9/26 PROVO
これも札幌国際芸術祭のひとつ。
このひと月で大友参加のライブ4本目。これでノイズ祭りも終わりか・・・
・Filament:大友良英 (ターンテーブル)Sachiko M (サインウェーブ)
耳キ~ンとくるサインウェーブとターンテーブル(と言ってもレコードはほとんどかからない)。
割と静かなノイズ(?)、張る部分がない。いい演奏なのか・・・?
・大友良英 (ギター) × クリス・ピッツィオコス (サックス)
ニューヨークから気鋭のサックス、ピッツィオコスが参加。
平然と涼しい顔でとんでもない音を出す長身の若者サックスには驚いた。
ノンブレス等のサックスあらゆる技巧を駆使しながら、大友の発する電気ノイズとぴったり同調した音を出す。
人間が奏でる生音かあ?
かなりやんちゃなフレーズ(?)の連続だけど音色が綺麗。
・大友良英 (ギター) × 山崎比呂志 (ドラムス)
高柳昌行と共演歴があるというのだから、かなり高齢だと思うが全く感じさせない山崎ドラム。
この世代は一味違うのか・・
・大友良英 × Sachiko M × 山崎比呂志 × クリス・ピッツィオコス
最後は全員、やっぱサックスすげえ!
おらの耳にはサインウェーブ全然聞こえません・・・
演奏終了後に、酔っ払った”やから”のあんちゃんが主催沼山氏にむかって
「おいっ!ジジイ、芸術ってなんなんだっ!」と怒鳴る。
すかさず大友氏「そんなもん、わかんねえんだよっ!!」
やから、「ちっ!やってられねえ!」という一幕が。
「なんだこの野郎!」と思いながら、やからの袖口から刺青が見えたので目をそらして何食わぬ顔で会場を後にした。
考えてみれば、満員の客の中でこのけったいな音楽を直ぐに受け容れられる人はどの位いるのだろう?
通ではないが、かなり大友のライブを観ているおらでも、いまだに良いんだかどうだか分かりません。
まあこの種の音楽は”あそこのあのノイズよかったねぇ~”なんて言われたら終わりなのかもしれません。
何だこれ?と思っているうちに、自分の領域が拡がっていくのかしら?
やからの発したあの言葉はまさに、札幌国際芸術祭2017の テーマ「芸術祭ってなんだ?」そのものであり、
ある意味大友氏の目論見は成功したのかもしれませんね。
(案外素直な奴だったのかもしれない・・)