時々、知人に、手持ちの音源から作品を選んで聴いてもらっている(無理やり聴かせている?)。
こういう特集を考えるのは、先ず楽しく、自分の音楽鑑賞歴を振り返ることになり、
新たな発見、再認識も得られる。
今回はブラジル特集、以下知人に渡した解説文。
「今回はジャズではなく、ブラジル音楽と3人の日本人
ブラジルの音楽は国土以上に広大・深淵で、民俗、クラシック、ポップス、ジャズ、ボサノバ、サンバ等の
色んなジャンルが交錯しくんずほぐれつ、とても面白い。浅い知識しかないけど、数枚選んでみました。
アントニオ・カルロス・ジョビン 「WAVE」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/35/b9/35c90ab8dbb7d405de6164905d9b34c5_s.jpg)
数人の音楽家によって「ボサノバ」という音楽ジャンルは作られました。
その創設者の一人がジョビンです。1曲目「WAVE」は耳にしたことが絶対あるはずの名曲。
ジョアン・ジルベルト 「三月の水」
もう一人のボサノバ創設者がこの人。
もそもそとした唄とギター、これがボサノバ・・
バーデン・パウェル 「ソリチュード・オン・ギター」
邦題「孤独」とも名付けられた、どこかもの悲しさを称えた作品。
カエターノ・ベローゾ 「シルクラドー」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/6e/d6/74e7ba067b1f90ee80e57158efef135f_s.jpg)
今年80歳になるけど、昨年新作を出し、現役バリバリの“巨匠。
ずっと前から知ってたけど、この人の声、歌い方がいまひとつ好きになれなかった。
ところが昨年本作を聴いて“耳からウロコ”(?)。
「前衛性と抒情性を織り交ぜた自由自在な楽曲構成で新たな冒険的作品」。坂本龍一参加。
カエターノ・ベローゾ 「リーブル」
「民俗音楽とモダンな前衛性、聴き易さと実験性という両極を兼ね備えた」のがこの人の
素晴らしさかと・・
カエターノ・ベローゾ 「アラサー・アズール」
余分にコピーがあったオマケCD、でもとても面白い作品。
マリア・ベターニア 「Sings the Vinicius De Moraes Songbook」
ポルトガル語で何唄ってるか分からないけど、何故か心に響く歌。
かなり後になって、カエターノベローゾの妹であることを知る。すげえ兄妹。
マルコス・ヴァーリ 「サンバ’68」
ヴァーリのデビュー作にして最高傑作と言われる。
”憂いやけだるさ”のない妻との軽やかなデュエット、明るい日向の音楽。
セルジオ・メンデス 「66」+「フェイバリット・シングス」
有名曲「マシュ・ケ・ナダ」から始まる「66」(1~10曲目)と「フェイバリット・シングス」(11~20曲目)
を収録。
ブラジルを代表するグループかと思ったら、主戦場はUSAでブラジルではあまり聴かれていない。
ブラジルに捉われずに潔く欧米・日本に“うけの良い”路線が効を成功したかと。
TENORIO Jr 「EMBALO」
余分なコピーCDがあったオマケ。とはいえ内容はグッド。
ブラジル人ピアニスト(テノーリオと発音するのか?)のジャズ作品。
ボサノバとは真逆の切羽詰まったような、前のめりの緊迫感が独特。」
というセレクション。
ブラジルあまり知らず、今はカエターノにハマっていて、数少ない中からの選択ですけど・・・
どうでしょう?