オラのメインシステム(スピーカー、ADAM F7を中心としたもの)は、音量はもう十分で、
情報量、レンジ等はまずまずなのだが、時々雑味を感じ聴き疲れすることがある。
またソースの粗やクセが目立って、音楽を楽しめないことがある。
モニタースピーカーの特徴なんでしょうが、この辺を改善したい気持ちが。
ジェネレックや音が柔らかそうなフォーカルあたりどうかな~という思いが。
(いずれもパワードモニター、意味なく高いオーディオ用は眼中にないです。)
メインの買い替えは、いつものことながら予算の問題があり、踏み切れない。
”聴き疲れしない””小型””夜間小音量”というテーマで考えてみる。
OTAI AUDIOというショップのYouTubeで絶賛され前から気になっていた ECLIPSE TD307がいきなり候補に。
(パワードではないけどアンプ余ってるし。)
”点音源による定位の良さ”もあるし、何より価格も安いし。
かなり前のめりの気持ちになり、CD買ったついでに大阪屋で試聴させてもらう。
う~ん、試聴した限りでは、普通・・・充分音楽楽しめるけど、10cmフルレンジ上手く鳴らせば
この位の音は出ますからねえ。
自宅できちんとセッティングすれば、音場表現も確認できるのでしょうが・・
店頭試聴では今一つわからない・・
気持ちが萎えて、家に帰る。
落ち着いて室内を見渡すと部屋の片隅に置物と化している長岡鉄男氏設計のスパースワンが目に。
ADAMとJBL4312があるためにお休みしていたのだが、こいつも”点音源”だった。
使われているユニットもフォステクスFE108ESⅡというなかなかのモノだし、
低音がボーボーと出過ぎるきらいはあるが、ホーンの穴にクッションでも詰めれば抑えられるし、
よし使ってみるか・・・
従来は、メインシステムと同様に3m以上離れた置き方をしていたが今回は
超ニアにセットしてみる。
これは爆音鉄工場で工場主が、「間近で聴くと頭の真中にステージが拡がるよ~」と聴かせてくれた
体験を参考にしたもの。この時は爆音で脳が弾けそうになったけど・・・
スピーカーの向き、距離等をうまく調整すると、小音量でも音場が形成された。
スピーカーの存在が消え、自分の額の前位に奏者が立つ。
高音のキレは無いが、目の前にステージができる。
これは驚きました!
予想外に交響曲などの大編成モノが素晴らしい。
今までだと大編成モノは、音数が増えた分ゴチャゴチャして喧しく聞こえていたけど、
ホールで聴くような、まとまりのある音に。
何十年もスピーカーの音を聴いてきたけど、初めて”ステレオの音場”を実感したのかもしれません。
これでクラシックへの扉が開くかも、ピンクフロイドなんかもいいだろうなあ・・
ECLIPSE TD307が絶賛されるのも、こういう音がするからなのか?
ジャズ喫茶でアルテックやJBLの洗礼を受けたオラの様なジャズジジイは
大型、マルチウェイシステムでさんざん辛酸(?)をなめつくさないとここにたどり着けないのかな。
ツイーターなかなか外せないもんねえ・・・
「小口径フルレンジ点音源スピーカーを間近で聴く」という方法を初めから知っていれば
オーディオの沼にはまらずに済んだのに・・・
ま、楽しい”沼生活”でしたけど・・・