札幌で上映は無いと決めつけてていたらシアターキノで5/28までやってるのを知り
慌てて最終日に行きました。
サン・ラーの映画に札幌で興味を持つのはせいぜい10人位かと思ってたけど、
それ以上の観客がいた。
モノ好きな人がけっこういるのね・・・
映画としてはとてもチープでクソです。
でもサン・ラーについてとても理解が深まったような気持ちになります。
当時の厳しい状況に置かれた黒人達を宇宙から救済に来たというのは
”マジ”の気持ちだったのかもしれません。
政治的なプロパガンダに頼らず、音楽による救済を行おうとしたのか・・
映画は、女性を侍らして享楽的な生き方をするライバル黒人に対して、救済活動を行う
どこか冷めた目をしたサン・ラー、それを監視・抑圧する白人(NASA?官憲?)という図式で話が進む。
結局、”救済”に応じたのは少数だけ、地球に残った者は悲惨な最期、というエンディング。
火星人のコスプレをしながら、闘っていたのか、それとも”諦念”から”解脱”に至ったのか・・