テレビのリモコンの調子がおかしくなった。正確にはレコーダーのリモコンであった。チャンネルは変えられはするが、何か動作が遅い。録画したものを選択するのに、画面が早く動かない。また新たに録画する番組を検索するのにスクロールが途中で止まったりする。何の不具合かよく分からないので、電源スイッチを長押ししてみたり(再起動のつもりで)元栓のコンセントを切って30秒くらい放置してみたりする。それでも動きの鈍さは改善されなくて、何か故障でもしたのかと考えた。
ネットでリモコンを検索してみると、同じ機種のものは4000円ほどする。正規のものではなくて、ひょっとすると汎用性のありそうなものでも、やはり3000円はする。送料は別だし、そんなに値段は違わないかもしれない。
ネットでそういう不具合のことを検索すると、やはり再起動だとか、これまで僕がやったようなことが書いてある。やっぱり買い替え時期なのだろうか。
さらに検索すると、個人のブログで、あんがい電池ではないか、というのを見つけた。「電池?」と思ったが、僕が探しても単4が家のどこにあるのか、よく知らない。つれあいに聞いて、やっと2本探し出す。そうして取り替えたら、すらすら動くではないか。どうして電池だと思いつかなかったのだろう。最初に疑うべきは、電池だったはずではないか。危うくリモコンを二つにするところだった。4000円も使って。
そうしてふとテレビのリモコンでネットフリックスを観ようとしたら、こちらも電源が不足と出た。やはり同じ時期くらいに替え時なのだろう。これはつれあいがちょうど買い物で買って来てくれて、事なきを得た。調子が悪いときは、電池を疑え。携帯やパソコンみたいにバッテリーの残量がわかるといいのにな。
朝起きて腕時計をはめると、時計のカレンダーが2000年の一月になっている。どうしてリセットされたのだろうか。まあこれも古くなってきたからな。
そう思っていたら,翌日もさらに翌日も……。まあ、時計を合わせることくらいは、僕にもできる。なんとなく朝の習慣のように思えて、毎日やっていたのだが、とうとう日中ふと時間を見ると、そのたびにリセットされるようになった。腕時計の電池の残量は少なくなると表示されるようになっているのだが、リセットされると残量表示は特に出てはいない。とうとう寿命かとも思ったが、いやまて、これもコインを出して開けてみて、電池交換をやってみた。なんて事は無い、それで翌朝はリセットされずに動くようになった。これまでは電池が切れそうになって、リセットされていたのだろう。まったく新しく買わなくてよかった。まあ、これはプレゼントでもらったものだし、まだ使えてさらに良かったのであった。調子が悪くなれば、まず疑うべきは、やはり電池なのであった。