようやく片手でも振れるようになってきたけど、
またコロナ禍で体育館がクローズしてしまうのか心配です。

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初試斬

2021年05月18日 | 居合

居合を始めて3年半が経つ。
もともと運動神経が鈍い59歳の高齢者、途中腸の手術や腕の痛みで数か月まともに刀を触れない時期も
あり、ひととおり型は覚えたけど、伸び悩んでいた。
見かねた先生に異例の特訓をしていただき、何とか恰好が付きだした。
先生は今月あたり昇段審査を予定していたらしいが、コロナ禍で体育館が使えず
初段取得は来月以降に持ち越しとなっていました。

でも先生から(仮)初段として真剣による試斬を許され、5/15に先生宅に岩捲刀を携え参上した。
(実際には全く堅苦しくなく「斬りたいなら、刀持っておいで~」というお誘い。)

斬るのは巻いて水に浸けた畳表(直径はCDよりちょい太い位))。
水に浸けるのは、藁の飛び散り防止もあるが、「人間も水分あるでしょ・・」って、こ・怖い~
(この巻藁は人の首程度の斬り応えとのこと・・・)
思ったより太くて重い巻藁、おらの腕・刀で斬れるの?

先ずは動かずに、据え物斬りの要領で、刀を打ち下ろす。
力んで刃筋がよれて、巻藁にザックリ食い込む。
予想通りではあったが、一番シンプルな斬り方が難しい。

「普段練習している1本目の型で斬りなさい。」との指示。
前方の敵に対し抜刀・威嚇・斬撃を3歩で行う型である。

巻藁から3m離れていつもの動きで、力を入れずに刀を振る。
するとどうでしょう、あまり手応えも感じずスパッと斬れるではありませんか。

型練習の時は、「こんなんで本当に斬れるのかな~?」と若干の疑念がありましたが
教わった通りに動けば、スパスパ斬れることを実感しました。

力んだり間合いを間違うと空振りすることもありましたが、斬る対象物をよく見て、振った後
止めることだけ意識して刀を下ろせば、斬れました。
見た目はあまり切れそうにない岩捲刀でもこんなに斬れるのかと驚きました。
日本刀恐るべし!!

※写真は兄弟子のブログから勝手に転載(自分の写真だからいいべさ・・・??)

追伸、不伝流の兄弟子、藤兄のブログ、ブックマークに貼り付けました。覗いてね~

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伯耆刀 鞘

2021年03月08日 | 居合

冬は鞘師のおら。

居合の兄弟子に試斬用の伯耆刀の鞘に鐺金具の装着と塗装を依頼された。
不器用、やっつけ仕事に定評のあるおらにオーダーするとは相当の度量のある人間だ!
ご期待に副うべく取り組んだ。

簡単と思ってたが、金具が鞘の曲線に合うように装着するのは難しかった。
削った木部を、またパテで埋めて面合わせ調整したのですが・・

塗装は柿色の漆が薄く塗られていた。
薄いけどとても堅い塗膜に、驚きました。
黒カシュー2度塗り、ワシンの合成うるし(油性)の朱を2度塗り、黒カシューを2度塗り。
水ペーパーで部分的に研ぎ出して根来塗風にして、透明スプレーをかけてコンパウンドで
磨いた。

根来塗のかすれ感、難しいですね。
黒がかすれて、そこはかとなく朱が見える様子という枯れた味わいがうまく出ていない・・

取りあえずこれで完成かと思ったら、金具が逆さまになっていると指摘を受け、愕然!!

チックショー!!やり直しじゃ!!

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美濃伝 岩捲刀 鞘、柄

2021年02月22日 | 居合

拵工作の日々だす。

まだ段位も取っていないのに入手した試斬用の岩捲刀。
鞘元に割れが生じ、柄紐もボロボロ状態。

補修を試みる。
鞘を釣具用糸で巻いて、エポキシ接着剤で固定し、
鞘を塗装
柄は既存の糸を外し、黒色の糸で巻き直し。

鞘元の割れは、YouTubeで釣具の補修方法を見て応用。

鞘は既存の黒色の上に朱色の合成うるしを塗り磨いて根来塗風に。
生活用具を使い込んでかすれた風合いを楽しむのが根来塗。
命を託して煌びやかさを競う、ハレの武具である刀には向かなかったかなあ・・
まあ、塗り直しはできますので・・

柄は、何度巻いても難しい、というか最期の処理方法が今一つわからず、
テキトーにごまかしてる・・
金具も気に入らないけど、まあ実用には耐えますので・・

藁を切りまくる日は何時になるのか・・

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