にゃおん・ざ・こーなー

北国に住む、猫とジャズが好きな親爺の日々。

パット・マルティーノ「ライブ」

2021年08月31日 | ジャズ、音楽

会社の健康診断で”僧帽弁閉鎖不全の疑い”で要再検となった。
検診時、いつもなら爺さん医のおざなりな診察だけど
青年医がしつこくオラの胸の音を聴いて、「異音がしますねぇ~」と言ってた。
今日午後、専門医で検査。
「最悪、心臓弁手術かあ」とぼやくと
嫁は「もう十分生きたのだからジタバタするな。」と言った。
どういう意味?


8/29のカレー屋五〇堂さんのジャズ喫茶営業は「パット・マルティーノ特集」。
えっ?!この人で特集?ちょっと意表を突かれた感じがしたけど、聴いて納得!

白人でありながらコテコテのオルガンバンドからスタートし、
ウエス・モンゴメリーを敬愛しながらも全く独自のスタイルを確立し、
通常のスタンダード曲に留まることなく意欲的な作品を多数生み出した。
ところが脳の病で記憶を失い(ギタリストであることすら忘れた・・)
10年近いブランクを経て復帰を遂げた。
ブランク中、ギターの弾き方から教わることから始めたというが、
そんなんで”パット・マルティーノ”に戻れたというのは・・・
奇跡の人・・
以前の取りつかれた様な感じは薄れ、復帰後はややまっとうで(?)落ち着いた感じがするが
紛れもなく、やっぱマルティーノなんですよね。

記憶を失った時、
「自分は何者なんだ?」
「かなりヤバいギタリストだったのか?」
「いっそ別の弾き方してみようか?」
「別の音楽やってみるか?音楽止めるか?」
いろんな葛藤があったに違いないが、結局”自分を取り戻す”ことにしたのかな。

パットの一番の人気作の一応オリジナル盤です。(傷多い・・)
何と言っても”サニー”が良いけど、全編熱量が多くパットの執拗さに満ち溢れております。
(誉めております!!)

 

 

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小島智 (著)「アヴァン・ミュージック・イン・ジャパン」

2021年08月25日 | ジャズ、音楽

8/4にモデルナワクチン2回目接種済みのオラ、嫁は8/26に1回目予定。
その嫁が昨日熱があると騒ぎ出した。(自宅で酔いつぶれて、寝たせい?)
今朝は平熱に戻り大丈夫そう。
もし嫁がPCR検査で陽性だった場合、オラもやっぱり隔離生活なんでしょうかね・・

2,750円とオラには高価だったけど買っちまった。
まだしっかり読んでいないのですけど・・・

日本の尖鋭的な音楽のガイド本。
『ジャンルにはくくりづらい、尖鋭的かつ個性的な音楽を提供し、
熱心な支持者を維持するアーティストの名盤を100枚取り上げ、
その各盤につき関連作品を2枚、つまり200枚、トータルで300枚を紹介。
その輝いたシーン全体を広く俯瞰します。』


掲載アーティストは阿部薫、山下洋輔、浅川マキ(?)、大友良英等馴染みの顔もあるが2/3は
知らない人たち。

もう知っている人達の音楽だけでも残りの人生楽しめるのですが、新しい出会いも欲しいわけで。
音楽位しか”出会い”の機会がないですから・・
同年輩の異性との”出会い”は怖いし・・

オラ自身は、マイルスやハンコックで充分幸せだったのに、過去に出会った人たちが何故か
皆さん”尖がって”いたせいで、中途半端に”魔界”を行ったり来たりするようになっちまった。
人の出会いって大事ですね。
出会う人が違えば、ズート・シムズを聴きながら穏やかな夜を過ごせたのかもしれない・・

でもこの本も”魔界”界隈のガイド本。
お化け屋敷に入ろかどうか、迷っている時が一番ワクワクするのに近いのでしょうか・・・?

