ジャズスポットやレコード店を巡るのも旅の愉しみ。
岡山のジャズ喫茶は定休日で行けず、レコード店を巡ったが行ったらクローズだったり、
かろうじて辿り着いたのが「ジャマイカン・テイスト」。
レゲエ専門というストロングスタイルのお店。
店主に「ジミー・クリフとブラック・ウフルーは観たことがある」という小自慢をしながらも
「レゲエのことはさっぱりなのでジャズ耳ジジイにお勧めは?」と導きを請うた。
数枚聴かせてもらった。
レゲエってあんまり時代で変わっていないのね。
店主に聴けば、数周回って今は”昔のスタイル”に戻っているらしい。
結局選んだのは、モンテイ・アレキサンダーの新作「LOVE NOTES」。
(新品LPって4,000円以上するのね、まあ旅の思い出ということで・・)
おお、この方まだご健在だったのね。
ジャマイカ出身の巨匠ピアニストの初ボーカル作品。
百戦錬磨の老ピアニストが、ゆる~いレゲエのリズムにのって、緊張感ゼロで唄を口ずさむ。
唄、お上手じゃないです。
爺ちゃんの鼻歌です。”作品の芸術度”なんてモノサシはあてはまりません。
夏の夕暮れに、何も考えずにぼや~っと流すのにぴったりかと。
以前だと、このゆるさに腹立てたかもしれませんが、
こんなオラでも”老成”してきたのかこの”枯れた境地”が味わえるようになったのかな・・