にゃおん・ざ・こーなー

北国に住む、猫とジャズが好きな親爺の日々。

根室サテンドールマスター

2022年08月30日 | ジャズ、音楽

朝刊で根室のジャズ喫茶「サテンドール」の前マスター、谷内田さんの訃報を目にした。

学校出て赴任したのが別海町、そこで3年、その後隣町の中標津町で3年、20代のうち6年間を
根室管内で暮らした。
人より牛が多い、厳しい気候の地だったけど、最果ての街、根室に熱いジャズの灯が灯っていた。
年に数回ネムロホットジャズクラブ主催のライブがあり、60㎞以上離れた根室に車(当時はカーリナ1600ST)
で駆けつけていた。(何故か1時間以内に着いてましたけど、ベストは37分・・時効、時効・・)
日野元彦、山下洋輔、マル・ウォルドロン、井上敬三等、皆根室では熱演してくれた。

オラの職場の先輩の知人がホットジャズクラブの会員におり、その縁でライブの打ち上げに誘われ
日野元彦やマル・ウォルドロン(写真は谷内田さんからもらったマルのサイン)と酒席を共にできた。
かけがえのない思い出。
2008年に根室に行きその時のお礼を谷内田さんにした。
(その辺のくだりは2008.9.3、2008.12.8の当ブログ記事を)

オラがずっとジャズを聴き続けてこれたのは、僻地にありながら濃密なライブ体験をさせてくれた
ネムロホットジャズクラブのおかげもあったと思います。
(僻地にいることで、”渇望”が高まったのかもしれない。)
漫然と札幌に暮らしていたら、ジャズ熱は徐々に薄れていったかもしれません。

旅先でジャズ店やレコード店をを訪ねることで、その街への”想い”を深めているのは
”根室体験”があるからでしょう。

音楽鑑賞と言う凡庸な趣味も、続けることで”深まり”、生涯の愉しみになっています。
ただ独りで黙々とジャズを聴き続けてきただけと思ってたけど、
けっこう色んな人から教えや刺激を受けたおかげでここまでこれたのかもしれない。

谷内田さんをはじめ、ネムロホットジャズクラブの皆さんに改めて感謝申し上げます。

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2 コメント

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マル・ウォルドロン (むしる)
2022-08-31 10:51:51
ちゃんと読めるサイン。
決して派手ではないが実直な人柄(会ったことがないのでイメージだけで言っているが)が
現れているような。。。
返信する
Unknown (くたくたにゃん)
2022-08-31 11:50:15
根室に居酒屋の座敷、オラの真向かいに細身のシガーを燻らすマル。シュールで信じがたい光景でした。
マルはイメージ通りの寡黙な紳士でした。
恐れ多くて何も話せませんでした。
返信する

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