パソコンを再起動させると、立ち上がり画面でウィンドウズ11に無償アップグレードできるという宣伝画面が左半分だけ拡大したもので占められ、固まる。そうなると何をやっても動かなくて、強制終了させるよりない。再度再起動させると、また画面が現れ、固まる。この画面の下方向に、この画面を終了させることができる文字があることは、過去の経験で知っているのだが、何しろ拡大した画面が下部を隠しており、操作が不能である。コントロールキーとAltキーとDeleteキーで強制終了画面に行くことができるが、これで再起動させてしまうと、また戻ってしまうので、強制終了よりほかに無い。
いろいろ後で調べて、設定画面で更新プログラムで11に行かないようにするが、再起動すると、やはりしつこくこの画面になってしまう。時間がもったいないし、本当に腹立たしい。こんな会社と付き合わなければ生活できない環境に置かれている自分の不幸を、呪うしかない。
それにしても別段11にしてもいいのではないか、という考えもあるのだが、使っているソフトなどには、不具合が出る可能性がある、と事務方から注意を受けている。あとで戻す方法もあるらしいのだが、そういう感じも、なんだか面倒なのである。
職場の連絡事項など業務に使っているのはlineワークスというのだが、これも今後は有料になるという。うちの事業規模だと20万くらい余分に経費が掛かってしまうそうだ。いちおう別のところに相談したりしているが、すでにこれで仕事の関係はかなり使っていることもあって、別のものに移行するのも不安がある。なんだか踏んだり蹴ったりなんだが、便利さに誘われて使っていると、これらの会社は罠を掛けてくる決まりがあるようだ。かといって別の類似システムだと、別の不具合に遭遇する危険もある。いまさら紙など不合理なものにも戻れないし(実際は個人として使っているけれど)、なかなかに難しい問題なのである。
まあいつかは僕にも寿命が来るし、こういうものと付き合わなくてもよくなり、煩わしさとは開放されることだろう。その日が来ることを望んでいないだけのことであるが……。