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佐藤允彦「パラジウム」

2021年08月20日 | ジャズ、音楽

北大~札幌工業高校あたりを自転車で走行した際、五輪の名残を見っけ。
マラソンコースのグリーンのガイドライン。
祭りのあとに残されたものは”緊急事態”・・・

 

ハードオフで気になっていたLPを発見、お手頃価格1,650円也。
お魚ジャケットの再発盤だけど、コンディション良好。
ハードオフ侮れないですね、日頃のパトロールが必要?

佐藤允彦の1969年録音のトリオ作品、 荒川康男(b) 富樫雅彦(ds)。
何でもこなせてしまう才人・・その分”バカさ”が足りない感じもする・・
でも本作は帰米し、気力、若さに溢れた初リーダー作。
何と言ってもビートルズの「ミッシェル」かな。
冨樫が効いてますね。
妻に刺されて下半身不随になってしまう前年、冨樫のバスドラが聴ける!

 

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カエターノ・ベローゾ「Circulado」

2021年08月16日 | ジャズ、音楽

電話がガラホからiPhoneに替わった。
会社のもので、公私混同気味(??)で使っているのですが、
電話としてならガラホで十分だったような。
カメラは確かにきれいだけど、ラインはうざいし・・
あんまり人とつながりたくないのですが・・オラって変?

ブラジル音楽というと、夏っぽいBGM、ボサノバの安らぎと捉えがちでしたが、この人はなんか違う。
最初はあまり好きになれなかった歌声も、聴いていくうちに、「この人何を歌っているのだろう?」と気になりだす。
曲の雰囲気だけで流すことができなくなる。
歌詞が気になるなんてことはめったに無いオラが、訳詞を見ながら聴いている。
はい!もう嵌りましたね。
皆様にとっては旧知のブラジルの巨匠でしょうが、オラには未発掘(3枚程持ってはいましたが・・)のお宝の山が現れましたね。

アートリンゼイプロデュース、坂本龍一参加等の本作。
49歳時の作とは思えない、声の若さというか、”表現へのあくなき挑戦意欲”を感じます。

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コートニー・パイン 「Closer to Home」 

2021年08月11日 | ジャズ、音楽

う~肌寒い~
本来の”冷涼さ”に戻った札幌、数日前のあの暑さが夢幻のように思える。
オリンピックの呪いだったのでしょうか?
それぞれの競技は楽しませてくれたけど、もう誰も札幌五輪誘致に賛成はしないでしょうね。
イベントによる景気付けや、国威発揚はもう要らんかと・・

暑い期間はずっと1階で暮らしていたラグドール猫おくまもようやく2階のリビングに来るようになりました。
暑がりで寒がり、季節毎に家の中でのベストポジションを探している。


先日の「Another Story」には好感を抱いたのですが、本作は???
一人で全楽器打ち込みで気合いが入った作品で評価も高いらしいが、
おらには何の感慨も与えず多重録音したサックスがダラダラと流れていく・・
当時の意欲作も時代に洗われてしまうとねえ・・
だからアコースティックなものが強いのかな・・

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セシル・テイラー他「ジャズ・コンポーザーズ・オーケストラ」

2021年08月03日 | ジャズ、音楽

オリンピックマラソンの準備がおらの生活圏で着々と進んでる。
通勤路の一部がマラソンコースでフェンスが設置されていた。
おらの車の駐車場近くのプリンスホテルはオリンピック関係者貸切りで、警備員が配置されガイジンに姿もちらほら。
大通公園に五輪モニュメントが。
でも生で見てはいけない・・

 

狸小路の古レコード店で発見してしまった中古CD。
買わざるを得ない・・
このクソ暑い時期に”辛口味噌煮込みうどん”を食らうような本作・・・

7/14のフランク・ロウで
「すべてのフリー系を容認しているわけではなく、”やんちゃで瞬間一線を越えてもまた戻ってくる”程度のものが好き。」と書いたが、
本作は”やんちゃで常時フルパワーでもう行きっぱなし”である。
音は熱く、くどい、蒸し暑さの中でくじけそうになるけど、やってる人はいたってクールなので、汗だくのあとの清涼感が・・
う~ダメです。途中で止めてしまいました・・・
涼しくなるまで待ちましょう・・・??

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