にゃおん・ざ・こーなー

北国に住む、猫とジャズが好きな親爺の日々。

奥田英朗「田舎でロックンロール」

2020年08月28日 | ジャズ、音楽

オーディオ機器を買いかえ、アナログレコード蒐集に火が付いた直木賞作家の音楽鑑賞歴の話。


   
「わたしは基本的に学校が嫌いなのである。同じ服を着せられ、整列させられる、
それだけのことに屈辱を覚え、反抗したくなる。自由を規制し、単一の価値観を植え付ける、
そういった権力の支配を心から憎んでいる。だから、わたしとロックの相性のよさは必然と言えたのかもしれない。
ロックがなかったら、わたしの十代はどうなっていたことやら。
ロックは世界中でたくさんの人間の青春を救ったのではないかと、そんなことを考える、そろそろ人生の黄昏どきなのでありました。」
 
同年代(著者は1959年生、オラは58年)故に、凄く共感したり、自分の場合はどうか考えさせられる好著。
月1枚を買うのが精一杯の小遣い状況で、雑誌の評価だけを頼りに勝負をかけてレコードを買い、一喜一憂していたなんて話はもう頷きまくり。

「自分が十代の頃に聴いたロックやポップスを、いい音で再び辿るというのは、
大人ならではの密やかな楽しみである。わたしはもう新しい音楽を受け付けない。
現役ではないのだ。懐古趣味と言われようと、人の受け皿には許容量というものがある。
それが満ちてしまった人間は、その中で静かに遊ぶのがある種の慎みなのではないか。
いい大人が、流行など追ってはいけません。」

オラも確かにもう”定量”なのかもしれないけど、ジャズをかろうじてリアルタイムで体験できた幸運な世代なのかもしれない。
ロックも似たようなものだし・・

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坂本龍一「BTTB」

2020年08月25日 | ジャズ、音楽

時間つぶしに入ったブックオフにあった坂本龍一のソロピアノCD。
ブックオフの中古CDってけっこうお高いのであまり買ったことはなかったのですが
500円位だったのでゲット。

「tong poo」が嬉しいけど、全体的にはサティ風の静かなアルバム。

坂本がどの程度の音楽家なのか、おらにはわからないけど、あまり”いけてない”クラッシク秀才青年が
細野やユキヒロに触発されて一時的に弾けたのがYMOで、本来こういう芸風のような気がします。

暑い夏の夜に、流して聴くには最適?

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JBL4312 再評価

2020年08月21日 | ジャズ、音楽

 

うちのメインスピーカーはADAM F7。
カスタムのDAC、プリアンプ、ケーブルも相まって情報量が多くてかっちりした音に仕上がっている。

サブのJBL4321MkⅡはベストセラー機ではあるが、我が家ではADAMの後塵を拝していて、最近は
出番が極めて少ない。

最近ご無沙汰気味だったアナログレコードでサブとメインを聴き比べてみた。
するとどうでしょう、ゆるいと思われていたJBLが、いい味わいを出すのです。
特に古いジャズ!
大きめのウーハーの低音にのる、ふんわりした中高音、音楽を楽しむに十分の情報量。
(JBLを”ふんわり”と表現するのは変かな?メインがどんだけパキパキした音なのか?)
見た目、ブランド力ばかりでなくその音質も、多くの支持を得続けてきたことが肯けますね。

オラのシステム(メイン&サブ)が”ホドホド”オーディオの到達点のような気がします。
これ以上、いったらアカンと思います。

※”これ以上”の定義があいまい。また物欲に負けてしまう可能性も・・・

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細野晴臣「INDO」

2020年08月18日 | ジャズ、音楽

夜は涼しくなり、北海道の夏は終わりつつありますが
内地の暑さは凄いですね、こんな気候でオリンピックやろうとしていたなんて
無謀・・・

アマゾンで中古細野CDが送料込みで300円だったのでポッチ。

『2000年に発売された細野晴臣プロデュースの音楽作品。アーティスト名義はPre YMO&Various Artists。 

YMO最後の未発表曲「インド」を元にしたリミックス・アルバム。』

YMOのコンセプトの焦点がピッタリする前のお試し録音みたいな曲を、複数リミックスして何とか
1枚に仕上げた作品。
なのでそれ程のモノではないけど、ゆるくて楽しめますし、今となっては貴重な作品?

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『追憶の泰安洋行』

2020年08月14日 | ジャズ、音楽

今日は出社しております
ネット見ながら電話番で済ませるつもりが、ちょっとしたトラブル処理で想定外の労働・・


 雑誌『レコード・コレクターズ』の2016年7月号から2018年11月号まで、28回にわたって連載された
「追憶の泰安洋行~細野晴臣が76年に残した名盤の深層を探る」をまとめた本。

細野の一作品に、本1冊かぁ・・・面白そうなので、即買い!

様々なジャンルがごちゃ混ぜになり、何処にもない架空のパラダイスにいるような、何処の国の人が聞いても
感じるであろう”異国情緒”、ほかの誰でもない細野の世界。

そんな好きな作品を様々な角度から掘り下げている本書、作者自身も大いに楽しみながらの著作だったと思います。
(作者は本書発行直前に亡くなってしまったらしい・・残念だけど本書は残った・・)


夏の夜、『トロピカル・ダンディー』『泰安洋行』『はらいそ』のトロピカル三部作を聴きながら、
本書を読む。
極上の夏休み!!

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コーネル・デュプリー 「ティージン」

2020年08月05日 | ジャズ、音楽

本日、半年ぶりにすすきの方面で会食。
とは言え36号線より北側で、一次会のみで接客を伴うお店に行く予定ありません。
酔った勢いで、越えてはならない36号線を越えてしまう・・コトハナイハズ・・

白石のサイクルレコードにて、アナログレコード、USA盤購入、1200円。

ベースはチャック・レイニー、ドラムはバーナード・パーディ、キーボードはリチャード・ティー、
パーカッションはラルフ・マクドナルドというメンバーで
状態の良いアナログ盤となれば買ってしまいますね。

新しい刺激は無いが、期待通りの安定した内容。
JBL4312で鳴らした方が、雰囲気出ますね。

 

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